いまやAIで文章も書けてしまう時代で、短歌も書けてしまうのでしょう。でもね、こういう作品はAIでは書けません。あのときの熱意とか感動とか、ぎゅうって詰まった青春の熱い思い。わたしはこのような経験は全くないけれど、なんだかいっしょになって頑張ったような気持ちになりました。青春です。
野球の経験もマネの経験もないのですが、なんだか拝読していておなじ時間をいっしょに過ごさせていただいたみたいな、中編の青春小説をよみとおしたような感覚になりました。切ない、くるしい、でも、けっして嫌な気持ちではなく。なつかしくて遠くていとおしい、思い出。わたしのなかの同じような要素に、作者さまのことばがつながったのだと思います。素敵な二十首でした。ありがとうございました。