第64話  ゴブリンの王と遭遇

 ゴブリンキングがこの学校ダンジョンに出現したとフェンさんたちが言ってから僕たちはゴブリンキングを探して倒すことにした。

 理由は今回はフェンさんたち大人がいるためと、最強戦力が集まっているからである。スピード最強フェンリルフェンさん、最高の攻撃力ドラゴンのクロさん、一番器用なユニコーンのユニママ、魔法関係最強のエルママ、こんなに頼もしいパーティーはないだろう。

 レベルMAXのパーティーで初めてのボスを倒しに行く安心感ある。

 しばらくみんなで歩いていたがゴブリンと遭遇することが全然なくとても不気味な雰囲気を出ていた。

 「おかしいですね、この前来た時ゴキブリのようにいっぱい出てきたのになんでこんなに遭遇しないのだ?」と僕は思ったことを口に出してしまっていた

「多分ゴブリンキングがゴブリンを集めているしか考えられないわねー、それかもっとイレギュラーなことがあったのかしらねー」と色々考えながら話し合っていた

 「普通は食料として人間を襲ったり家畜を襲ったりするのですぐに駆除しないと大変なことになったりするのでね、異世界ではゴブリンキングが出たらすぐに討伐しないとそこの一帯はゴブリンたちに略奪されて女の人たちは、、、まぁよくある話出したからね」とすごく嫌な顔をしていた。

 しばらく歩いていると洞窟の最深部に着いたようだ、今まで会ったゴブリンは最初の2体だけであり他のゴブリンとは一回も遭遇していない、僕たちをとても慎重に最深部に入っていった。するとそこにはゴブリンが一匹いるだけだったすると僕たちを見て「いらっしゃい、あーめんどくさいー動きたくない、働きたくない、誰か僕のことを養ってくれないかなー」ととてもやる気のないゴブリンが寝ていたのだった。

 「貴方がゴブリンキング?」

 「そうだよ、でも正しくはゴブリンクイーンね、僕は女の子なんだから」と寝転びながら答えた。

 「ゴブリンにクイーンなんてあるのですか?」

 「いえ初めて聞きました、ゴブリンキングしか聞いたことありません、もしかしたら新種のモンスターなのかも知れません」

と僕たちは話していると

 「お腹すいたなー誰か食べ物とか持ってないの?お腹すいたよー」とゴブリンクイーンは空腹のやつだ。

 「食べ物を渡すのはいいけど僕たちのこと襲わない?」

 「襲わないよ、ただ静かに暮らしたいだけだからね、人間なんて襲ったら面倒だし絶対にやられるのわかってるし」とのことだ、

 「わかった食べ物を渡す代わりに色々聞きたいことあるけど良いかな?」

 「良いよ、なんでも聞いて、だから食べ物ちょうだい」と両手を広げておねだりしてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る