首途の式 体育館上 子らが見ゆ 遥けき色は 花筵かな

 学校の卒業式において、体育館に集まった子どもたちの成長した姿を上部のギャラリーから眺め、

『一面に咲き誇る草花のようだ』

 としみじみ感じた人物のさまを描いている。


 ――以下、補足――

 ・しゅしき

 →首途(門出のこと)+式で「卒業式」


 ・たいいくかんじょう

 →体育館の上で


 ・らが

 →子どもたちが見える


 ・はるけきいろ

 →遥けき(遠く隔たっているさま)+色(顔色、表情、様子などのこと)で「あのおもむきは」


 ・はなむしろかな

 →花筵(草花が一面に咲いているさま)+かな(終助詞)


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