第2章41話:魔法攻撃



翌日。


朝。


晴れ。


家を出て、岩場へと向かう。


今日から、ホーンラビットの罠を設置するのはお休みだ。


いや……場合によっては、もう設置はしないかもしれない。


罠なんて無くてもホーンラビットを倒せるし、それ以上に経験値が美味しい魔物を見つけたからだ。


ウルフとルグイノシシ。


今日から、こいつらを積極的に狩っていこう。




岩場に到着。


昨夜から、私はどうやってウルフたちを安全に狩るかを考えていた。


そこで一つの結論に達する。


「崖の上にのぼれば、一方的に攻撃できる!」


高い位置からの魔法攻撃。


これなら反撃を受けることなく、敵を倒せるだろう。


というわけで、私は、手頃な崖を探すことにした。


高すぎる崖は登れないし、万一、転落したら危険なので、高さ3~4メートルぐらいの小さな崖を見つけて登る。


ステータスが上がっていたおかげか、ひょい、ひょいっと上に登ることができた。


「うわぁ……この崖、4メートルぐらいのはずだけど、結構高いなぁ」


そっと崖の下を見下ろすと、なかなかの高さに身がすくむ。


ただ……


見晴らしが良い。


岩場が一望できる……とまでは言わないが、そこそこ遠くまで見渡せる高さだ。


そして……いるいる。ウルフたちが。


ここからなら狙い放題だね。


「よーし、倒しまくっちゃうぞ!」


私は、一番近くの地上にいたウルフに対して、手のひらを向けた。


ウォーターアローを二度唱える。


手のひらから矢のような形をした水の魔法弾が二つ飛んでいく。


それがウルフに連続で直撃し、絶命へと至らしめた。


「どんどんいくよー!」


さらに次のウルフ、次のウルフ、次のルグイノシシと、魔法攻撃で狩っていく。


何匹かはこちらの存在に気づいて、接近してきたものの、四本足の彼らでは崖の上には昇れない。


そういった敵をジャンジャン狩っていく。


あっという間にレベルが上がっていった。


やっぱりこの二種、経験値おいしいね。


14匹ほど狩るころには、レベルが2も上がっていた。


これで私はレベル15だ。


ダレンソードを装備できる数字である。


さらに、水魔法Lv3に達する。


これでウォーターアローの威力が上がり、一撃でウルフを狩れるようになった。


「よし、こんなものかな」


この崖から狙える魔物はあらかた片付いたので、崖を降りる。


そしてウルフとルグイノシシの死体を回収していった。


このあと、同じようなやり方で、さらに22匹ほど魔物を狩る。


これでレベルは17に達した。


水魔法Lv4になる。


(魔法ばかり鍛えるとバランス悪いかな? 剣の威力も確かめたいし、ちょっとやってみようか)


私はアイテムボックスに眠らせていたダレンソードを取り出す。



―――――――――――――――

おしらせ:


先日、女主人公モノの新作を投稿しました。現在、ものすごく好評をいただいております! よろしければこちらもお読みください!

【ダンジョン配信者の私、バズる】

https://kakuyomu.jp/works/16817330658889739079

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る