俺と幼なじみの異世界探検記〜頼りない俺だが水術使いとなって彼女を守り抜く〜

子鹿なかば

俺と幼なじみの異世界探検記〜頼りない俺だが水術使いとなって彼女を守り抜く〜

「大丈夫、優馬は私が守るから」


ゴブリンを蹴り飛ばした麻衣は、地面に尻もちをつく俺の前に立つ。


「わ、わるい。あやうく死ぬとこだった」


自分はいつも助けられてばっかりだ。


蹴り飛ばされたゴブリンが立ち上がる。他の2匹のゴブリンも警戒心を高めたようだ。


絶体絶命だ。


どうしてこんな状況になったのか?


俺はその日の出来事を思い出していた。



〜その日の朝〜


いつもと変わらない景色だった。


朝の8時、「じゃあいってくるわ」


背中越しで親に挨拶をして俺は玄関を出た。


「おっはよー優馬」


隣の家に住む麻衣もちょうど家を出たところだった。


麻衣とは生まれたときから家が隣通しで、親同士仲がよかった。

生まれてから高校生になるまでずっと遊び仲間だった。


「ああ、おはよう」

俺は麻衣と当たり前のように二人で歩き出す。


「まだ6月なのに熱いねー」

「そうだな」


うだる暑さに愚痴をいいながら、バスに乗り込む。


「そういえば、昨日の体育は柔道だったんだけどさ、やっぱ私って武道全般に才能あるみたいで、先生から柔道部に入らないかってスカウトされちゃってさー」


「ふーん、入らないのか?」


片道20分間、麻衣の話しを適当に聞き流しながら、最寄りの駅までバスに揺られる。毎日の俺の日課だ。


別の高校なので駅に着けば分かれる。このバスの時間が俺にとっての密かな、そして唯一の楽しみだった。


「まぁ興味はあるけど高校ではバイトするって決めてるからね。高校最初の夏休みは海の家で働くって決めてるんだ」

「そっか」


麻衣は中学時代、空手の全国大会で入賞を果たすほどの実力者だった。高校での活躍が期待されたが、弟が2人いる家庭の経済状況も考慮して、高校では部活に入らずアルバイトをすることを決めていた。


俺は続けてほしい気持ちもあったが、麻衣は自分よりも他人を優先する性格だ。誰が何を言っても、麻衣の決意は揺るがないだろう。


まぁ、お互い帰宅部になったおかげでこうやって同じ時間に登校できるようになれたのだ。


「優馬は夏休みどうするの?」

「うーん、とくに何も。ゲーム三昧かな」


麻衣のことが好きだと気づいたのは中学2年生のときだった。それからは麻衣にぶっきらぼうな態度を取るようになってしまった。


「また昼夜逆転しちゃだめだよ」

「あぁそうだな」


ホントはもっと近づきたかった。もっと話しをしたい。けれど、これまでの幼馴染の関係性を壊したくない。想いとは逆の態度をとってしまう。


俺は2週間前からカバンにしまい込んでいるチケットを意識する。


毎年夏に開催される市の花火大会の有料観客席のチケットを親から2枚もらっていた。その花火大会に麻衣を誘いたかった。けれど勇気がでずに今日まできていた。どうやって誘えばいい? そろそろ誘わないとアルバイトの予定を入れられてしまいそうだ。


バスも空いていて今日は知り合いも乗っていない。


「あのさ、麻衣……」


勇気を出して誘おうとしたその瞬間、


「きゃーーー!」


前から女性の叫び声が聞こえた。


正面を向くと、バスの前面窓ガラスにタンクローリーが写っていた。


え?ぶつかる?


それからは一瞬だった。


「優馬、あぶない!!」


子供を守るように麻衣が抱きしめてきた。


ドン!


大きな衝撃がバス全体を襲った。身体が前方に投げ飛ばされる。


タンクローリーが爆発する。


灼熱の爆風が押し寄せてきて身体が一瞬宙に停止する。


あぁ、もっと麻衣とちゃんと会話すればよかったな。


そんなことを思いながら、俺は爆発に飲み込まれていった。



・・・・・・


・・・・・・


「……うま、優馬!」


深い沼から引き上げられるようにゆっくりと意識が呼び戻される。


身体が重い。寝てたのか?恐る恐る目を開ける。


「よかった!優馬!」


麻衣だ。


「ここは?」


起き上がってあたりを見渡す。地面の上に寝ていたようだ。周囲は10メートルは超える木々に囲まれている。陽の光がうっすらとしか入り込んでこない深い森の中にいた。


「大丈夫?痛いところはない?」


心配そうに麻衣が覗き込む。


麻衣はいつもの制服を着ていた。


自分の服も確かめる。いつもの制服だ。


「えっ?バスは?」


「私も何が起こったのかわからないの。確かに私たちってバスに乗っていたよね?」


「あぁタンクローリーとぶつかったよな」


恐怖が蘇り、胸が苦しくなる。


「あの時私たちは間違いなく死んだはず」


認めたくなかった事実を麻衣はあっさり言いのける。


「まぁそうなるよな」


一通り身体を動かすが五体満足で痛みもない。


「私たちはどこかにワープしたのかも?」


「えっ?」


「たぶんこれって異世界転移ってやつじゃない?」


数学の問題が解けたときのようなひらめき顔で、麻衣が見つめてくる。


「そんな馬鹿な、ありえない」


俺は思考が追いつかない。異世界転移だなんて。


「とりあえず探索してみよ。優馬も怪我はなさそうだし」


切り替えの早いやつだ。麻衣は俺に手を伸ばし立ち上がらせると、森の中を進み始めた。


「まずは水の確保ねー。活動拠点が定まったら探索範囲を広めていって、元の世界に帰る方法を探しましょ」


俺は麻衣の背中を追いかける。


「なぁ、怖くないのか?」


麻衣が立ち止まる。


「私もわからないことだらけよ。けど動かないと死んじゃうでしょ」


振り返って俺を真っ直ぐな瞳で見つめてくる。


「まぁ私たち死んでいるかもしれないけれどね」


茶目っ気のある笑顔で場を和ませようとしてくれているのだ。


俺は笑おうとするがうまく笑えない。


本当は俺が麻衣の不安を和らげてあげるべきなのに。



ガサガサ。


深い藪から物音が聞こえた。俺と麻衣は立ち止まり藪を凝視する。


藪から出てきのは小学生ほどの身長のモンスターだった。人間と同じ体型で猫背気味、肌は緑色、耳はとがって目つきは鋭い。


モンスターも気を抜いていたのか、俺たちを見つけると驚きのあまり固まっている。


「優馬、あれってゴブリンじゃない?」

隣りにいた麻衣が耳打ちをする。


停止していたゴブリンは我に返ると、背中にかかえていた弓を取り出し、優馬めがけて撃とうとしてくる。


ゴブリンが矢を放つ。


「あぶない!」


麻衣が優馬の脇腹を押す。二人はそのまま地面に倒れ込み、なんとかゴブリンの矢を回避した。


「あっぶなー。ねぇあれってゴブリンだよね? やっぱ私たち異世界に転移してきたんだわ!」


寝転んだ状態で麻衣が目を輝かせる。


「そんなことよりゴブリンから逃げないと!」


ゴブリンは再び弓矢をセットし、寝転んでいる俺らに向かって打ってきた。


至近距離からの発射。


これはゲームオーバーでは?


ヒュッ!


真っ直ぐに矢が俺の目の前に飛んできた。


「ハッ」


気合とともに、麻衣は飛んできた矢を片手でキャッチした。


「嘘だろ」

「え、わたしすごくない?ダメ元でやってみたらいけちゃった」

「助かった……」


麻衣は立ち上がる。


ゴブリンは至近距離で弓矢をキャッチされたことで目を点にしている。


「よーし、おかえしだよ!」


麻衣は精神統一を行う。一瞬の沈黙が訪れる。


ゴブリンは急いで次の矢を準備しはじめた。


「ハッ!」


麻衣の前蹴りがゴブリンのみぞおちに突き刺さる。


ゴブリンは勢いよく後ろに蹴り飛ばされ、5メートル後方の巨大な木にドゴン!という音とともにめり込んだ。


しばしの沈黙が訪れる。ゴブリンは木に衝突して内蔵を飛び散らかしている。


「……優馬、私って結構強いかも」

「そう……だな」


「えっ?何この声? 優馬聞こえたよね?」

「何が?」


耳をすませるが、森のささやき以外何も聞こえない。


「私のレベルがあがったって!」


「冗談きついって」


「ホントなの!なんか体の奥底からエネルギーが満ち溢れてくるの!」」


おいおい本当にゲームの世界じゃないか。

麻衣は手のひらを見つめた後、俺に目をあわせてきた。


「経験値を獲得して、レベルアップしたんだわ。優馬、私たちこの世界できっと強くなれる!」


麻衣は力強く拳を握った。



レベルがあがったとかで自信をつけた麻衣は森の中をずんずんと進む。


同じ種類のゴブリンに2匹遭遇したが、麻衣お得意の空手技であっという間に倒してしまった。


「優馬ごめんねー。私が先に倒しちゃった」とか言ってレベルをさらにあげる。


1時間ほど森の中を探索すると、水の音が聞こえてきた。


茂みをかき分けて覗くと、斜面の下に川が流れていた。川幅は1メートルほど、川岸にはバスケットボールほどの大きさの石がいくつも転がっている。


「やっと見つかったー!とりあえずこれで水は確保できたね」


お互い口には出していなかったが喉も乾いていたところだった。助かった。


「魚も見えるし、食料も確保できそう」


テンションの高くなった麻衣は川に近づく。


俺は3歩後ろを歩きながら、早足になる麻衣の背中を追う。


川岸を眺める。たしかにきれいな川だ。濾過すれば水は飲めそうだ。


うん?川岸の石、なんか動いていないか?

バラバラに見えた石だったが、まるで一本の線で繋がっているように石が隣の石と連なって一つの大きな物体になっていく。


「お、おい、麻衣あれって……」


その物体は大きな石を持ち上げると、後ろにふりかぶり、投げた。

ヒュッ!


俺は血の気が一瞬で引いた。


「麻衣危ない!」


麻衣の背中を手で押して押し倒した。


ドゴン!


倒れた俺らの上を巨大な石が通り過ぎていく。そのまま真後ろの大木に音をたててぶつかった。ミシミシという音ともに大木は倒れる。


冷や汗をかきながら、石が飛んできた方角を見る。


その身体は大小の岩石が不規則に組み合わさっていた。表面はゴツゴツとした凹凸で覆われ、岩肌が荒々しく割れ目や亀裂が走っている。


顔は口や鼻孔は存在せず、唯一のパーツとして目だけがついている。その目は奥深い割れ目のように凹んでおり、青白い無感情な光が漏れている。


手は巨大で指は分厚く、岩を握り砕く力強さが感じられる。足は地面を踏みしめるたびに、岩と地が激しくぶつかり合う音が響く。


ゴーレムだ。


鋭い目つきで俺たちを睨みつけていた。


「あ、ありがと、助かったよ。あれってゴーレムだよね?」


「そうだな。どうする?」


ドシン、ドシン、と音を立ててゴーレムはこちらに向かってくる。


「あいつ動きは遅そうだね、ちょっと私戦ってみるよ。経験値たくさん得られそうだし」

「いや危険だ、ここは逃げよう」


俺の言葉が言い終わらないうちに、麻衣はゴーレムに向かって走っていってしまう。

あのバカ。


ゴレームは麻衣に狙をつける。右腕をゆっくりとひきつけ、狙いを定めて麻衣に向かって突き降ろす。当たったらひとたまりもない強力パンチが繰り出される。


麻衣はその拳をひらりと躱す。そのままゴーレムの懐にもぐりこむ。


はっ!


勢いを落とさずに上段回し蹴りをゴーレムのみぞおちに食らわせた。


ゴーレムは後ろによろめくが、倒れはしない。


懐に入る麻衣を抱きかかえるようにつかみかかってきた。


麻衣はその手を避けて、股を通って背後に回り込む。


一瞬の精神統一の後、強力な正拳突きをゴーレムの背中にくらわす。


ゴーレムはよろめいた。


やはり倒れない。


麻衣も無事ではないようだ。拳から血が流れている。痛みで顔をゆがめる。それが一瞬のすきとなった。


ゴレームは右手を麻衣に向けて振り回す。

反応が遅れた麻衣は、ゴーレムの裏拳を脇腹にくらう。


ヴッという声とともに麻衣は後方に吹き飛ばされる。


俺は地面に不時着した麻衣のもとに走り寄る。


「大丈夫か?麻衣!」

ガハッと声とともに血を吐き出す。


ゴーレムはゆっくりとこちらに近づいてきている。


麻衣は呼吸困難に陥っており、会話もできない。


レベルが違いすぎたんだ。文字通り手も足もでなかった。


逃げなくては。

麻衣を抱えてここから逃げれるか?


麻衣を起こそうとした瞬間、急に周囲が暗くなる。

頭上を見上げるとゴーレムが見下ろしていた。


冷や汗が全身から放出される。


ゴーレムは右拳をゆっくりとひきあげる。


もうだめだ。俺は膝から崩れ落ちそうになる。


「ゆうまだけでも逃げて・・・」

麻衣が声を絞り出した。


俺だけ逃げる?いやだめに決まってるだろ。


倒れる麻衣の前で俺は両手を広げた。


「くるならこい!俺が受け止めてやる!」


ゴーレムは無機質な目で俺を見る。


くそっ!なんか奇跡よおこれ!麻衣を守るんだ!


ゴーレムの右拳が猛スピードで俺の顔面に向かってくる。


恐怖のあまり両手を顔の前にだす。


右手になにか感じる。手汗がにじみ出てくるようなむずかゆい感覚だ。

よくわからないが、俺は手にめいいっぱいの力をこめた。


「うおおおお!」

手の中に何かが生まれてくる。

握りしめるとそれを思いっきりゴーレムに向かって突き出した。


ごん!


身体に大きな衝撃が走る。


重さで靴が地面に埋まる。吹き飛ばされないように歯を食いしばる。


周囲に静寂が訪れる。俺は閉じていた目をゆっくり開ける。


俺は大きな盾を握りしめていた。

その盾はゴーレムのパンチを真正面から受け止めていた。


「え、どうやったの?」

やっと声を出せるようになった麻衣が苦しそうにしながら声をかけてくる。


「いや?俺にもわからない」


「なんかその盾、水っぽいね」


盾は半透明で向こうがすけて見える。

スケルトンの盾に水を流し込んだような見た目だ。手で触ってみるが見た目によらず頑丈だ。


ゴーレムの攻撃は続く。次は左手で殴りかかってきた。


俺は再度盾を構える。


ゴンッ!


ゴレームの拳を盾が再び防ぐ。


「衝撃すごいんじゃない?よく吹き飛ばされないね?」


「衝撃がそんなにこないんだ。たぶん盾が衝撃を吸収してるっぽい」


「すご、めちゃつよ武器なんじゃない?」


俺もそう思う。ただ防御だけではジリ貧だ。

どうにか攻撃できないか。


心のなかで唱えてみる。

剣に変われ。

なぜか知らないができる予感があったのだ。


盾は空中で形をくずすと姿を変えて剣に変わった。

こちらもスケルトンできていて半透明だ。

やはり成分は水なのだろうか。


剣を握りしめる。

勢いよく飛び出して、ゴーレムの右足の脛に斬りかかる。


スパッと包丁できゅうりを切ったようにきれいに切断された。


この剣の切れ味最高だ。ほとんど抵抗がない。


膝をつくゴレーム。


「やった!」

麻衣が歓喜の声をあげる。


ゴーレムはまだあきらめない。膝をついた体制のまま、俺に向かって再びパンチを食らわしてくる。


俺はサイドステップで拳をかわす。パンチが空振りしたことでゴレームは前傾姿勢になる。


ゴーレムの首めがけて剣をまっすぐ振り下ろす。


刃はゴーレムの首をきれいに切断した。


ズドン!


ゴーレムの首が地面に落ちた。


経験値1000を獲得しました。

レベル6にあがりました。

ユニークスキル「恐れぬ心」を獲得しました。

スキル「水操術」がレベル10にあがりました。


おぉ、これがレベルアップか。

確かに麻衣の言う通りだ。なんだか力が湧き出てくる。


起き上がった麻衣が俺のもとに駆け寄ってくる。


「なに、すごいじゃん。どうやったの?」

「いや俺もよくわからないんだ。とっさのことでさ」


麻衣を助けたいその一心だった。

俺は一気に身体の力が抜けていく。


「すごい疲労感だ。ちょっと動けないかも」

「あぁ、ゲームでいうところの魔力切れってやつかな?ちょっと休憩しようか。他にモンスターはいなそうだし」


俺は川岸に横になる。身体が重く指を動かすのも一苦労だ。

俺が休憩している間も麻衣は周囲を警戒し、安全を確保してくれた。自分も怪我しているのに。


麻衣がいなかったら俺はあっという間に死んでいただろう。

麻衣の勇気、武術、思いやり、優しさ、明るさ。麻衣のおかげで前を向いて生きてこられた。

それは今日のことだけでなく、これまでの人生ずっとそうだったのかもしれない。


1時間ほど休憩したらだいぶ身体も動かせるようになってきた。

あたりを警戒しながら川沿いを下流に向かって歩く。


30分ほどすると、視界が開けてきた。


森を抜けてまぶしい光が世界を照らす。

そこは見晴らしのいい崖になっていた。


右手には火山、中央には城壁都市、左手には天まで届きそうな世界樹が伸びる。

どうやらこの世界には様々な試練が待ち受けていそうだ。


麻衣は周囲を見回すと、俺に向き直って言葉をかける。

「おもしろそうじゃん!なんだかワクワクしてきちゃった」

麻衣はいつでも前向きだ。


「さぁ行こう優馬」

麻衣は力強い一歩を踏み出す。


俺は麻衣の背中を追う。


やっぱり俺は麻衣が好きだ。


「なぁ麻衣」


俺は自然と麻衣に話しかけていた。


「もし現代に帰れたらさ一緒に花火大会見に行かないか?」


一瞬キョトンとする麻衣。

「いいね!じゃあ絶対帰らなくっちゃ!」


前を向き直した麻衣の耳が赤くなっていた気がするが気のせいだろう。


どんな世界であろうと、どんな運命が待ち受けていようと、俺が麻衣を守り続ける。

俺はそう心に誓って麻衣の背中を追った。

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