(大幅改変中。閲覧厳禁)クソゲーで悪いか!クソゲー好きだ!クソゲーちょー好き!クソゲー大好き!

@merumo33

本編(ゲーム本編です)

第1話 たぶん、26532回目のbad end

これは2018年にサリィーフィオソフトというゲーム会社からVtuberバトル育成ゲーム「地下ダンジョン系Vtuberザハル―渋谷の群竜」というダンジョン地下商業都市となった現代渋谷を舞台にしたゲームの世界。腹筋とロック音楽とダンジョンバトルに目覚めたタクローは現代の東京渋谷で、Vtuber配信者になって1番を目指し、ヒロインたちをいちゃいちゃ次々に攻略してバズッて東京のナンバーワンSSSクラス配信者になるはずでしたが、ゲーム制作者が邪神に洗脳され、タクローを太らせたためにゲームの中で非業な死を遂げ続けています。だから、今のたくろーは18歳で非力なチビデブで、クソゲー好きの高校生好きをこじらせた住所不定無職の浮浪者の気持ち悪いただのブサイク男です。(痩せるとイケメン)タクローをがんばってVtuber動画配信にみちびいてください。・・・悪魔合成召喚を駆使で現代を疾駆する渋谷系Vtuberバトルが、あなたを待っています。


渋谷系ザハル群竜タップ GAME ON!!!!

――――――




そう。はじまりは・・・告白。


その日、高校の卒業してから半年で浮浪者になった僕は、女子高校生からの告白だと言って夜中にベンチに張りつけられたラブレターで呼び出されてドキドキしていた。


時間は日曜日の午後3時。井之頭公園の中央にある桟橋の前で、チビデブで158センチしかない身長の僕は少女を待っていた。


季節は夏に入りかけの梅雨明けの6月。


今日、見上げた空は雲ひとつなく、どこまでも太陽が輝いている。


容姿がでぶの釣り目でブサイクな僕は普段から、人に煙たがれるためにうつむいて表情が見えないように生きて来たけど、


今日の僕はまっすぐ前を向いて胸を張り、回りに堂々として自分の顔を見せている。


だって、僕は今日、告白されるんだ。しかも、女子高校生から。


それは、オタク趣味でクソゲーと、ロリコンを愛する僕をどこまでも勇気づけて、自分に自信を持たせていた。


休日の大きな公園には、ファミリー連れやイチャイチャした同級生カップルがいっぱいで、とくにカップルを見て、その仲間入りができると感じた僕は気持ちがどこまでも浮ついて、天にも昇る気持ちだ。


告白の返答は分かっている。僕は女子高校生がやって来た瞬間からYESと言うのだ。


告白に対する僕のときめきは否応にも高まらざるをえない。


僕はクソゲーを愛して深夜までプレイに没頭し、大学受験にも失敗した人生の落伍者だけど、そんな僕に天使がほほ笑んでくれるんだ。


僕は軽く桟橋の前で息を吸って呼吸を整えた。


どきどき わくわく


「ぐふふ。やってきた女子高校生がツインテールの向日葵色のニーソで、ツンデレの銀髪の美少女だったらどうしよお。ふりふりのリボンつけてたり。お兄ちゃん♪とか言ったりして。僕・・・告白に耐えられるかなぁ? それから、その子が竜銀山のドラゴンに進化したらどうしよう・・・仁義なきカードゲームだね。ぐふふふふっ」


緊張して屁が出た。


ぷぅ


周りのカップルが振り返って僕に嫌な目を送ってきたけど、僕は構わずに気持ち悪い笑いをニチャアと浮かべてぐふぐふと肩をゆらして笑ってそのときを待った。


だが、約束の3時を回ってそこにやって来たのは女子高校生じゃなかった。


かつての同級生で、今はイケメンヤリサーに所属しているタカオカたちが5人連れでゲラゲラ笑いながら僕を囲ったのだ。


タカオカたちはハイタッチをしながら、僕の前までやって来て、僕が桟橋の前に立っているのを見ると、そのままゲラゲラと総勢で笑い始めた。


「告白おっっー。ロリコンセンキュー♪」

「アハハッ。ほんとに来てんのッ。殺しちゃえよ。タカオカくん」

「ひゅーっ。浮浪者死んじゃえ」


邪悪なその笑顔が僕には怖かった。


なんだよっ。こいつら・・・。何考えてるんだっ。ひぃいい。


怯えた僕が逃げようとすると、ツンとタカオカの同級生のイケメンが、僕の目の前をふさいで、僕の胸を軽く小突いて、突き飛ばした。


あうッ


「おらっ。逃げんなよ。ロリコン」


そこからは悪夢だ。僕は鉄パイプと、闘魂注入棒で、殴る蹴るの暴行を受けた。焼けた火花が目の前に踊って、悪夢のような激痛のロンドが僕を苦しめた。


「ぎゃははっ。死ねっちゅうの。おたくくーーん。イジメっ。イジメッ」

「きゃーーー♪ タカオカくーーん。さいきょお」

「アッハハ。くらえやっ。闘魂注入っ闘魂注入っ闘魂注入っ」


ボコボコ ボコボコ


「ぐああぁあああああ。やられたぁああああああっ。人生はクソゲーだぁあああ」


僕はただ悲鳴をあげて、そして、死んだんだ。


GAME OVER


そして、僕は魂になって、今自分の人生を後悔している。


かあさん。産まれてきてごめん。僕は普通の仕事ができないデブです。


神様、バカな僕でごめんなさい。僕を恵まれた来世に送り込んでください。


たぶん、人間っていうのは産まれつきの運があるんだ。だから、僕に与えられたクソゲー人生はこんなしょーもないチンケなものだった。


この世界が本当のクソゲーだったら、僕はもっと活躍してやるのに。


だから、僕は強く、強く転生を願っていた。


ああ。小でぶじゃなく、クソゲーを好き放題にできる大金持ちに生まれ変わりたい。自由奔放に生きられる人間に、僕が生まれ変わったらどんなにいいだろう・・・。



ぷひぃ。僕は天に祈ってた。


―――そのとき、変化が起こったんだ。いきなりだった。真っ暗な闇だった世界が突然開けて、空が青く青く、


どこまでも青く広がって、そこから光の筋がまっすぐ僕に向かって走ると、


そこにぽつんと、小さい小さい、まるで、子どものような姿が現れて、その小さい影がどんどんどんどん、僕に向かって近づいてくる。


それは単なる影じゃない。そう。神だ。


!!!


なんだよ。なにが起こったんだ!? 神様がロリって聞いてないぞお。






「こほん。元気かの? イジメ、だいじょぶかの?」


僕は一瞬戸惑った。ジュニアアイドルの合月れいな(9)に神様は酷似していた。


「さっそくだが、説明はいいかの?」


「あっ、はい」


「お前はこれまで26531回同じ死に方してるのじゃ」


「へ? まさか同ループ転生?」


「お前は死んだ後に転生してリンチで殺され続けているのじゃ。今度は気をつけるのじゃ」


「気をつけろって言われたって」


「また、2週間前に戻って転生するのじゃ。なんとかするのじゃ」


「ええぇ。でもぉお」


「かわいそうなおぬしのためにわしが助けを用意した。それで生き抜けっ」


「助け?」


「蘇ればわかる・・・それを使えばお前は生き延びられるはずじゃ」


・・・これはクソゲーの予感。僕の人生、クソゲーツモったか?


「ではまたなのじゃ。それからイジメっこは無視して頑張るのじゃ。イジメっこたちは、おぬしが頑張れば天罰を受けてボロボロになるのじゃ。死ぬなよ」


「わかったよ!!! 神様。僕はタカオカたちなんて無視してがんばるっ。まかせてよっ。僕は楽観的だから」


「うん。がんばるのじゃ。ほい」


ボプン!!!!


僕は魂から2週間前の肉体に戻った。その肉体はあいかわらずでぶでぶで、腹がたぷんとして贅肉に溢れ、腕はすこしぶよぶよしている感じだが、ああ。僕の肉体だ。


素晴らしい!!!!


僕は自分の肉体における賛歌をあげた。生きるって素晴らしい。これから僕は本当の人生をやり直して、現実の世界で神様でも魔王にでもなってやるんだ。


僕のちっぽけでデブな体でどこまでできるかやってやるッ


そのとき運命が僕の人生をジャンバルジャンノックした。揚げたてのポテトフライのようなその運命は僕を翻弄し導くのじゃロリ神からのプレゼントだったんだ。



ピコン!


目の前にウィンドウとコマンドが現れていた。


そのウィンドウは大画面での透過型液晶スクリーンのようで、そこに人生を2択で選ぶコマンドが表示されていたのだ。


うっそお


手で触るとそれは透けて見えて、僕の手を突き抜けて行く。


井之頭公園にいるカップルが中空で変な動きをする僕に向かって嫌な顔をしたけど、僕はそれをもう気にしなかった。


これは・・・、人生を変えるクソゲーの予感。


僕の人生が選択肢で現れて、そのバットエンドとグッドエンドの選択が自由に出来るなら、僕はどこまでも強くなって行ける。


そして、世界を好き放題に弄りまくるクソゲーの魔王や創造神になってやるんだ。


僕がチビでデブでどうしょうもない人間だなんてもう、言わせない。


僕はこれから勝ち上がる。クソゲーの世界で、自由な翼を広げるんだ。


ん?


でも、なんかまともな選択肢しかないぞ。これはつまらん。まあ、最初はそんなものか。徐々に強くなるごとに、クソゲー展開が増す感じになってるんだな。


なるほど。


よーーし! 使ってみよう。


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コマンド選択(リンクジャンプを選択して、行動を選択してください)


1・冒険者ギルドに向かう。↓↓↓

(そのまま次のページをクリックしてください)


2・渋谷の街で助けを探す。(BAD END)

https://kakuyomu.jp/works/16817330658204760533/episodes/16817330658205454175

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□


僕はクソゲー人生を始めるためにコマンドを選択した。

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