第8章354話:闇兵士長
「はぁ……はぁ……倒した、のか?」
とレオンがつぶやいた。
私はうなずきながら答える。
「ええ。討伐完了ですわ」
するとラクティアが
「やった……ッ!」
私たち3人は、肩で息をしていた。
汗もかいている。
しかし、今はそれすらも爽快に感じた。
大きな難関を越えたからである。
と、そのとき。
「ルチル様!」
エドゥアルトが声を上げる。
さらにフランカが言ってきた。
「すみません……こちらの援護をお願いできませんか!?」
まだエドゥアルトとフランカが闇の兵士長と交戦中である。
ジルガーンを倒しても、召喚された魔物たちが消えるわけではない。
闇の兵士長はソロで戦うにはなかなか手強い相手だ。
私たちも加勢する必要があるだろう。
「すぐにいくぜ!」
とレオンが言って、エドゥアルトと戦っていた
闇兵士長はレオンの接近に気づいたので、すぐさまガードする。
だがレオンに気を取られたことで、闇兵士長は隙をさらした。
そこをエドゥアルトが見逃さず、攻撃を刺し込む。
「グ、グググッ……!!!」
エドゥアルトの剣が首に突き刺さり、闇兵士長がくぐもった声をもらす。
「せいッ!!」
エドゥアルトが剣を引き抜き、さらに二撃目を放った。
その二撃目によって、闇兵士長が絶命する。
あと一匹。
「ハァアアアッ!!」
とラクティアが声をあげて魔法を発動する。
「!?」
闇兵士長は攻撃をなんとか回避しようとする。
魔法弾の一つ、二つは回避できたが、三つ目が足に直撃した。
闇兵士長が膝をつく。
そこにフランカがバトルアックスを振り上げ――――
「
と喝破の声をあげて、振り下ろす。
バトルアックスがまるでギロチンのごとく、闇兵士長の首をスパッと
もちろん絶命である。
これで2体の闇兵士長を処理することはできた。
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