第4章76話:ゴーレム狩り

私は、その状態で、ゴーレムを斬りつけた。


「ゴォオオオオ!!?」


なんと。


私が放った斬撃が、ゴーレムの右肩を切断した。


右腕がゴトリと落ちるゴーレム。


すごい威力だ。


これなら勝てる。


強刃撃は一回きりなのか、赤色のオーラがやんでいた。


私はふたたび脳内で唱える。


(もう一発、強刃撃!!)


そう唱えながら跳躍する。


4メートルほどの跳躍。


空中で上段にダレンソードを構え……


ゴーレムの頭上から、振り下ろした。


「ゴ、オ……ッ」


ゴーレムが、真っ二つに両断される。


二本足で立っていたゴーレムは残骸となり、地面に崩れ落ちる。


「ふう……」


勝った。


楽勝だった。


ゴーレムの討伐。


目標達成だ。


ついでに、レベルが63に上がっていた。


(長かったけど……終わってみれば、あっさりしたものだね)


と、私は思った。


まあ、1年近くも修行したし、楽勝なのは当然かもしれない。


頑張った甲斐があったものだ。


「さて……素材回収っと」


そうつぶやきながら、私は倒したゴーレムの死体を拾う。


ゴーレムの魔石と、ゴーレムの残骸をアイテムボックスへ放り込んでいく。


完了してから、私は言った。


「もっと倒していきたいな」


レベルがすぐに上がったぐらいだから、ゴーレムの経験値はかなり美味しい。


せっかくだし、狩りまくってレベリングをしたいところだ。


そう思った私は、この日。


日が暮れるまで、ゴーレム狩りにいそしむのだった。




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