第5章101話:コウモリ

1メートルぐらいのデカいコウモリ。


それが10体ぐらい一斉に現れる。


鑑定してみると、どうやら【ベルコウモリ】という名前らしい。


(まじかぁ……ッ!!)


断崖を渡っている途中の襲撃は、本当に最悪だ。


今回はミノタウロスのときより、状況はひどい。


戦うしかない。


「キキキィイイッ!!」


と声をあげて1匹のベルコウモリが迫ってきた。


私はゴレムソードを取り出して、そのベルコウモリを切り裂く。


一撃でベルコウモリが真っ二つになる。


さらにもう1匹、接近してきたが、ゴレムソードによる斜め回転斬りで斬殺した。


(よし……1匹1匹は弱い!)


足場が最悪なだけで、ベルコウモリ自体は強くない。


(ウィンドカッター!)


魔法で一網打尽にしてやろうと私は考えた。


(ウィンドカッター! ウィンドカッター!)


ウィンドカッターを連発する。


ヒットしたベルコウモリが切り裂かれて、絶命し、断崖の下へと落下していった。


やがてベルコウモリを全滅させることに成功する。


「よし……終わった」


周囲を注意深く見回す。


うん……もう1匹も残ってないね。


私は安堵のため息をついた。


(さっさと渡りきってしまおう)


また奇襲を受けるかもしれないので、私はさっさと向こう岸まで渡ることにした。


素早く、かつ、慎重に、円盤を渡っていく。


やがて断崖を渡り終え……


上へと続く階段を昇るのだった。






階段を昇っていく。


階段が終わると直線通路となる。


曲がり角を左に曲がると、魔物が一匹いた。


大スヴァルモンキーである。


撃破する。


そして直進すると、また階段がある。


階段を昇る。


(だいぶ上まで来たな……そろそろ終盤だと思うけど)


やがて長い螺旋階段となる。


そして。


螺旋階段を昇りきったあと、現れた直線通路の先に、巨大な扉が現れた。


高さ10メートルはあるかと思われる青銅の扉だ。




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