その瞬間ドアが勢いよく開かれぞろぞろと使用人達が入ってきた。

そこには父もいた。

俺は咄嗟に

「こ、これは違うんです！父様！」

と、言い訳をした。

父は呆れた顔をしていた。

そして父は

「お前は…もう我の子ではない。」

俺は自然に「…は？」と声がでていた。

「お前は貴族という身でありながらそのような野蛮な遊びを好むとは…貴様のような貴族に相応しくない輩など我の子のはずがない。」

俺はあまりの衝撃に声が出なかった。

「此奴をここから追い出せ」

使用人達は「本当に良いのですか？」とすこし躊躇った様子だったが、父…いやこのクズは「良い」とだけ言った。

その時俺は11歳にして権力、金、人望、家族などすべてを失った。

そしてそれと同時に俺は固い決意ができた。

──冒険者になり全てを取り戻す…この手で。絶対。

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