第35話 メイドのうるるんが僕のタイプだ!!!

人類は恋愛を嘘で作った。最初はたぶん淑女教育というシステムだったんだと思う。クソゲーが進化したとき、その淑女教育は本当の救済を作ってくれるはず・・・。


僕は合コンで思い切って、メイドのうるるんに僕の気持ちを伝えた。


「あなたが僕のタイプです。・・・す・き・・・♥」


ニチャアとロリフィギアを握りしめながら気持ち悪く笑うと、うるるんがテレテレになった。


「えええーーーーー♥ 私好かれてるぅううーーー。こまっちゃぁ~う♥」


うるるんはモジモジしている。


うるるんはスポコンの応援歌ガンバレード状態になった!!!


「よーーーし! みんな、ガンバローーー!!!」


うるるんは気合が入って、僕たちはみんなでオイッチニー体操をはじめた。


元気よく拳を握り振り上げて声を集団で声を挙げることは正しいことだ。僕らは世界が間違っていることに対して、思い切り拳を振り上げながら抗議するんだ。


「オイッチニー♥ オイッチニー♥ オイッチニー♥」


「オイッチニー♥ オイッチニー♥ オイッチニー♥」


「みんな、気合が入ってるね~~。ガンバロー」


それから、僕は美人メイドのうるるんと好感度を上げた。


でぶの中でシミュレーションゲームのように愛は作られていく。商業主義の作った時間の中で、僕らはそれを現実として受け止めながら語り合って抱きしめあうんだ。


別れ際にうるるんが言った。


「・・・今日は楽しかった・・・」


「それじゃあ、一緒に・・・帰ろうか?」


「他の人に恋人と勘違いされちゃうと困るから~。ごめんね~~」


僕は幸せな気分で井之頭公園で眠りについた。今日も天気がいい。くずれかけのケーキみたいに、このまま世界が滅んだらいいのに。そういう天気だ。


明日もがんばろう。おーーーーー!!!!

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