第3話 憧れ

目が覚めると俺は見知らぬ場所にいた。


だがさっきの世界と元の世界とはまた別の世界のようだ。


目の前には森があり、後ろには草原が広がっていてそこには街がある。


俺の体は大きさからして4~5歳ぐらいだろうか。


このような展開に俺は興奮していた。


その瞬間

───ドォォォォォォォォン!!!!


俺はいきなりの大きな音に驚きパニックになっていた。


(うわぁぁぁ!!!)


俺は叫び声をあげたはずが声が出せなかった。


俺はビビって足が竦んで動けなかった。


そして森の方から俺の目の前に自分の体の5倍はあるであろう怪物が現れた。


(え?俺、転生されてすぐ死ぬの?、、、、)


そして怪物は俺をものすごい雄叫びを上げて俺に襲いかかってきた。


───ウオァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!


俺は死んだと思った。


───その瞬間


いきなり怪物がものすごい速度で森の奥に吹っ飛んだ。


俺は困惑した。


その時1人の若い男に俺は

「大丈夫か?」

と声をかけられた。


俺は怖くて声が出せず応答出来なかった。


その瞬間いきなりまたさっきの怪物が森の中から襲いかかってきた。


俺は怖くなって身を屈めた。


が、その時男は俺の前に立ち、拳をぐっと固めて構えた。


そしてその拳を怪物の前に凄まじい速度で突き出した。


その瞬間、怪物の体に穴が開きその怪物の体は崩れていった。


俺は恐怖と興奮の気持ちが混在していて複雑な気持ちだった。


そしてその若い男は俺にもう一度訪ねた。


「本当に大丈夫なのか?」


俺は必死に頭を縦に振った。


そして俺はこの日この人生で初めて憧れを抱いた──

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