第12話 試験日
試験当日。
お京は瓶坂メガメをかけて、マスクをし、おかっぱ頭のかつらを付けた。
社会人枠だけの試験だったので、
色んな年齢の受験生がいた。
いかにも、悪そうな奴。
不登校だったような顔色の悪いおどおどした奴。
お京よりは若いけど、おばさん?
10人が集まり、教室に入る。
(久しぶりのチキンレースだぜ。
ここんこが燃えてきやがるぜ!)
お京は肝が座り込んでいるので、
危ない橋を渡るのに快感すら感じていた。
試験官が入ってくる。
淡々と試験は進んでいく。
(ちょろいもんだぜ。テストの問題もこりぁ
満点合格じゃねぇのか?
おーほはほは。)
心の中で高笑いしていたお京だった。
そこへスーと教室の扉が開いた。
(うん?なんだぁ?)
ガリ勉校長登場ーー‼️
(ええ、ええ、ええーのーえーーーっ!
あのクソメガネどうして来やがったんだ?
まずい、こりぁまずまずーいぞ!)
お京はなるべく顔を見られないようにプリントに顔をくっつけて、ガリ勉校長が去るのをひたすら願った。
(あー、便所の神様、便所の神様お助け下さい。
これからは、飛び散らないように下痢ぴーの時注意しますからーーっ!)
あろうとこに、ガリ勉校長はコツコツと靴音をさせてこっちに来る気配がするではないか。
足音はお京のところで止まった。
(ちっきしょう!バレたんじゃねぇだろなぁ!
ここでバレたら、あたいの素性までバレちまう。ヤベー、、。)
お京は何故か?息を止めた、。
(ううっ、くっくるしいーー!
このままじゃあの世いきだよぅ。
便所の神様、てめえ、なんとかしやがらねぇと
掃除しねぇかんな!)
トイレの神様も仕方がないと思ってくれたのか
ガリ勉校長は何もなく、教室を出て行った。
(ふー、、。
さすが、便所の神様だよ。神通力がハンパないねぇ。今日はお花でも供えるとしよう。)
間一髪?のところでお京はトイレの神様に救われたのだった。
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