第28話 熊⁉️

生徒の叫び声で、隣の権田川先生は


「なっなんだあー!

ついに、この学校にも暴漢が来たのか‼️

この柔道黒帯、国体3位の権田川が

相手になってやるーー!」

権田川はクラスの生徒に職員室に連絡するように命令し、隣の玉子のクラスへ飛び込む。


「ぬぁにがぁーあったんだぁーー!」


「あっ隣の先生ーー!死んでるんですうー!」


「なんだと!誰が殺されたんだ?」


「わかんないけど、死んでますーー。

うわーん。こわいーー。」


「とにかく、みんなは俺のクラスに避難して、鍵をかけるんだ!

スマホで他のクラスに知り合いがいる者はしらせるんだ!!」


我先にと生徒達は隣のクラスへ逃げ込んだ。


「ぬぬうーー。どこに隠れてるんだ。」

権田川は柔道の構えをしたまま、教室を見廻した。


「ぬん?人がいる、、。

死体、、。

これは、クビを絞めらたんだな。

白目をむいて、舌までべろりと垂れ下がっている。お気の毒に、合掌。」

権田川は手を合わせて祈りを捧げた。


玉子はようやく、眠りから目覚めた。


(なんだ?この熊?前足を合わせて、何をやってんだ?えっ、もしかして、あたいをいただきますってこと⁉️)

寝ぼけている玉子は、身の危険を察知した。


(ちくしょう、こんな熊の昼飯にされてたまるもんか。)


玉子は権田川の股間に鋭い蹴りを入れて、

倒れたとこを羽交締めした。

「てめえ、畜生のくせしやがって、

人間さまをいただきますってどういう魂胆なんだ‼️」


権田川先生は口から泡ぶくを吹いて気を失った。

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