第1章10話:肉について



「さて、水や野草、イモなどを採取できたから、あとは肉を確保することだけね」


「はい」


肉、かぁ。


タンパク源は必要だよね。


でも、何気に肉を確保するのが一番大変なんじゃなかろうか?


私、戦闘なんてできないし。


弓矢とかも使えない。


いったいどうすればいいんだろうか?


「……あなた、クラフトスキルは持ってるのよね?」


「はい。持ってます。Lv99のすごいやつ」


「……まったく女神様は甘いわね。まあでも、それなら話が早いわ。あなた、罠を作りなさい」


「罠……ですか」


「ええ。毒や落とし穴などの罠がオススメね。クラフトスキルを使えばすぐに作れるわ。それを使って魔物の肉を狩るのよ」


「なるほど」


「で、魔物を倒してレベルが上がってきたら、剣や矢を使って直接狩りにいくといいわ」


「戦うってことですか?」


「そうね。戦えたほうが活動範囲は広がるからね」


ふむ。


まあ、そうだね。


私も、強くなって冒険とかしてみたい気持ちはある。


「この島の魔物は、島の中心にいけばいくほど強くなる。このあたりは弱い魔物が多いから、レベルアップには最適だと思うわ」


「わかりました。頑張ります!」


「ええ。でも今日はそろそろ日が暮れてきたし、魔物退治はまた今度にしましょうか」


「え……今度っていつです?」


ルリアさんは月2回しか無人島に来ないと言っていた。


次となると、結構先になるんじゃないだろうか?


「次は半月後ぐらいに来ようと思ってるわ」

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