第10章41話 デウス・エクス・マキナ -4-
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
この『ゲーム』において絶対無敵・完全無欠の能力など存在しない――その事実をオルゴールはよく理解している。
ユニットに対して絶対的な強制力の【
確かに《デウス・エクス・マキナ》は『強力』な能力ではある。だが、『無敵』の能力ではないという自覚はある。
もし【支配者】を使われたとしたら、流石に為す術もないだろう。
それに、アリスのような遠距離からBPの火力同等――あるいはそれ以上の砲撃を延々と叩き込まれてしまえば、それもまた為す術もない。
……ただし、ミトラのユニット全員が揃えば話は別で、限りなく『無敵』に近い能力になるという確信はあるが。
――多くは望みまセン。
――今の状態デモ、ワタクシたちは十分戦えるハズ。
ケイオス・ロアがいれば、BPの魔法よりもより細やかに、そして激しい攻撃を行うことが可能だ。いわば、彼女は自由自在に動き回る『砲台』の役目を持つ。
アルストロメリアがいれば、
その二人がいない以上、オルゴールの糸とBPの腕力と魔法で全てを担わなければならない。
とはいえ、本来であればこれだけで十分な威力を誇っている。
本来ならば『無敵』と呼んでも差し支えのないほどの能力なのだ。
――ウリエラサンたちがこのままでいるハズがありまセン。
共に肩を並べて戦った経験はないが、ウリエラとサリエラこそが最も警戒すべき『敵』だとオルゴールは認識している。
特にどうしようもないと思われたベララベラムとの戦いにおいて、二人の果たした役割は大きすぎる。追い詰められながらもゾンビ化治療の方法を見出し、常に変化し続ける状況へと対応し続け勝利へと導いたのは間違いなく彼女たちであると思っている。
だからこそ、今の圧倒的優位な状況においてもオルゴールは警戒し続けている。
――ジュリエッタとガブリエラサンがリスポーン待ちの間に、決めル……ソレが最も確実デスね。
――次善は、
初手でメインアタッカー二人を倒せたのは幸運ではあった。
欲を言えばウリエラたちこそ最初に倒したい相手ではあったが、それは望み過ぎというものだとオルゴールは切り替える。
リスポーン待ちの間に全滅させられればそれで良し。
さもなくば、常に誰かがリスポーン待ちとなっている状態を作り上げることができればほぼ勝ち確だ、と考える。
だから、《デウス・エクス・マキナ》は
足元にあるガブリエラたちのリスポーン地点――ここから離れることは決してしない。
そうすればリスポーン直後に再び回避不能の攻撃を仕掛けてまたリスポーン待ちに追い込める……要するに『ハメ』ることが出来るからだ。
スマートな戦い方ではないのはわかっているが、卑怯な手とは思わない。
ユニット同士の争いなど所詮は『前座』。本番はガイア本体との戦いなのだ。
ガイア本体へと先にたどり着き仲間と合流する――そして敵ユニットに対してはその妨害を行う。
勝率を高めることこそが重要であり、『前座』に全力を出し尽くして本番において力を発揮できないことの方が問題だ。
オルゴールの作戦は纏めるとこうなる。
《デウス・エクス・マキナ》の破壊力と耐久力によるゴリ押しでラビのユニットたちを全員倒す。あるいは常に誰かがリスポーン待ちになるように仕向ける。
すぐに決着がつけられない場合には、徐々にリスポーン待ちになる人数を増やして削り切る……時間は多少かかるにせよ、それでも長くても10分程度で終わるだろうと計算している。
もう一つ、
――流石にウリエラサンたちは気付いているでショウね。
《デウス・エクス・マキナ》の致命的な弱点……それは、『灰の孤島』を取り囲む海に突き落とされたら沈んでしまうというものだ。
アルストロメリアさえいればその問題も解決できるのだが、いない今はどうしようもない。
あまりにも重量があるため、海中に落とされたら浮かび上がることができなくなってしまう――窒息するわけではないので、よほど深い場所で水圧に潰されない限りは海底を移動して脱出は可能ではあるが、それは致命的な時間のロスとなる。その間にラビのユニットに先に進まれる可能性は高いだろう。
ウリエラたちがそれに気付いていないわけがない。そして、それがかなり確度の高い勝ち筋だということも。
それをさせないためとリスキルのために、《デウス・エクス・マキナ》は動き回らないようにしているのだった。
こちらが動かないとなれば、どこかで『勝負』を仕掛ける必要がある。
――……今のところ、注意すべきはルナホークサンですガ……。
『赤い廃墟』でBPを撃破したのは、ルナホークと
当のガブリエラがリスポーン待ちではあるが、ルナホーク単独でも同等以上の攻撃力を発揮することは出来るはずだ――細かい事情はオルゴールにはわかるわけがない。
ともかく、不完全な形ではあるが最大の切り札を切った以上、万が一にも負けるわけにはいかない。
そのためにほんのわずかであろうとも『敗北の可能性』を摘まなければならない。
――……もっとも警戒すベキは、やはりジュリエッタ……!
破壊力であればガブリエラやルナホーク、頭脳であればウリエラたちこそが警戒すべき対象なのはわかっている。
それでも尚、オルゴールの注意はリスポーン待ちとなっているジュリエッタへと向けられているのだ。
アストラエアの世界での最後の戦い――絶対に勝ち目がないように見えたヒルダとの決戦において、勝利を掴んだのは間違いなくジュリエッタの実力だ。
そして、実力以上にオルゴールが警戒しているのは、どんな劣勢であっても揺るがず相手を圧倒する『気迫』とか『凄味』という精神的なものだ。
中身が人間同士である以上、そうした精神的なものの影響を否定することはできない。
ほんの一手遅れを取れば、その隙を的確に突いて逆転されかねない……オルゴールが考える自分たちの『敗北の可能性』で最も高いのは、それだった。
だからジュリエッタがリスポーンする前に決着をつけようとしているし、リスポーンを防げなかったとしても何もできないうちに再度リスポーンに追い込めるようにするため、動き回らないようにしている。
そのことに対してBPは若干不満げではあったが、『海中に落ちないようにするため』という方の理由で納得はしている。
――リスポーンまでハまだ間がありマス……。
――できればこの間ニ決めておきタイですネ。
流石に戦いながら正確に時間を計るような超人的な能力は
それでもガイア内部の戦いにおける高揚感か、あるいは充実感か――ともあれオルゴールの感覚はかつてないほど研ぎ澄まされ、頭も回るようになっている。
本人に自覚はないが、リスポーン待ちの計算もほぼ彼女の思う通りであった。
ジュリエッタ、そしてガブリエラがリスポーン完了する前に残るウリエラたちを倒す、あるいはリスポーンと同時に再度倒す。
そうすることで『灰の孤島』での戦いを征することが出来るだろう。
そうオルゴールもBPも確信していたし、それは間違いではない。
彼女たちの勝利は時間の過多はあるものの揺るがないものであった――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『リスポーン完了まで、残り1分みゃ!』
オルゴールとは反対に、リスポーンまでの時間を戦いながら正確に計るという超人的な能力を持つウリエラとサリエラは、時間を計測しながら『策』を練っていた。
見えていた『勝ち筋』にいかに自分たちと相手を嵌めるか、それこそが問題ではあったが――解決するための方法を既に二人は幾つか見出していた。
「ヴィヴィみゃん、ルナみゃん、一斉攻撃みゃ!」
「かしこまりました!」
「
逃げ惑うだけだったウリエラたちが一斉に攻撃に転じようとする。
《デウス・エクス・マキナ》の砲撃を回避しつつ、距離を詰めようとしているのだ。
その動きをオルゴールたちが見逃すわけがない。
――なるほど、そろそろリスポーンのタイミング……それヲ狙ってきましタカ。
リスポーン後即殺を狙って《デウス・エクス・マキナ》が動き回らないことはやはり見抜かれていたようだ。が、それは予測済みであるため驚きはない。
突撃についても同様だ。
――コノ攻撃の意味は……。
狙いはおそらく2つのうちどちらか。
1つは今の戦力で《デウス・エクス・マキナ》を撃破しようとしている。
もう1つは、《デウス・エクス・マキナ》の撃破を
そして、可能性としては後者であろうとオルゴールは予測する。
――ソウする以外に、ウリエラサンたちに勝ち目はない、デスからネ。
『無敵』ではないが、限りなく近い存在であることは自分たちが一番良く分かっている。
なればこそ、自分たちが敗北する可能性が限られていることも分かっている。
ということは、そのわずかな『穴』を突かれないように立ち回ればいいだけだ。そうすることで、仮初の『無敵』といえども盤石となろう。
『BP、一気に決着をつけまショウ』
『うむ、待ち望んだぞ!』
相手の狙いがわかっていて、かつそれを防ぐ方法があるのであればわざわざ付き合う必要もない。
……これが最終クエストではなく、互いの全てをぶつけ合ういわば『試合』のような――純粋にバトルだけを楽しめる状況であれば話は別だが、今優先すべきは目の前の戦いではないのだ。
オルゴールとBPは、ジュリエッタたちのリスポーンよりも速くに決着をつけるために今まで温存していた『もう一つの切札』をこの場で切ることを決断した――
『狙いは首の付け根みゃ!』
ウリエラの指示に従い、ヴィヴィアンとルナホークが《デウス・エクス・マキナ》の中心部を狙う。
ここまで『策』を練るためだけに逃げ回っていたわけではない。
ウリエラは《デウス・エクス・マキナ》を倒すために、操っているBPとオルゴールの位置を計算していたのだ。
――アトラクナクアの《フルメタルエグゾスカル》と似てるけど、アレは全然違う魔法なのは間違いないみゃ。
――そして、違う魔法であれば動かしている理屈も違っているはずみゃ!
どれほどの巨体で、規格外のサイズであると言えども《デウス・エクス・マキナ》とは詰まるところ『操り人形』なのには変わりない。
全身に張り巡らせた『糸』を操ることで身体を動かしているのだ。
BPのステータスに頼った操作とは言え、重いものを動かすには限界はある。
ウリエラの計算によれば、たとえガブリエラのステータスであったとしてもいつまでも《デウス・エクス・マキナ》を無理矢理動かすことは不可能だった。
だとすれば、今なお動き続けているのにはカラクリがある。
そのカラクリは、そう複雑ではない――滑車やテコ等、最小限の力で重いものを動かす様々な仕組みを使っているとウリエラは見抜いた。
そして、それらの仕組みを使って《デウス・エクス・マキナ》全体を動かすのに最も効率の良い場所は、やはりと言うべきか胴体中心部――そして首を動かして周囲を見回す動きから『首の付け根』付近であると判断した。
「サモン《トライデント・クリュサオル》!」
「コンバート《オービタルリンク・デバイス》!」
どちらも後々のことを考えつつも、現時点で可能な限りの最大火力を二人とも発揮させようとする。
――《デウス・エクス・マキナ》との力量の差を考えれば、ここで『後のこと』を考えるのは愚策とも言えるが、
正確には、『後のこと』は後のことでも次の
ヴィヴィアンが今まで呼び出していた飛行型召喚獣を犠牲に《トライデント》の最大威力射撃で正面から、ルナホークの衛星砲撃が上部から狙う――いかに《デウス・エクス・マキナ》が強力とは言え元の材質からして命中さえすれば耐えきれるはずがない。
ただ、この攻撃で《デウス・エクス・マキナ》の装甲を破壊できたとしても、内部にいるBPたちまで一撃で倒せるかは微妙なところだ――もちろんこれだけで倒せれば良し、とは微かな期待はしているが。
だからウリエラたちは『この時』のための仕込みをずっとしていたのだ。
『BP、薙ぎ払いまショウ』
『ああ……全力でな!』
ヴィヴィアンたちの攻撃に応じるように、《デウス・エクス・マキナ》が体勢を変える。
その場にどっしりと四肢を深く……まるで衝撃に備えるかのように構え、長く伸びた首を真っすぐ前に、反対に尻尾の先端を地面へと突き刺す。
「……!? 拙いみゃ!」
そして大きく口を開けるのを見て、ウリエラは悟る。
《46・トライアド・メガキャノン》を大幅に上回る、真の『最大威力』の砲撃が来る――と。
『マーシャルアーツ《
……BPのマーシャルアーツの真に恐るべき点は、『どんなトンデモ兵器でも実現できる』ではない。
たとえその兵器に実現性がなかろうとも、BPが『出来る』と思えば実現させてしまうという点である。
それが漫画やアニメの中にしか存在しえないものだとしても、だ。
何を発射しているのか全くわからない……
それこそが、マーシャルアーツの真に恐るべき点なのだ。
BPの魔法発動と同時に、《デウス・エクス・マキナ》の口内が発光――そして集光。
誰がどう見ても『エネルギーをチャージしています』という様相を見せる。
先に攻撃を仕掛けようとしたヴィヴィアンたちの方が速い、と普通ならば考えるがヴィヴィアンたちは『狙いを定め』『トリガーを引く』という2つの動作が挟まる。
それよりも魔法の発声のみ、という1動作のBPの方が発動が速い。
狙いに関しても、一時的に《デウス・エクス・マキナ》の操作をオルゴールが行えば良いだけの話だ。
……もっとも、今回に限っては『狙いを定める』という動作自体不要だ。
なぜならば、突っ張った四肢と『支柱』として突き刺した尻尾を使って、360度全方位を無差別に薙ぎ払うことこそが狙いなのだから。
「今みゃ、
が、今まさに《ハイパー・ウェイブキャノン》が発射されようとした瞬間、ウリエラが叫ぶ。
「メタモル《
『!? ジュリエッタ……ナゼ!?』
ウリエラの叫びと共に《デウス・エクス・マキナ》の左前足の付け根が大爆発を起こし、その巨体が揺らぐ。
「総攻撃みゃー!!」
一手、ジュリエッタの攻撃により《デウス・エクス・マキナ》の動作が遅れた。
その隙を逃すことなくヴィヴィアンたちは最後の攻撃を仕掛けようとする――
《デウス・エクス・マキナ》最初の出現時、ガブリエラは確かに倒された。
しかし、
考えてみれば不自然な話だった。
たとえ不意打ちであったとしても、歴戦の戦士であるジュリエッタが
ジュリエッタは咄嗟に全身をスライム化して《デウス・エクス・マキナ》の踏みつけを回避、その後にディスガイズを使い
とはいえ、そのままでは勝ち目はなく、精々が不意打ちを一発食らわせることしかできない。
その不意打ちは『決定打』にならなければならないのだ。
ジュリエッタがリスポーン待ちになっていないことを知ったウリエラは、その不意打ちを最大限に活用するための策を考えた。
結果、オルゴールたちに『リスポーン時間を見誤らせる』ことに成功した。
ジュリエッタもリスポーン待ちになっている、という思い込みを利用し、リスポーン完了時間よりも速くにジュリエッタが復帰して不意打ちを仕掛ける。
そこに合わせてヴィヴィアンとルナホークの攻撃を仕掛けて《デウス・エクス・マキナ》を破壊――オルゴールとBP本体へと刃を届かせる、という作戦だったのだ。
これで《デウス・エクス・マキナ》の装甲を破壊し、至近距離にいるジュリエッタが攻撃をすれば倒せる。
『ふ……見事だが、その程度で我らを止めることはできぬと心得よ!!』
『スレッドアーツ《マリオネット》』
だが、
片足を失い、バランスを崩した《デウス・エクス・マキナ》だったが、オルゴールの魔法が発動と同時に不自然な動きをした。
マリオネット――その名の通りの『操り人形』の如く、無理矢理に立ち上がり攻撃を続行しようとする。
ジュリエッタの偽装を見破っていたというわけではない。
いざという時のため、《デウス・エクス・マキナ》は対応する方法を持っていた……それだけの話であった。
『消し飛ぶが良い』
――そして、《デウス・エクス・マキナ》の口から放たれたあらゆる物質を崩壊させる謎の砲撃が、『灰の孤島』全域を薙ぎ払う。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『終わったか』
『灰の孤島』の地表は全て消し飛び、まるで最初からそうであったかのように『平』に均されていた。
その均された地面にぽつぽつと点在するリスポーンマーカーの数を数え、オルゴールたちは
『念のため、デス』
『ああ、わかっているさ』
更にリスポーンマーカー目掛けて砲撃を浴びせて念入りに確認を行う。
もしこれがまたジュリエッタのディスガイズであるならば、流石に直撃を受けて無事では済まないだろう。
今度は偽装ではなかったようで、変わらずマーカーはその場に残ったままであった。
……それでもまだ安心しきることはできない、と内心で思いつつも偽装を見破る術を他に持たない以上はどうしようもない。
それに、偽装できるのはジュリエッタのみだ。他のユニットが全員リスポーン待ちになっているならばそこまで恐れるものにはならないだろう、と割り切ることにした。
『ふむ……対応が速いな。
ほぼ倒された直後にリスポーン開始がされているのを見てBPはそう呟く。
ラビの反応が速いことは不自然ではないが、言葉通りミトラたちは現在『大変な事態』であるのだ。
『……ラビサンはまだユニットと合流していナイようデスし、リスポーンする余裕はアル、というコトでしょうネ』
『なるほどな。
――さて、
最初にリスポーン待ちになったガブリエラはもう数十秒でリスポーンが完了するだろう。
他のメンバーとは大幅な差が出来ている以上、ガブリエラ一人で戦うしかないのだが……。
『出口を探る間、邪魔されても困るので――復帰直後に倒しておきまショウ』
『……了解だ』
オルゴールの判断は冷酷かつ残酷だが正しかった。
ガブリエラ一人でどうにかなるとは到底思えないが、下手に生き残らせるのも得策ではない。
何をしでかすかわからない、という意味ではガブリエラは最も警戒すべき相手であるとも理解している。
念には念を入れ、ガブリエラは
先に倒したウリエラたちとの時間差を考えれば、それで数分先行することが可能だ。そのくらいの時間であっても、『出口』の場所次第ではこの局面においては大きな差となるだろう。
『灰の孤島』における決戦は、ガブリエラの復帰前にラビのユニットの全滅という結果に終わるのであった。
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