第2章43話:初夏



翌日。


晴れ。


朝。


岩場にて。


この日から私は、ウルフとルグイノシシをひたすら狩りまくることにした。


どうせリポップするとわかってるから、絶滅させる勢いで、狩りまくる。


剣でも魔法でも一撃で倒せるようになったので、楽勝だ。


2体3体まとめて群れていても、お構いなし。


魔法を撃ちまくって斬りこんで、殺す。


倒した遺体はそそくさとアイテムボックスへ。


そんなふうにウルフとルグイノシシを片付けながら、岩場を一周して、あらかた全滅させて、帰る。


最後に森の滝で魔力を回復して、家へと帰宅だ。


これを一週間ほど続けたところ、レベルは21となり……


剣術Lv5


水魔法Lv6


になった。


なお、並行して回復魔法のトレーニングもしていたので、回復魔法Lv4になる。


自分がメキメキ強くなっていくのがわかって、めちゃくちゃ楽しかった。


さらに、レベル21になって新しい魔法を習得する。


【麻痺魔法Lv1】


である。


そして【シザース】という名前の魔法を使えるようになった。


シザースは相手を麻痺らせることができる魔法のようだ。


スキルレベルが低いうちは成功率が低いようだが、これは絶対使える魔法だと思ったので、成功率が低くても積極的に使っていくことにした。






さて、岩場で狩りを始めて十日後。


この日は、ルグイノシシを使って料理を作ることにした。


イノシシ料理といえば……。


そう、ボタン鍋である。


作り方は知っていたので、パパッと作ってしまう。


そして、食べた。


「甘くて美味しい!」


さすがボタン鍋だ。


外れるわけがない。


というか魔物肉はだいたい食べやすくて美味しいね。


ただ……


ちょっと暑い。


今は6月だ。


つまり初夏。


さすがに鍋をする時期ではなかったか。


最近は気温があがってきている。


そろそろ冷房設備が欲しいところだ。





というわけで、その翌日。


朝。


エアコンと扇風機をクラフトすることにした。


あと、冷蔵庫も。


これらは電気を積極的に使う装置である。


動かすためには電気がいる。


なので、大型発電機を1台作ることにした。


この大型発電機から配線を通して、家に電気を送る。


こうした配電設備も全て、クラフトでパパッと済ませてしまう。


大型発電機は、軽油で動いている。


軽油はクラフトで作ることができる。


軽油の補充については、使役ゴーレムにやらせることにしよう。


これで、電気のある生活が完成だ。


電化製品も使い放題だし、電気が足りなくなったら発電機をもう1台作ればいいだけである。


なお、エアコンは全部屋に搭載。


扇風機はリビングと自室に。


冷蔵庫はキッチンに。


それぞれ配置することにした。


全てを完成させたあと、大型発電機の前で、私は満足げに言った。


「これで夏は余裕で越せそうだね」


そうして、またウルフたちを狩りに岩場へと向かうのであった。

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