花盗人


教育職員免許法 (昭和二十四年五月三十一日法律第百四十七号)

第五条 普通免許状は基礎資格を有し、かつ、大学若しくは文部科学大臣の指定する養護教諭養成機関において定める単位を修得した者又はその免許状を授与するため行う教育職員検定に合格した者に授与する。ただし、次の各号のいずれかに該当する者には、授与しない。

(中略)

五 第十条第一項第二号又は第三号に該当することにより免許状がその効力を失い、当該失効の日から三年を経過しない者



◆◆



 ある日気がついた時から、私は"彼ら"を認識していた。

 最初の記憶は鮮明に覚えている。

 私に絵本を読み聞かせしてくれる母の後ろから本を覗き込んで、振り子みたいに顔を左右に振りながらにこにこ微笑んでいる、裏返しにしたカマキリの腹みたいな輪郭をした女の顔だ。

 川の字の真ん中で見上げる天井からは毎日午前二時になるなりぼこぼこと泡のように赤ん坊の顔が湧いて出て、トイレのすりガラスではいつも父と母にとてもよく似た赤ら顔の生首が顔を押し付けている。

 窓の向こうからはアニメのように空を飛んでいる笑顔の子どもたちが手招きして私を仲間にしようとしているし、鏡の中の私はずっと私のことを睨みつけて離さないし、誕生日に母がくれた人形は夜ごと低い男の声で私の小指だけに愛を囁いてくる。


 私は、幽霊の存在は信じていない。

 だってあれはたぶん、人の未練とかうらみとか想いとか、そんな可愛らしいもので出来たものじゃないからだ。

 先祖の業だとか、道半ばで早逝してしまった誰かの無念だとか。

 そういうもっともらしい理由付けができそうな存在はこれまで一度も見たことがなかったし、死者によく似た姿形をしていても行動や言動をつぶさに観察するとそれが単なる擬態なのだとすぐに分かる。

 強いて言うなら、彼らはそういう生き物なのだと思う。

 人間の目には基本的に見えない、そのくせ人にまつわる何かを主食にしている、昆虫や鳥なんかに近い生態を持った生き物。

 生きているものを指して、"霊"とは呼ばないだろう。そういうことだ。


 私は利口な子どもだった。

 彼らの存在に言及する人物は、見えない側の人間からすると大層気味悪く写るらしいと幼いながらに学習していた。

 だから隠した。見えないふりをすることをとことん極めた。


 そうして、私は社会性を手に入れて。

 代わりに、この世界からただ一人孤立した。



◆◆



「ふー……。行ったみたいですね、小椋さんは」

「ありがとうございます、先生! 危うく哀れなちびっこが一名完成するところでした……!!」

「理由とかは、えぇと、ちょっと話せないんですけど……」

「でもこのありがとうって気持ちは本当ですよっ、えへへへ!」


「…………、」

「……………………?」

「あの、先生?」



「なんで、何も言ってくれないんですか?」



◆◆



 六道輪廻という概念を、何かの漫画で知った。

 曰く、私達の死後は生涯積み重ねた業によって六つに大分されるらしい。

 天道。餓鬼道。畜生道。修羅道。地獄道。そして人間道。

 私達が今居る此処は人間道で、四苦八苦に悩まされる世界、だそうだ。


 ――もしも仮にそうだとして。

 じゃあ、皆と違う世界を見て生きているこの私は、本当に皆と同じ人間の道を歩んでいるのだろうか。

 人の住まう世界に、果たしてあんな生き物が跳梁跋扈しているものなのか。

 もしも私がもう少し夢見がちな性根の持ち主だったなら、自分は選ばれた人間なのだと狂喜してカルトの開祖なり仏門なりに身を投じていたのかもしれないが、生憎と子どもながらに角を立てない処世術を見出すような擦れた人格だ。

 思春期の私は自問と自答の末に、一つの結論に行き着いた。


『私は今、地獄にいる』

『私は、生きながらにして地獄に堕ちているのか』


 この世は地獄だ。

 だから私は、こうも孤独なのだと。

 人の世に混ざれない。彼らの見ている幸せを、私は享受できない。

 私だけが、幸福それを知らない。


 誕生日のケーキを囲んだ団欒の真上では黄ばんだ涎を垂らしたえびす顔の生首が髪の毛で首を吊って揺れている。

 遠足で仲良しの螢子ちゃんと一緒にお弁当を食べている時、視界に入る彼女のお弁当箱からは赤黒斑模様の蛆がぼとぼとと這い出していた。

 小学校の運動会で一位を取れたのは後ろから全身が真っ赤に爛れた男の子が笑いながら追いかけてきていたからだし。

 好きだった子に初めて告白された時、はにかむ彼の口元は顔中が痘痕で埋まった老婆にじゅるじゅる啜られていた。

 病室で大往生を遂げた、大好きだったおばあちゃん。

 気が強くて、でもそのくせ私にはとても優しかった祖母は死に際、安らかな微笑みを浮かべながらその口から金切り声をあげて堕ちたくない嫌だ嫌だと喚き散らしていた。祖母の声ではなく、にやついた中年男性の声だった。

 祖母の葬式で、遺影の祖母は口を耳まで吊り上げて笑っていた。


 此処は地獄だ。

 私は今もきっと、地獄にいる。



◆◆



「……へ?」

「知ってる? だから、理由なんて言わなくてもいい……?」

「……、……あ」

「あは、あはは……。そうだったんですか、びっくりしたあ……。

 だから助けてくれたんですね。来瑠さんったら本当に用意周到だなあ。怖いよあの人」


「…………違う?」

「そっちじゃないよ?」

「え、えと」

「それは、その」

「どういう」



「――――せん、せい?」

「あの、痛いんですけど……えっ――えっ?」



◆◆



 数ある職業の中から教職を志したのは、一人でも多くの人間と出会うためだ。

 その頃の私は愚かしくもまだ期待していた。

 この世界が地獄ではない可能性に。私と同じ世界観を共有している人間の存在に。

 どうせやるなら自我が成熟した子を見れるところがいい。その方がいざという時に議論も深められるだろう。

 そうなると必然的に高校教師を目指すことになった。

 幸い私は勉強ができたし、教員免許を取って実際に教師になるまでの道のりはそう大変なものではなかったが。


 いざ目標を達成したその先に待っていたのは、またしても失望と落胆だった。

 

 長い勉強と実習の末にようやく辿り着いた先は、これまで呆れるほど見てきた"普通の世界"でしかなかった。

 真横で腹の裂けた妊婦がわが子の居所をしきりに聞いているのに、素知らぬ顔で恋愛話に興じているような子ばかりだ。

 試しに自分が実際に見たものを怪談のテイストにして話してみたが、それで得られたのは見かけによらずホラー好きだとか、そんな何の役にも立たない"個性キャラクター"だけ。

 

 この辺りで、私はようやく諦めがついた。

 地獄に堕ちているのは、きっとこの世界で私一人だ。

 たとえ星を果てまで探っても、同じ世界を共有できる人間は現れない。

 従って、私がこの世界──人間道における"幸福"という言葉の意味を理解できる日も永遠に来ないのだと。

 諦め、悟り、私は足掻くことをやめた。

 これが罰ならば、潔く受け入れよう。刑期/生涯の終わりを待とう。

 次に生まれ変わる世界が此処でなければそれでいいと、すべての希望を捨てて目の前の現実を受け入れた。


 ちょうど、そんな頃だ。

 私の前に、あの子が現れたのは。



◆◆



「泡野さん」

「あなたには、先生が何に見える?」



◆◆



 いつも手や足に包帯をしている子だった。

 リストカットやレッグカットがやめられないのだと、その子は泣きながら私に言った。


 原因は家庭内不和。

 家族とのコミュニケーションの方法の一つに暴力の項が存在する父親と、夫から受けた暴力の鬱憤を娘で晴らす母親の間で虐待の板挟みになっていること。

 私に泣きついたその子を、私は懸命に助けた。

 相談に乗り、落とし所を探り、虐待の証拠を掴むために教師にあるまじき探偵まがいのことだってした。

 努力の甲斐あって、私と彼女の作戦は実りの時を迎えようとしていた。

 後は、この事実を然るべき機関に通報するだけ。その段階まで来て――私は、ふと思ったのだ。


 ――もう終わっちゃうんだ、と。



◆◆



「……そっか」

「やっぱり、泡野さんにもそう見えてるのか」

「じゃあ、今日はちゃんと覚えて帰ろうね。泡野さん、かわいいんだから」

「世の中にはね、人間みたいな顔をして、人間みたいな言葉をして」

「そうやって近付いてくる怖いものって、いっぱいいるんだよ」



◆◆



 虐待の事実が発覚すれば、今まで通り学校に通うのは難しくなるだろう。

 まず間違いなく行政による保護が入るし、両親の扶養を外れたその後は親類に引き取られるか、児童養護施設に送られるか。

 どちらにせよ、私の教え子ではなくなってしまう可能性が高い。

 

 そこまで考えて、ふと違和感。

 それの何がいけないことなのだろう。

 何十人という生徒の中の一人がいなくなったとして、自分に何の問題がある?

 ましてや毒親の虐待から逃れ、この先の人生を幸せに生きられるのだ。

 門出を祝福するのが普通であって、名残惜しく思うのは異常なことだ。

 では何故、私は――


 こうも、目の前で微笑みながら感謝の言葉を伝えてくるこの子のことを、手放したくないと思っているのか?



◆◆



「例えば」

「私とかね」



◆◆



 ――気付いた。

 そこでやっと、理解した。 

 目の前に立ち込めていた霧がぱっと晴れる光景を幻視した。

 気付いてみれば、別になんということもない。

 要するに私は生まれて初めて、充実した時を過ごしていたのだ。

 誰にも打ち明けられない秘密の共有。二人だけで進めた、閉塞した日常からの脱出計画。非日常のスリルと甘美。

 ――違う。全部的外れだ。答えはもっとシンプル。


『ああ』

『好きなのか、この子のことが』


 私だけを頼り。

 私だけを見て。

 そうして縋ってくれた、この子が――

 いつの間にか、好きになっていたのだ。


 それは許されざる感情。

 打ち明ければすべてが崩れ落ちる禁忌の欲望。

 そう分かっていたからこそ、私は迷わなかった。

 どうせ許されず、打ち明けられない感情。

 抱えたまま死蔵するしかない欲望であるならば。


 それなら、いっそ。


◆◆



「いただきます」


 全部曝け出して、■ってしまおう。



◆◆











どうせ地獄なのだ。











◆◆



 その子は弱い子だった。

 だから何があっても誰にも言えなかった。

 私は二人で集めた証拠を握り潰してその子を食べた。

 食べ続けた。何週間も何ヶ月も食べ続けた。

 一人食べると次が欲しくなる。

 そこで私は、自分が彼女の中身を愛しているわけではないのだと気付いた。


 自分だけを見て、頼ってくれるなら。

 私はこの食欲を、誰に対しても向けることができる。



 ――私は初めて、幸福しあわせの味を知った。


 

 食べる。

 食べる。女の子を、食べる。

 男の子は不思議と食べる気になれなかった。

 腹が膨れるとどんどん次が欲しくなる。

 だから私は際限なく貪って回った。

 上手くやっていたつもりだったけれど、食べたうちの一人の親が賢かったのがまずかった。


 私の行為は告発され、私は職とすべての人間関係を失った。

 でも別に後悔はなかった。元々失って困る繋がりはなかったし、幸い世渡りは上手かったから日銭を稼ぐには困らなかった。

 食べてきた子達の弱みはいろんなかたちで握っていたから、結局告発してきたのは件の子一人だったし、塀の中でお勤めをする羽目にもならずに済んだ。

 諸々の裁判が片付いてようやく暮らしも落ち着いた頃、私はお祝いに近所で見かけた小学生を食べた。

 食べ終わったところで気付いた。私はその子のことなんて何も知らない。

 ただ顔が好みだったから、なんとなく見ていてお腹がすいただけだ。

 私はいつの間にか、食べられる相手が自分へ向けるその視線だけで、他者に認識されたい願望を満たせるようになっていた。


『はは』


 問題を起こした教師でも、ほとぼりが冷めれば――もとい規定の年数が過ぎれば、教員免許は再取得ができる。

 流石に過去に事件を起こしたのと同姓同名だとまずいので、その時までに改名を済ませよう。

 苗字は結婚をすれば誤魔化せる。それでも拭えない風評は、素知らぬ顔で受け流せば何の問題にもならない。

 

 誰かに見られたいというのが初志だった筈なのに。

 いつしかそれは食欲の添え物になっていて。

 名前という、他人に自分を認識して貰う一番の要素すら自ら捨てる。

 私は食事を済ませた帰り、路傍のガラス戸に写る自分の姿を見た。



 女離れした、高い身の丈。

 細くて長い手足。

 白いワンピース。目を隠すほど深い麦わら帽子。

 長く、艷やかな黒髪。

 誰かの幸福を喰らい啜った、潤い豊かな唇。



 ――――――――『怪物』が、そこにいた。




◆◆



 ふらついた足取りで校門を出る泡野迷依の背中を見送って、私はスマートフォンを取り出した。

 そのまま事前に教えられていた電話番号をダイヤルし、発信する。

 流石に同じ轍を踏みたくはない。告発のリスクは下げたかった。だから最初に彼女から話を持ちかけられた時ははぐらかしたが、よくよく考えれば食欲ひとつで何もかも台無しにしてしまえる私が目の前に盛られた絢爛豪華なフルコースを前に涎を堪えられる筈もない。

 それに、いざとなれば全員食べてしまえばいいのだ。

 敵も味方も、すべて。


「もしもし」

「いいよ。乗ってあげる」

「明日学校で、作戦会議をしようか」


 『八朔冬美わたし』は、人を食べる。

 『怪物わたし』は、子どもを食べる。

 食べろと言われた相手だけで我慢できる道理なんて、最初からない。

 

 ――さっき、あんなにたくさん食べたのに。

 ――また、おなかが、きゅるきゅると鳴った。

 ――ぽ。ぽぽ。ぽぽぽ。

 ――欲望の灯火が、またひとつ。



◆◆



「そういえばふーちゃんちって、晩ごはん別々なんだね」

「うん。おじいちゃん、気分屋だから。

 食べたい時は何時でも食べるし、食べない時は絶対食べないの。

 前は無理にでも食べさせようと頑張ってたんだけど、だんだんめんどくさくなってきちゃって」

「ああそう……」


 やっぱり風花は、祖父の痴呆に疑いを持ってはいないらしい。

 豚のしょうが焼きでご飯をくるみ、口に運びながら来瑠は心中で独りごちた。

 

「ていうか、ふーちゃんの生姜焼きって味濃いね」

「そうかな。あ……もう少し薄い方がよかった?」

「ううん、そういうわけじゃないよ。私基本味濃い方が好きだから」

「そっか、ならよかった……あ、くーちゃんの作ってくれたお味噌汁も美味しいよ。うちで作るのとは味付け違うから、なんかすごく新鮮」


 何故、わざわざよりによって実の孫を相手にそんなことをしているのか。

 疑問は尽きないが、どうせ聞いたところであの狸爺は答えてなんかくれないだろうなとそう思った。

 

(でも……答えてくれないから、で済ませるわけにもいかない)


 今でも父親のことは嫌いだ。

 けれど、あの写真の謎はこの手で突き止めねばならないという奇妙な確信が来瑠にはあった。

 それに、あそこに風花の両親が写っていたという時点で『死んだから関係ない』なんて言葉で済ませることはできなくなった。

 知りたい。知らなければならない。

 あの男と、火箱家の間に何があったのか。

 あの男は、火箱家の何を知っていたのか。

 何故、火箱夫妻の娘である風花のことは知らない様子だったのか。


「くーちゃん?」

「ちょっと考えごと。いちいち気にしないでいいよ」

「気になるよ、くーちゃんのことだし……」

「……じゃあ、ちょっと質問してもいい?」

「いいよ? 私に答えられることだったら、だけど……」


 よくよく考えると、風花に聞くのが一番ではないかと思い至る。

 もっと早くそうしなかった理由は、それどころではなかったからか。

 それとも――あの仏間の仏壇には、アルバムに写っていたのと同じ顔をした男女の遺影が飾られていたからだろうか。

 きっと前者だ。来瑠はそう自分に言い聞かせて、早速問いを投げようとして。


 そこで――不意に鳴り響いた着信音によって出鼻を挫かれた。


「……何よ、こんな時に」


 嫌そうな顔をしてスマートフォンの画面を見れば。

 その顔は、もっと嫌そうな顔になった。

 こんな時にこいつか、という感情がありありと顕れている。

 電話ではなく、メッセージアプリの通話機能を用いての着信。

 画面には『゚+.めい+.゚』と、頭の悪そうな名前が躍っている。ますます嫌な気持ちになりながら、来瑠は通話に出た。


「――もしもし。何」

「…………」

「もしもし? ちょっと、電波悪いの?」


 電話口から、声がしない。

 電波でも悪いのかと思ったが、よく耳を澄ませれば息遣いは聞こえてくる。

 むっとした。ただでさえ大事な話に割り込まれてむかついているのに、電話しておいて何も喋らないとは何事だ。


「用がないなら切るよ。こっちも忙しいんだから」

「……………………くるる、さん」

「やっと喋った。だから、何の用なのか早く言いなって」

「いま、おうちですか」

「……そうに決まってるでしょ。何時だと思ってんのさ」


 声が掠れている。

 少しだけ、訝しげな顔になった。


「あの……私、何でも言うこと、聞きます。

 来瑠さんと、風花さんの言うこと、なんでも……」

「……当たり前でしょ。あんたから仕掛けてきたんだもん」

「聞くから、だから、その」

「何」


 ……さっぱり話が見えない。

 何が言いたいんだ、こいつ。

 ただ、いつもの迷依らしくないのが気になると言えば気になった。

 泡野迷依は、転んでもただでは起きないというか、七転び八起きというか、いやそこまで優秀な人物では決してないのだが、基本嫌なことは三歩歩けば忘れるような性格をしている。

 人間観察に長ける来瑠の見立てだ。まず間違いはない。

 だが今の迷依から感じるのは、彼女らしからぬ――


「……来瑠さんのおうち、行っていいですか。今から」

「――――はあ? いや、……なんでよ」

「聞かないで。言いたくないんです」

「ふざけてんの? なら切るけど」

「ごめん。ごめんなさい。でも、……ぐす、おねがいします、おねがい……!」


 終いには泣き出してしまったものだから、ますます困る。

 それも、屋上の時のような見るも阿呆らしい感じのではない。

 失意。喪失感。今まで来瑠が標的にしてきた相手は、度々こんな泣き方をしていた気がする。


「……あんた、何かあったの?」


 少女は――逢魔ヶ刻に『怪物』に遭った。

 そして声枯らしとその想い人も、もはや部外者ではいられない。

 既に来瑠と風花は、そいつの皿の上にいる。

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