第36話 ズレてなーい?
やはり、年齢には勝てない玉子。
「くそっ、見失っちまった、、。
んん?あれ、教室どこだっけか?」
玉子は昨日の事はスカッと忘れたので。
そこへメガメの女生徒が声を掛けて来た。
「昨日はありがとうございました。
おかけで、あの子達からお金とられなくなりました。返してくれるって。」
「あんた、、。だれ?」
玉子はやった奴は覚えてるんだが
その他の人のことは眼中にない。
「ええっ。
私、昨日の朝助けていただいて、、。
あっそうだ、それからおば様を教室までお連れしたじゃないですか。」
「ああ、そっか。あん時のな。
んじゃあさ、今日も頼まれてくれねぇか?」
「また、迷子なんですか??」
「迷子?ガキじゃねぇんだよ。」
「あーえーっと。じゃあ、徘徊‼️ですね。」
「おめえ、さっきから言いたい放題じゃねぇかよ?メガネ、さっさと教室に案内しろやー。」
「はい!
あのう、叔母さまのお名前を教えて頂けませんか?
私は天野しずくと言います。」
「あん?あまもりのしずく?
ヘンテコリンな名前だな。
あたいは庭野玉子。」
「んまあ。玉ちゃんですか?カワイイ。」
「その名で呼ぶんじゃねえーわ!
お玉とお呼び。あまもりの若い衆。」
「なんですか?若い衆って??
わかりました。じゃあ、お、た、ま。」
「味噌汁すくってる訳じゃねぇー!」
「すっすいませんーー。おっおったまげーーっ。」
しずくはパニックになっていた。
「もう、いい、、。
とにかく行くぞ。」
玉子はメガメ娘の様子を見て、昔のガリ勉校長を思い出した。
(あいつも、いつも、虐められてはおかしくなってたなぁ。このメガメっ娘も同じにおいがしやがる。)
玉子は教室まで送ってもらった。
教室に入ると一斉に
こわいとかオバケ?貞子なの??
とヒソヒソ。
(ちっ、なんだ?オバケ?どこにいんだ?)
そこへ担任の若月千夏が入ってきた。
「みーんなー、おーはよーーっ!
うん?どうしたかな?」
みんなは目で千夏へ知らせた。
千夏は視線の方を見た。
「ぎゃあああーっーーっ。
貞子ーー、いやー、死にたく無いーー‼️」
叫びながら、またしても家に帰ってしまった。
そう、玉子はカツラがずれりーのになっているのに気づかなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます