第三部 その2  『やましんちの戦い 第一次戦闘』 

 ミラクルパワフルスーパーごき将軍は、『ネオごき帝国』の偉大なる戦士である。


 あらゆる家庭の、対ごき兵器に打ち勝ってきたまさに、強者であった。


 『ほほほほ。対ごき兵器など、恐れるに足らず。よいか、みな、こういうのとか、こういうのは、避けろ。ただ、それだけで、勝てる。脇見はするな、欲望に騙されるな。正しい食糧まっしぐらだ。』


 『えい、えい、ごきら〰️〰️‼️』


 将軍は、絵にかかれた対ごき兵器などを示しながら、兵たちに訓示した。


 やや、マンネリの、『やましんちごき軍団』よりも、異様に士気が高いのである。妖気さえ漂うのであった。


 まさに、恐るべし、『ネオごき帝国』なのである。



 一方、『やましんちごき軍団』は、科学戦争では引けをとらない。


 なんたって、『やましんちごき軍団』は、極秘の核兵器を所有しているのだ。あと、205発あるらしい。


 まあ、小さいから、やましんちの部屋ひとつの中を、ぐちゃぐちゃにさせるくらいの威力ではある。それでも、しばしば、核実験で、やましんの勉強部屋をひっくり返してきたのだ。やましんは、長年の被爆で、いまや、がんの脅威にさらされている。



 ※ 核実験の映像。を、想起してください。



 しかし、それは、ごきや、ちゅう、にとっては、明かな、即、命に関わる巨大脅威なのであった。『ネオごき帝国』の要塞は地下にある。だから、核兵器は、使いにくいのだ。ただし、彼らは、真実を知らないのである。



 戦闘は、要衝である台所付近から始まった。


 しかし、やましんちで、いちばん食糧があり、散らばっているのは、二階のやましんの部屋であった。さまざまなバリヤーや、やましんの仲間で、守られている。簡単には落とせない。


 ここを、落とした方が勝ちである。


 

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『ごき帝国の興亡』 第三部(全2話) やましん(テンパー) @yamashin-2

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