とある普通の休日

仕事の日用の目覚まし消し忘れ

スヌーズアラーム画面を連打


白米の炊ける匂いに反応す

「早く食うぞ!」と腹はにぎやか


寝ぼけては昨夜のMac蹴り飛ばし

小指の叫び 涙目で


フライパン

たまご割り入れプルプルと

仲良く添えるハムの抱擁


冷蔵庫

つくおきタッパー選んでは

目玉焼きへの飾りを想う


味噌汁と白米並べ湯気ゆげ立てて

ワンプレートの誘いのままに


1日の予定をえがきスマホ

あるじを支える健気けなげな座椅子


垂れる汗

朝のシャワーを促して

生え際白髪しらが 気づかせやがる


衝動と楽しみ混ざるヘアサロン

明日あすの予約がドヤ顔誘う


梅雨晴れにまだ少量の洗濯を

に当てるのは服か心か


洗濯機終わるまでだと倒れ込む

ベッドはふわり 瞼はとろり


朝寝あさねの布団 見る夢は優しくて

遠いあの人の腕で眠る


呼ぶ音は洗濯終わる無機質で

残していったあの人のタオル


ちょっと待て 右の靴下見当たらぬ

左と一緒に洗ったはずだ


至極のプチ贅沢

有名店のポークステーキ


満腹のランチの後の帰り道

100均寄って 日常戻る


100均で売ってる300円の品

必要以上の高級感


いつものスーパー 降り立つ駐車場

スマホに書いた買い出しリスト


用意したエコバッグだけじゃ足りなくて

負けた気分のビニール袋


掃除して洗濯垂れる部屋の中

香りに包まれ1日終える

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駄作短歌集~ 短歌・俳句コンテスト ~二十の短歌に想いを込めて~ 哉子 @YAKO0919

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