第1章7話:4つのスキル


その4つをルリアさんが説明する。


火を興すことができる【火魔法・小】


対象が食べられるかどうかを判定する【鑑定魔法(可食判定)】


一瞬で滅菌・消毒をしてくれる【滅菌魔法】


方角を示してくれる【方角魔法】


……以上、4つのスキルセットらしい。


私はこの四つを習得することができたのだとか。


実際にステータスのスキル画面を開いて、自分でも確認してみる。


(本当だ。新しく4つのスキルが追加されてる)


魔力の消費がゼロだ。


これはつまり連発しても大丈夫ということだろう。


「とりあえずそこのキノコを鑑定魔法で可食判定してみなさい」


「はい。やってみます」


ルリアさんが示唆したキノコに目を向ける。


シイタケのような見た目だ。


私は鑑定魔法を使うように念じた。


(鑑定!)


すると、キノコの前にウインドウが表示される。


◆◆◆


【クシブナダケ】

毒はない。シイタケのような味がする。

可食。


◆◆◆


おお。


こんなふうに鑑定結果が表示されるのか。


名前と、味と、可食かどうか。


このキノコ……クシブナダケは、どうやら食べられるようだ。


「食べられそうなら採取しておきなさい」


「はい!」


私はクシブナダケを採取した。


それをアイテムボックスに放り込む。


ルリアさんは言った。


「今気づいたけど、あなたのアイテムボックスは容量無限・時間停止の特典がついてるようね。つまりいくらでもモノが入るし、腐らないわ」


「おお。それは便利ですね!」


「……便利どころの騒ぎではないわね。人間には過ぎた力よ。女神様もサービスしすぎじゃないかしら」


私にとってはすごくありがたいことだ。


女神様に感謝しなくてはいけない。


「さて……それじゃあ、先に進みましょう」


「はい」


私たちは歩みを再開する。

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