転生したら商人でした!

第2話 ギルドに登録!

　「えっ!?今、商人って言いましたか?」

「あぁその通りだ。」

「あの……英樹さん……私達が異世界転生をしたのって魔王を倒すためですよね?それなのに何故パーティが商人と僧侶なんですか!?」

「いや……俺もおかしいと思っている。でもまぁなんとかなると思っている。」

「なんでそんなに楽観的な考えなんですか!?まぁでもここで立ち止まっていても何にもなりませんよね……とりあえずギルドにでも行きますか。」

「ギルド?ギルドってあのギルド？」

「多分英樹さんが思っているのと同じだと思いますよ。もしかしてガイドさんから何も聞いてないんですか?」

「あのガイド適当だからな～」

「はぁそうですか。っとギルドはここですかね。」

桜と話しながら歩いていると俺達はいつの間にかギルドの前についていた。

「すげ〜アニメで見たのとほぼ同じだ〜」

「では入りますか。」

ギルドの中は色々な冒険者で賑わっていた。

「中は結構広いんだな～で……このあとどうするんだ?」

「え〜と確かまずはパーティの登録をして……その後は何か依頼を受けるって感じですかね。あっ！あの人が受付の人ですかね。あの～すいません。」

「はい……どうなさいましたか?」

「パーティの登録をお願いしたいんですが……」

「パーティの登録ですね。ではパーティのメンバーの名前と職業を言ってください。」

「私は霧島桜です。僧侶です。」

「霧島桜さんですね?そちらの方は?」

「俺は高石英樹だ。商人だ。」

「え〜とメンバーは以上ですか?」

「はい……以上です。」

「本気で言ってます？」

「あぁ俺達は本気だぜ。」

そういった瞬間、受付の人が笑い出した。

「おい……何がおかしいんだ?」

「いや……僧侶と商人だけのパーティなんて聞いたことないので……本気で言ってるのでしたら登録しておきます……はいっこれで登録は完了です。依頼は依頼受付で確認してください。もっとも僧侶と商人でもできるような依頼があるとは思えないですけど……」

ばかにするように言ってくる受付を無視して僕らは隣の依頼受付に移動した。

「いや〜依頼って色々ありますね～どれにしますか?」

「いや……魔王討伐の依頼だろ?」

「そんな依頼を最初に受けたらまたばかにされますよ。しかも依頼を受けれたとしてもこの世界に来たばかりの私達なんてすぐやられてしまいますよ。」

「それもそうだな。じゃあどの依頼にする?」

「これとかどうでしょう?」

「え〜と砦にいるスライムの大群を倒してほしい。まぁ丁度いいんじゃないか?」

「ではこれにしますか!」

そうして俺達はこの依頼を受け、冒険の準備を始めるのだった。