第29話 宝箱を開ける。

宝箱が仮想の嘘の夢でしかないと気づいた夏。僕はクソゲーと一緒に走り出す勇気を持てなかった。自由が人を助けるためじゃないとしたら・・・僕は泣く。


バコっ


宝箱を開けると、中に紫のブラジャーが入っていた。


「な、なんで、Eカップのブラジャーが入っているんだ?」


なぜか、生暖かい感じがして、さっきまでつけていたブラジャーのような気がした。


僕はそっとブラジャーを仕舞った。


そこに、なぜかうるるんがやって来て大声で叫んでいた。


「わたしのブラジャー知りませんかーーー? 私のブラジャー知りませんかーーー?」


池袋の駅前でブラジャーを叫ぶメイドうるるん。


「おい? ブラジャーだってよ?」

「しっとるけ?」

「知らねー」


通行人が真剣な目で協力している。


美人アイドルメイドのうるるんは目にじんわりと涙を浮かべて、池袋の駅前で叫んでいる。


「紫のブラジャーなんですーーーーっ。ブラジャー知りませんかぁーーーーー!!???」


どうしよう? なんか、宝箱に入ってたのが、うるるんのブラジャーな気がする。


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コマンド選択

1・紫のブラジャーをうるるんに返さない。

2・紫のブラジャーをうるるんに返す。

(BAD END)

https://kakuyomu.jp/works/16817330658204760533/episodes/16817330658256929120

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