第3章106話:講義科目



夜。


私は屋敷の自室で、読み物をしていた。


大学の講義について書かれた羊皮紙をもらってきたので、読んでいるのだ。


その羊皮紙によると、1回生が受けられる講義だけでも膨大らしい。


法学。


冒険者学。


魔法学。


薬学。


数学概論。


外国語実習。


剣術実習。


……などなど、100以上の講義がある。


なお1日の講義は最大6つまで。


1講義あたりは90分(この90分のことを1コマと呼ぶ)。


月~土曜日まで講義があり、このうち必修科目で既に5コマは決まっている。


残りは選択科目で埋めなければならない。


(年間25単位以上取れば進級できるんだよね)


25単位ちょうどでもいいし、多めに取ってもいい。


まあ現実、全ての講義を受けるのはきついので、取捨選択は必要だが……。


とにかく25単位を下回らなければ留年はない。


(デュアラリー試験が受かればいいけど、絶対合格できるわけじゃないからねぇ)


私はデュアラリー試験で25単位を取りにいくつもりだ。


しかし不合格になる可能性もある。


そうなったときは普通に講義を受けなければいけないわけで……


だから科目選択も慎重にしておかないとね。


(まあそもそも、デュアラリー試験に合格したあとでも、面白い講義は受けたいし)


大学には学びに来ているのだ。


遊びに来ているのではない。


だから良質な講義は、デュアラリーがどうあれ受講するつもりだ。


(とりあえず1回生からでも受けられる錬金術の講義は、全部取っておこうかな)


それ以外は、追々決めよう。


講義選択の期限は2週間もあるしね。


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