第2話 知恵の、またはそれらを理解する科学
(1)
——サピエンス
その意味を引くと「sapiens」は「理解する、知っている」であり、それは「知恵のある」となる。
つまりラテン語の「ホモ・サピエンス」が意味するところは「知恵のある人」である。
では、サピエンス科学(サイエンス)の言葉が成す意味とは何か?
言うなれば、それは人が成すべき「知恵の、またはそれらを理解する科学」という事になるだろう。
それは一体何だというのか?
正直に言えば、「サピエンス科学(サイエンス)」とは造語である。そもそもこのような言語は地球上には現在存在しない。存在しないのだが、しかしながらこの造語をある対象への理解に持ち込めば非常に役立つ造語になる。
ではその対象とは何だろうか?
そう、
それは「Art(アート)」である。
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