第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

磯町ひるね

十一時ふっと見かけた運動会思い出よりも小さな校庭

 先日、昼前に買い物に出かけたときのことです。近所の母校(小学校)で運動会をやっていました。そういえば今日だったんだ、と懐かしく思い、しばらく外から見ていました。ちょうど三年生か四年生が徒競走をしているところで、みんな一生懸命に走っているな、僕はいつもビリだったな、と思い出していました。

 その時ふと、こんなことを思いました。「校庭って、こんなに小っちゃかったっけ」と。小学生の時、校庭は果てしなく広く見えていました。走っても中々端までたどり着かず、大きい世界というものを全身で実感していました。

 しかし今見ると、そんな校庭のなんと小さいことかと驚きました。それだけ自分が大きくなれたのか、それとも大きくなってしまったのか。そんなことを思いながら作った短歌です。

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第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部 磯町ひるね @asanagi5631enden

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