第3話 ピンポーン

みよに案内させて玉子はガリ勉の家の前に立っていた。


「おい!でっけえ家じゃんかよ?

あいつ、学校の金パチリしてんじゃねえか?」


「おたま、知らなかったの?

ガリ勉ちは金持ちだったんだよ。

だからさ、カツアゲばっかりされてたんだよ。」


「ふーん。そんな事はどうでもいいや。

おい、みよ、お前ピンポンしろや!」


「何でだよ、自分の事なんだから自分でやりな。」


玉子はピンポーンを押した途端に走り逃げた。

悪ガキの癖が出たのだ。

ピンポンダッシュばかりしてたから。


「おい、、。お玉、おまえピンポンダッシュ、、。」


家の中から、はぁーいと声がして

玄関のドアが開いた。

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