話題の均衡が絶妙

 日常の間に現れた非日常の瞬間。
 相対するものであるのに、計算高く演出されたかのような継ぎ目のない繋がり方に引き込まれました。

 こうして引き込まれる心地良さは、教科書や現国の問題文で思わず読みいってしまう感覚にも似ています。

 余計なことを考えずに読み進められる快感。短編の醍醐味を感じました。