第8話 余命3日②
寿命が約2日縮んだ……
「それは本当か?」
「うん。信じたくないだろうけど事実だよ。」
本当に信じたくない……
「だが……俺の寿命の2日で京香が助かったんなら良かった……その事実を受け入れるしか無い……」
「そう……本当に優しいね。残りの3日を全力で楽しもう!」
「そうだな……人生楽しまなきゃ損だよな。じゃあ明日と明後日は学校を休むか!」
その後、俺達は京香をなんとかして病院に連れていき家に帰った。
「明日……何をしよう?」
今、俺達はリビングで明日何をするか考えていた。
「何処かに遊びに行ったら?」
「遊びに行くって何処に?」
「う〜ん……遊園地とかどう?」
「遊園地か……最後に行ったのは小学生の時だっけな……意外と良いかもな。死神も行くだろう?」
「えっ!行っていいの?」
「遊園地に1人で行っても悲しいしな……だから一緒に行こうぜ!」
「私遊園地初めて行くからワクワクしてきた!」
「そうなのか……まぁ死神と遊園地に行く人なんて俺以外いないよな……じゃあ早速準備するか!」
俺達は遊園地に行く準備をした。
「ふぅひとまずこれで良いか……」
「そうだね……あっ!もうこんな時間だ!私は夕食の作るから貴方はお風呂の準備をして入って。多分出てきた頃には夕食を食べれると思うから。」
「そうか……いつもご飯を作ってくれてありがとな。」
「何か……直接言われると照れるね。どういたしまして。」
「じゃあお風呂の準備をしてくるか~」
その後、俺はお風呂を済ますのだった。
「ふぅいい湯だった。」
「もう夕食できてるよ~」
リビングの方から死神の声がした。
「お〜今日はカレーか。」
「そう!今日は甘口のカレーにしました!」
「甘口?カレーは辛口じゃないのか?」
「今日は甘口のカレーの気分だったから……」
「そうか……要するに辛いのが苦手なんだな……」
「違うもん!辛いの食べれるもん!」
死神は頬を膨らませていった。俺は不覚にもかわいいと思ってしまった。
「そういう貴方だって辛いの食べれないんじゃない?」
「俺は普通に食べれるぞ。」
「じゃあどうして家に甘口のカレーのルーしか無いの?」
「……さぁ早く食べないとカレーが冷めるよ。いただきます。」
「露骨に話をずらしたね……いただきます。」
1時間後、俺は夕食を食べ終え自分の部屋に来ていた。
ふと机の上にある御札を見る。
「寿命が来る前にこれも見てみたいな……今見るか……いや明日にしよう。まだ覚悟が出来てない。」
そんなことを1人呟き、俺は眠りに入った。
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