第10話 最近変わった?

ガリ勉はお京に聞いた。


「どうだい?玉子さんの勉強ははかどっているかい?学校の方はね、社会人枠を作ろうと提案してね。今は少子化だろ?

生徒確保にだいたいは賛成してくれてるんだよ。

ただ、試験は受けてもらわなきゃーねぇ。」


「まあ、そうなの?良かったわ。

玉子さん、きっと大喜びするわよ。

お勉強ね、まあ、久しぶりですもん。

ゆっくりペースかしらね。」

(クソ面倒くせえことを押し付けやがって

何を呑気な事をのたまわってんだ!

メガメ猿!おめえ、あのバカ玉がそうそう

勉強できるわけねぇだろがーー!)


「そうなんだね。

これも京子のおかげだよ。

君は本当に面倒見がいいからね。

私は君のような女性と結婚できて幸せ者だよ。」


「いやだわ〜。あなたったらぁ〜。」

(あったりめぇだぞ!てめえみたいな陰気な

クソ真面目だけで面白みもねえ奴を拾ってやったんだからな。ありがたいと思いな!)


「うん?何かぶつぶつ言った??

京子、玉子さんやみよこさんと会うよになって何だか目つきが怖い時あるような気がするんだけど、、。」


「まあ!嫌だわー。

もしかしたらおふたりの影響を受けちゃってるよかしらぁー。

気をつけなきゃぁー。」

(うー、やべやべーぞ!

こりぁ、アイツらといると昔の自分がでちまあ。しかし、このボケ作、以外に鋭いじゃねぇか。くわばら、くわばらっと。)


「とにかく、まだ、決定じゃないからね。

ぬか喜びさせても悪いから、はっきりと受け入れできると決まったら玉子さんに話すから

それまでは内緒にしておくれ。」


「勿論ですわ。

私、口はかたのよー。おーほほほ!」

(ちっ、んなこと言われなくてもわーてるよ!

あたいを誰だと思ってやがんだ!

舐めんじゃねぇぞ!!)


人間は簡単には変わらないものなのだ。

お京は長い事、封印してきた物が

玉子とみよこに出会ったせいで

おっそろしいもんが出てしまったのである。

こっわーっ。



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