第72話 文化先最終
ユキとエルが射的の屋台を見た瞬間
「ゆー私たち射的をやりたい」
と二人からアピールがあった。
ここの射的は輪ゴムピストルになっていて威力も子供が景品を取りやすいようにと考えられて作られていた。
お菓子が景品で駄菓子からアイス引換券まであり値段は五発三百円と上手くいけばとてもお得である。
二人は輪ゴムをもらい指定された場所まで輪ゴムをセットし、狙いを定めていた、ユキはお菓子の盛り合わせを狙い、エルはアイス引換券を狙ったいた。
一発目は二人とも景品には当たっていたが浅かったため引換券は倒れなかった
二人は集中して景品に狙いを定めていた、狙いが定まり二人とも同時に引き金を引き、輪ゴムは京浜に向かっていく、そして見事に京浜に当たり景品は床に落ちていき見事ゲットした。
「おめでとうございます、お菓子の詰め合わせとアイスの引換券でございます」とからんからんとベルを鳴らしながら屋台の人が大声で叫んでいた
見ていた人たちから拍手が起こり二人とも少し恥ずかしそうにしながら射的場を後にした。
「二人ともおめでとう、よく取れたね」
と僕は二人の頭を撫でながら話しかけた
「余裕でしたねエル」
「そうね、楽しかったわ」
と満面の笑みを浮かべるエルと余裕と胸を張っていた。
最後にユニとピィが僕のズボンを引っ張ってきた
「ユニたち、あれ、やりたい」
とユニたちが指を刺した場所は型抜きである
これは最近はあまり見なくなって来た先が尖っているものでミシン目を綺麗に型を抜くことができたら景品がもらえると言う仕組みになっていた。
僕たちは型抜きの屋台に近づいた
「いらっしゃいませやりますか?」
と屋台の人に言われ
「二人子供でお願いします」
と言うと
「あらあら、可愛いお客さんだね、頑張ってね綺麗にとれたら景品あげるからね」
とユニとピィの頭を撫でながら説明をしてもらった
「わかった、頑張って綺麗に型を取る」
「慎重に丁寧に型を取る」
と二人はフンスと気合を入れていた
そして二人の型抜き作業が始まった、とても丁寧に慎重に進めているだけ進行はとてもゆっくりで、リズムカルにカンカンとアイスピックで型をっている。
その緊張感から周りのお客さんと物音を立てないように細心の注意を払っていた。
気づけばここの人たち全員がユニとピィの作業を見守っていた。
そして5分くらいたってから見事二人とも綺麗に型を抜くことに成功した。
「できた、これ」
「抜けた、はい」
と二人は屋台の人に出来た物を渡す
「はい、確認しますね...はい大丈夫です
とても丁寧で綺麗に出来たね」
と屋台の人は二人の頭を撫でながら景品のお菓子詰め合わせを渡した。
「二人ともお疲れ様とても頑張ったね」
と二人の頭を撫でながら僕は言うと
「とても、楽しかった」
「楽しかったまたしたい」
と二人から満面の笑みを向けながら僕に抱きついて来た
そして、僕たちは屋台を後にして懺悔室を再開し夕方まで開催して僕たちの学園祭は幕を閉じた。
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