第1章12話:料理




家にたどり着く。


ルリアさんにはリビングに座ってもらって、私はキッチンへ。


さて、何をつくろうかな?


食材は豊富だ。


なんでも作れる。


ただ……調味料がない。


塩と砂糖はあるが、それ以外のものは


(いや、どうだろう? クラフトスキルで調味料を作れたりしないかな?)


私はふと、そんなことを思った。


とりあえずトマトと塩や砂糖などを使って、トマトケチャップを作ってみる。


すると。


「おお、できた」


なんだ、できるじゃん!


しかも一瞬で。


これなら調味料を一から作らなくていいね。


(もしかして料理も一瞬で出来たりしないかな?)


そう思って、試しにオムライスを作ってみようとしたが、ダメだった。


わかったこととしては、クラフトスキルは、


調味料は作れる。


料理は作れない。


……ということだ。


「まあ、料理は自力で作るつもりだから、別にいいけどね」


今回は感謝の気持ちを込めて作る料理だ。


手作りであることに意義がある。


(さて……何作ろうかな?)


私は考える。


トマトケチャップがあるからオムライスでもいいけど……


いま食べたい気分じゃないんだよね。


(うん、それじゃあステーキを作ろう。なんかそういう気分だし)


そうと決めたらさっそく取り掛かる。


食材の中に牛肉があったので、使わせてもらう。


タレは、オニオンソースをクラフトスキルで製作。


あとはサラダ。


これにはマヨネーズをかけておこう。


よーし。


完成だ。


「できましたよ!」


私はお盆に載せて、ステーキをリビングに運ぶ。







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