第2章42話:ウルフ肉


ダレンソードを取り出し、右手に持った。


私は、岩場を歩き回ってウルフを見つけ出した。


周囲に他のウルフやルグイノシシがいないか確認して、間違いなく目の前のウルフ一匹であることを認めると、ダレンソードを持って襲撃する。


「ガウッ!!??」


ウルフが驚いたようにこちらを向く。


その顔面をダレンソードで斬りつけた。


ウルフが死滅する。


「おお!?」


自分でも驚くほどスムーズに身体が動いた。


レベルアップのおかげだろう。


逆に、剣術がステータスに追いついていない感があった。


まあ、でも一撃でウルフを倒せたから、威力はあるようだけど……。


(やっぱり剣術スキルを鍛えたいところだね)


そう思った私は、魔法を使うのをやめ、剣によって魔物を狩っていくことにした。


レベル17でダレンソードを持った状態なら、ウルフもルグイノシシも大した敵じゃないようだった。


軽々と斬り殺していける。


結果、10体ほど狩ったところで、剣術Lv3へとレベルアップした。


とても順調である。


「今日はこれぐらいにしておこうかな」


私は剣を片付けて、岩場をあとにした。





夕方。


帰宅する。


キッチンにて。


今日はウルフを使った料理を作ることにした。


ホーンラビットは、ウサギっぽい味だという予想はついた。


しかしウルフ……つまりオオカミに関しては、食べたことがないので、味の予想がつかない。


まあ、無難にステーキといこう。


たぶん外さないでしょ。


というわけで、ウルフステーキを作る。


完成だ。


ビールとあわせて、いただきます。


ステーキをナイフで切って、フォークで食べる。


「んっ!! 美味しい~~!!」


普通にステーキにしただけだ。


味付けは塩胡椒だけ。


にもかかわらず、なかなかガーリック風味が効いた味わいになっている。


天然ガーリックのステーキだ。


これはビールが進むね。


「ぷはーっ! ビールも美味しい!」


ガーリックステーキとキンキンに冷えたビール。


たまらない夕飯である。


というか、無人島に来てから美味しいものしか食べてない。


グルメざんまいな毎日。


素晴らしすぎる。


異世界転生してから、満点の日々だよ。


私はウルフのステーキをこころゆくまで満喫し、夕食を終えるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る