第30話 うるるんのブラジャーを返さない。
逃げることが戦いだって思いついたのは高校生のときだった。クソゲーだけを抱きしめて、僕は世界とたった一人で戦ったと思っていた。・・・くそ痛い敗戦。
逃げることで僕はひとりになった。愛されることがないと知ったとき、人間は逃げるしかないじゃないか。なぜ、必要以上に愛を受ける人がいて、でぶはうけない。
僕はポケットに手を突っ込んだまま、紫のブラジャーを握りしめて逃げ出した。
「ごめんっ。うるるーーーんっ」
「私のブラジャーどこですかーーーー? 私のブラジャーどこですかーーーー?」
池袋を自転車で一人で走り抜けて逃げた。
ウソだ・・・。僕はまた逃げ出して、世界の破滅を先送りにしている。
戦わなきゃダメだよ!!!
高校のときの同級生のはるのぶ同士に出会った。
でぶで革命を起こそうと高校のときに泣きながら抱きしめったあの日のことを思う。泣いたきみは、どこまでも美しかった。夏。向日葵。愛無限。
「・・・はるのぶ。うるるんのブラジャー買わないか?」
「ぐふふ。おぬしも悪よのう」
僕ははるのぶにうるるんのブラジャーを3万円で売り払って、そこで装備を整えることにした。
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
コマンド選択
1・剣を買う。
2・盾を買う。
↓↓↓
(BAD END)
https://kakuyomu.jp/works/16817330658204760533/episodes/16817330658257906771
◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます