第6話 スノゥくん
桜が舞う季節になった。
未来は退院して日常生活を送れるようになったの。
本当に嬉しいわ。
舞い散る花びらを眺めていると
視界に白いものが映った。
それは
スーくんだった。
「スーくん!」
スーくんは「久しぶりだね」と笑った。
それから「おめでとう、未来は退院したらしいね」
と言ってくれた。
「そうなの!!本当に良かった。脳死の診断を受けたのに目覚めるなんて本当に奇跡よね」
スーくんはにっこりしている。
ところで、
聞いてなかったけどなんでわたしたちの
名前知ってたんだろう?
聞いてみるとスーくんは
「実はね、僕雪だるまなんだ。」
え??
「正確には雪の精なんだけどね。
六花と未来が作った雪だるまスノゥの体を
借りていたんだ。」
「……えっ、嘘!?」
そんなの信じられない!
そんなファンタジーなことって。
本当にスノゥくんなの?
「冗談でしょ?」
「信じられないかもしれないけど本当の話だよ
未来を治したのも僕だし」
スノゥくんが治してくれたの?
「ホントに?」
スノゥくんはにっこり笑う。
「うん」
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