【18歳以上向け】ただ、おせっせするだけの話(後編)


  *


 やがて彼女が口を開いた。


「ねえ、まだできるよね……? もう一回しよう?」


 その言葉に頷くと、俺は再び腰を動かし始めるのだった。


 それから数時間後、何度も体位を変えて交わり続けた結果、俺たちの体力も尽きかけていた。


 今はベッドの上で横になり、お互いの身体を密着させて休んでいる。


「ふぅ……さすがに疲れたな……」


「そうだね……ちょっとやりすぎちゃったかも……」


 そんなことを話している間も、俺のモノは未だに硬くなったままだった。


 そのせいで彼女から離れられないのだが、そろそろ我慢の限界だ。


「……なあ、そろそろいいか?」


「えっ? あ……そうだね……。じゃあ、次は私が上になっていいかな?」


「ああ、いいぞ」


 俺の返事を聞いた彼女は起き上がると、騎乗位の体勢で俺の上に跨ってくる。


 そして、自分の割れ目を指で広げると、ゆっくりと腰を下ろしていった。


「んっ……入ったぁ……」


 根元まで完全に収まると、彼女はうっとりとした表情で呟く。


 そんな姿を見て興奮していると、今度は上下に動き始めた。


「あっ、あんっ、これいいっ……! 奥まで当たってるよぉ……!」


 最初はゆっくりだったが、徐々にペースを上げていくにつれて激しさが増していく。


 そして、ついに絶頂を迎えたのか、彼女はビクビクと身体を震わせて動きを止めた。


 しかし、それでも動きを止めることなく、今度は前後に動かし始める。


 その動きに合わせて結合部からは愛液が溢れ出し、卑猥な水音が響き渡った。


「あっ、あんっ、すごいっ……! 気持ちいいよぉっ……!」


 快楽に溺れているのか、彼女は一心不乱に腰を振っている。


 そんな姿を下から眺めていると、まるで自分が犯しているような気分になってきた。


(くそっ、可愛すぎるだろ……!)


 目の前で乱れる姿に興奮を抑えきれなくなった俺は、両手で乳房を鷲掴みにする。


 そして、乳首を摘まみ上げると同時に思いっきり突き上げた。


 その瞬間、彼女は甲高い悲鳴を上げながら仰け反り、大きく痙攣する。


 どうやら今の一撃で絶頂を迎えたらしく、膣内がきつく締まった。


「ぐっ、もうダメだ……!」


 限界を迎えた俺は、欲望のままに精を解き放つ。


 大量の白濁液を流し込まれた彼女は、恍惚とした表情を浮かべていた。


「あぁ……出てるぅ……熱いのがいっぱい入ってきてるよぉ……」


 長い射精が終わると、ようやく落ち着いたのか、彼女の動きが止まっていく。


 だが、その表情はまだ物足りないといった感じだった。


「ごめん、もう我慢できないわ」


 そう告げると、今度は俺が上になって激しく責め立てる。


 すると、彼女は嬉しそうな笑みを浮かべながら受け入れてくれた。


「んっ、いいよっ、もっと突いてぇっ!」


 その言葉に応えるように、さらに動きを速めていく。


 そして、最後の一滴まで注ぎ込んだところで、俺たちは同時に果てたのだった。


 2時間後、ようやく性欲が収まったので、俺は彼女の身体から離れることにした。


 しかし、そこで予想外の事態が起こる。なんと、突然彼女に押し倒されたのだ。


「え……?」


「ふふ、やっと捕まえたわよ」


 そう言って妖艶に微笑むと、彼女は俺に覆い被さってきた。


 そして、そのままキスされたかと思うと、舌をねじ込まれてしまった。


「んむっ!? むぐぅっ!」


 なんとか引き剥がそうとするものの、両腕を押さえられているため抵抗できない。


 その間にも口内を蹂躙され続け、次第に抵抗する気力が失われていった。


「ぷはぁっ! ふふっ、これで私の勝ちね」


「はぁ……はぁ……一体何のことだ……?」


 息も絶え絶えになりながら問いかけると、彼女は楽しそうに笑いながら答える。


「だって、さっきあれだけ出したのに全然萎えてないんだもん。だから、まだまだできそうだなって思ったのよ」


「そ、それは……」


 まさかそんな理由だとは思わず動揺していると、彼女は再び唇を重ねてきた。


 そして、舌を絡め合い濃厚なキスを堪能したあと、ゆっくりと唇を離す。


「ねえ、もう1回しましょう? 次はあなたが動いていいからさ……」


 甘い声で囁きながら抱きつかれてしまい、俺は思わず頷いてしまうのだった。


 結局その日は朝までずっとセックスを続けていて、終わった頃にはすっかり日が高くなっていた。


 しかも、途中から媚薬の効果が出てきたせいで歯止めが利かず、お互いに何回イッたか覚えていないほどだ。


 おかげでベッドはドロドロになってしまったし、部屋中がイカ臭くなってしまっている。


 しかし、それでもなお俺たちは行為をやめようとはしなかった。むしろどんどんエスカレートしていき、最終的に失神するまでやり続けてしまったのだから笑えない。


(さすがにヤリすぎたな……)


 そう思いながら隣で眠る彼女の頭を撫でると、くすぐったそうに身じろぎをする。


 その仕草はとても可愛らしくて、つい見惚れてしまうほどだった。


(まったく、本当に可愛い奴だな……)


 そんなことを考えながら見つめていると、不意に彼女が目を覚ます。


 すると、俺の顔を見て微笑み返してきたあと、抱きついてきた。


「おはよう」


「ああ、おはよう」


 挨拶を交わしてから軽いキスをすると、彼女は甘えるようにすり寄ってくる。


 その姿はとても愛らしくて、見ているだけで幸せな気分になれた。


(まあ、たまにはこういうのもいいかもな……)


 そんなことを考えているうちに、またムラムラしてきてしまったので、彼女を押し倒して覆いかぶさる。


 すると、彼女は一瞬驚いた表情を浮かべたものの、すぐに笑顔になった。


「いいよ……来て」


 そう言って両手を広げる彼女を抱き寄せながら、優しく唇を奪う。


 もう絶対に離さないと言わんばかりに強く抱きしめ合うと、お互いの体温を感じながら眠りにつくのだった。

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