第6章241話:ナナバール隊の悲劇
<ルチル視点>
ブレコウォールの手前の通路。
私たちは、ナナバール
ナナバールは
ナナバールの部下の兵士たちは、
「わたくしたちの勝ちですわね、ナナバール将軍」
と私は述べる。
ナナバールは返事もせず、ただただ、
私はさらに告げた。
「一応言っておきますが、
ナナバールは戦の天才。
いまはゲーム知識と前世の
いつかは、彼の頭脳に
だから、その未来の可能性を
この瞬間、ナナバールを討伐する。
降伏は受け入れない。
「それでは……さようなら。ジルフィンドの英雄さま」
私は言いながら、背後に手で合図をした。
その合図を見たシャルティアさんが、号令をかける。
「
次の瞬間。
ズダダッ!!
ズダダダダダッ! ズダダッ!!!
さらに
ナナバール隊が一瞬にして、
「ぐあっ!!?」
「あ、あああああああ!?」
「肩、肩が、えぐれて……ッ!!」
「あがああああああっ!! 痛えええええええ!! 誰か、誰かポーションをくれええ!!」
慌てて
絶叫して逃げまどう者。
魔法爆弾の爆発によって吹き飛ばされた者。
「これが……ルチルの、魔法銃撃隊……ッ」
とナナバールの副官らしき男が、つぶやいた。
彼は絶望と驚愕の表情で、立ち尽くしている。
一方……ナナバールは。
「……」
しかし。
直後、ナナバールは狂気の表情を浮かべた。
「……ああああああッ!! ルチルゥゥゥゥウウッ!!!!」
目を
「アアアアアァァァッ!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます