第9章53話 EXTRAVAGANZA 2. 真・魔法大戦
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ありすが10分時間を稼いでほしい、と言った意図をラビは正確に理解している。
10分間変身を解いていれば魔力は完全に回復する――それを狙っているのだと。
【
10分後、魔力を完全回復させたありすが果たしてナイアを倒せるのか……それはこの時点では誰にもわからない。
ただ、それでも【支配者】を受け付けないありす以外にナイアに勝てるものは結局のところ存在しない。それだけは全員が理解している。
故にトンコツたちのユニットは、全力で10分間ありすを守り切り、可能な限りナイアに打撃を与える――この10分で倒せれば更に良し、と言ったところだろう。
「さ、て……」
プラムはざっと周囲を見渡し、今後の攻め方を考える。
後方でラビたち使い魔を守るのはフォルテとシオ、キンバリー、それと
戦いの要となる《停滞の邪眼》を使用しているシャルロットを守り切ることも重要だ。
幸い……と言えるかは微妙なところだが、戦場の形状は左右に幅の狭い――それでも戦闘するには十分な広さはあるが――通路だ。
そして後方の控えの更に後ろは空……つまり、背後からの敵襲はほぼ考える必要がない。
気にすべきは前面のナイア、そして彼女が呼び出す魔法生物とピースたちのみとなる。
もちろん絶対に後方が襲われないというわけではない。それゆえに、『対奇襲』に備えたメンバーで後ろを固めてもらっているのだ。
「それ、じゃ……ラビのため、にも、削って、しまいましょう、か」
「だねー! いっそ倒しちゃう?」
「……そう、ね……」
ジェーンがどこまで本気で言っているのかわからないが、やれるならやりたいのはプラムも同じ考えだ。
これだけの数が揃っていれば、アリスの復帰を待たずとも勝てる――逆に言えばこれだけ揃っていて勝てないのであれば、たとえアリスが復帰したとしても無理なのではないか……という疑念はわずかに残っている。
その点に関しては、ラビたちのことを信じる、とプラムは決めた。
あの絶望的なまでの神獣に一歩も引かずに立ち向かい、仲間の協力もあってだが最終的には倒したラビたちの考えを信じることにしたのだ。
……事前の作戦会議で今までの経緯は聞いていないが、きっとジェーンたち他のメンバーもそうなのだろうとプラムは思った。
『出てこい、ピース共!!』
「! また出た……!」
これも事前に話は聞いていたため驚きはないが、脅威なのには変わりない。
ユニットと同等の力を持つピースを無限に出現させる――これこそが、ナイアが『絶対に勝つ』という根拠だった。
今は魔眼に操られているため本来の力は発揮することは出来ずとも、ユニット同等の力が大量に、そして何度でも出現するというのは脅威以外の何物でもないだろう。
「……クリアドーラちゃん……」
「? 知り、合い?」
「う、うん……」
クリアドーラの姿を見てジェーンは驚き、そして暗い顔をする。
ジェーンたち――というよりトンコツは顔が広く、あちこちに知り合いがいる。
その中にクリアドーラがおり、彼女の元となった人間が『眠り病』になったことを知っていたのだろう。
……ラビたちとライドウたちくらいしか他のユニットと会ったことのないプラムには顔見知りはいないが、ジェーンの気持ちはわかる。
「……な、ら、彼女は……私が、やる、わ……」
「! う、ううん! 大丈夫。アタシもちゃんと戦えるよ!」
「そ、う……」
変わり果てた顔見知り――もしかしたら友人だったのかもしれない――と戦うのは苦痛だろう。
しかし、ジェーンは迷いを振り切るように頭を振って、真っすぐにクリアドーラ……いや、その先にいるナイアの方へと戦意の籠った視線を向ける。
――強い娘、ね。
何も思わないわけはないのに、自分の感情を押し込めて優先すべき『目標』を見失っていない。
他のユニットにも同じように顔見知りがピースとなっているかもしれない。
だが、動揺はしたとしても誰も戦意を失っていないし標的を見据えている。
自分の心配など余計なお世話だったか、とプラムは思いなおす。
「あ、ヒルダちゃん……」
「うん? ヒルダ様?」
と、その時ジェーンが大柄なピースの陰に隠れていた別のピース――ヒルダの姿を見つけ、思わず隣に立っていた赤ずきんの少女・アンジェリカの方に視線を向ける。
言われたアンジェリカの方もヒルダの姿を見つけるが……。
「あんなの、ヒルダ様のわけないじゃないですか! それより、ジュリエッタはどこですか!? ジュリエッター! 私ですよー、どこですかー!? いるのはわかってるんですよー!?」
「…………ま、まぁアンジェリカちゃんが大丈夫そうなら、いっか……」
「……そう、ね……」
これはこれでどうなんだろうと思いつつも、ある意味では『強い』精神だと言えなくもない、とプラムもジェーンもスルーすることに決めた。
「ふふん、またぞろぞろと現れたわね。ま、私たちの相手じゃないけどね!」
「アビー……油断禁物よ」
「5対……20くらい、かしら、ね……皆、準備は……いい……?」
前面に立つのはプラム、ジェーン、アンジェリカ、アビゲイル、ミオの5人。
この5人でナイアおよびピース軍団を相手に戦おうというのだ。
『くっ……余裕こきやがって……!! ブチ殺してやりなさい、ピース共!!』
ナイアの号令と共にピース軍団が動き出す。
たとえこのピースたちを倒したとしてもすぐに補充できるし、魔法生物も呼び出せる。
苛立ってはいても自分の優位はまだ変わってない、そうナイアはまだ思っている。
「始める、わよ……!」
ピース軍団が襲い掛かると同時に、プラムたちも迎撃――いや、攻撃を開始する。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ピースたちの能力について、プラムたちは事前に教えられていた。
だから
「アンティ」
最初に動いたのはフブキ。
先制して動こうとしたプラムたちの動きを封じ、その隙に後続の攻撃を通そうとする。
しかし、
「効かないよー!」
凍ったのはプラム、アンジェリカ、アビゲイル、ミオのみ。
既に《ベルゼルガー・モード:ゴールド》を使いその身を『雷光』へと変えたジェーンだけは
『形のないものは凍らせられない』、その情報を既に知っていたため敢えて先ほどの《ベルゼルガ―》を解除せずに《停滞の邪眼》を受けて状態を固定化していたのだった。
フブキの魔法はこれでほぼ無効化、【
反面、固定化してしまったために別の属性に切り替えることができなくなってしまったのだが……『雷光』であればあらゆる状況でも対応可能だろうとの判断だ。
魔眼に操られているだけのピースたちはジェーンのスピードに着いていけず、フブキはあっさりとやられてしまう。
「ジェーン、援護するわ!」
氷を砕いて自由になったアビゲイルが敵陣真っ只中に飛び込んだジェーンを助けるため、遠距離から銃を乱射。
更に、プラムとミオも同じく敵陣へと切り込む。
「クリスタライズ、ブレイズ《ヒートメタル》」
「剛拳 《
切り込んだプラムに向かってリオナ、クリアドーラが二方向から同時に襲い掛かる。
近接攻撃に長けた二人の同時攻撃は完璧に決まった――と思われたが、プラムは全く焦ることなく、
「速い、だけ……ね」
【
「
示し合わせたかのように、ミオは躊躇うことなく投げられたリオナへと刀を振るい斬り落とす。
もう一方のクリアドーラの方も同じく剛拳を触れないように回避、同時に腹部に掌底を当てて弾き飛ばす。
「クリアドーラちゃん……ごめんね!」
「……」
弾き飛ばされたクリアドーラへと雷撃を放って攻撃、勢いそのままに他のピースへも攻撃を仕掛けようとするジェーンだったが、
「オーダー《ジェーン:停止せよ》」
「うっ……!?」
ヒルダのオーダーによって動きを止められてしまい、そこへピースたちが殺到……攻撃をしようとしてくる。
「フィクスト!」
そこへすかさずアンジェリカが割り込み、大鎌を振るってピースを牽制しながら
ヒルダからジェーンへと向けて薄い黄色の『線』が具現化する。
この線こそがオーダーの正体なのだ。線で結んだ相手に対して命令する――それがオーダーである。
「やっぱりヒルダ様じゃないですね。ヒルダ様なら、私相手にオーダーなんて使いませんもん」
「あ、ありがと、アンジェリカちゃん」
オーダーに抵抗し、『線』を引きちぎり自由を取り戻す。
フィクストで固定化されてしまったオーダーはそのまま線として残ってしまう。
「ともかくこれでヒルダ様の魔法は封じられましたね。後は、残りのピースを倒してしまいましょう!」
「う、うん!」
フィクストを解除しない限り、もうヒルダはオーダーを使うことはできない。
極端だが、オーダーが使えない以上もはやヒルダに脅威はない。
「……さっさと、かたづけ、ましょう、か……。
アビ、ゲイル」
「! 了解! いつでもいいわよ!」
「二人とも、そのまま動かない、で」
言うなりプラムは自分の
「リローデッド《
加速した思考で弾道と種、そして敵の位置を計算。発射された弾丸が種を撃ち跳弾、次々と種を弾き飛ばしていく。
そして弾かれた種が、ジェーンたちに飛び掛かろうとしていたピースたちへと飛ばされてゆく。
「ブルーミング《
種がピースたちに当たった瞬間、
寄生した相手を絞め殺す恐るべき宿木がピースたちを残らず締め上げる。
それだけで倒せないピースもいるが、完全に宿木によって動きを封じられている状態だ。とどめを刺すのは容易であろう。
『くっ……こいつら……!?』
魔眼で操っているため本来の力を発揮できていないとはいえ、ピースの軍団をたった5人であっさりと打ち倒してしまったのを見てナイアも認識を改める。
単純に人数だけの問題ではない。
実際に一人一人の実力も、アリスたちに引けを取らないものがあるし、明らかに『戦闘経験』がピースたちとは段違いだ。
『ふ、ふふふ……』
しかし、ナイアはまだ笑う。
いかに強力なユニットであろうとも、
密かにそれを狙っていたがためにナイアはほくそ笑む――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
”皆……すごい……!”
離れた位置でプラムたちの戦いを見ていたラビは、素直にそう言った。
プラム、アビゲイル、ミオの強さは前に共に戦った時に理解していたが、それだけではなくジェーンやアンジェリカも想像以上に強くなっている。
……そんなことを思うの自体失礼かもしれない、と思わないでもないが思わずにはいられない。
特にジェーンの成長が著しい。
『冥界』の時にはまだ使いこなせていなかった《ベルゼルガ―・モード》も完璧に使いこなしている。攻防一致の肉体自体を属性に変換するこの魔法はコントロールが難しいはずだが、全く危うげもなくコントロールできているようにラビには見える。
”ジェーンにしても、シャロにしても――他のやつらにしても、
”……そっか……”
少し誇らしげに言うトンコツの言葉に、ラビは再び気恥ずかしさを感じてしまう。
かつての『冥界』の戦いでジェーンは己の力不足を痛感し、ありすと桃香を犠牲にせざるをえなかったことを嘆いていた。
だから、今度こそ――アリスたちを助けるために必要な『力』を得ようと、積極的にクエストに挑み『修行』をしていたのだった。
シャルロットにしても直接戦闘力はどうしようもないのは自覚していたので、いざという時に備えて様々な『
ともあれ、前衛5人だけでピース軍団を圧倒しているのは明らかだ。
今はまだナイアは魔法生物を呼び出さずにピースをけしかけているだけだが……このまま【支配者】を無効化した状態で戦えるのであれば、上手くいけばナイアも倒せるのではないかと期待したくなってくる。
……複雑な気分ではあるが、このままアリスが戦わずに終わるのであれば、それはそれで目的は達成できるのだ。悪くはないだろう。
”それに、あの戦艦って……オーキッドの海賊船、だよね?”
ラビの記憶にあるオーキッドの霊装『エンペルシャーク』は木造の、『いかにもな海賊船』だったはずだ。
しかし今空中に浮かんでいるのは、それとは似ても似つかない鋼鉄でできた戦艦にしか見えない。……よく見ると、髑髏マークのペイントがされているのが、一応の『海賊船』要素であるとは言えるが。
「くくく……我らもあの後、色々とあった故よ。
……まぁ、まさかあそこまで霊装が強化されるとは思わなかったがな」
”そ、そっか……”
オーキッドたちもまた、自分たちの成長を行っていたのだろう。
特にオーキッドの場合、戦闘力の全てが霊装に依存した性能をしている。ひたすらに霊装の強化にジェムを注ぎ込んでいったら、海賊船がどんどんと近代化していったということなのだろう。
”ぬははっ、彼奴はいずれ『星の海も渡ってみせる』と豪語しておったぞ! 楽しみよのぅ!”
豪快に笑うライドウだったが、確かにこのまま成長させていけばいずれ星の海を渡る『宇宙戦艦』にもなれるかもしれない。
「……キンバリー……私の合図と同時に、今の私の位置に攻撃を」
「くくく、よかろう。
「了解でしゅ!」
と、周囲の警戒をしつつ5人の戦いを見ていた後方で動きがあった。
周囲に何の気配もないというのに、フォルテが何かに気付いたのかキンバリーたちに指示を出す。
それと共にありすとラビを抱えたまま一歩だけ、後ろへと下がる。
「フェードアウト」
フォルテが動いた瞬間、先ほどまでいた位置にナイフが振り下ろされる。
既に動いていたためあっさりと空を切るが、そうでなければラビへと確実に刺さる軌道であった。
「シャドウアーツ《ダークネスバインド》」
「《ぼよよんとらっぷ》!」
音も匂いもなく、異空間より急襲を仕掛けてきたシノブをキンバリーの『影』が拘束。
身動きが取れなくなったシノブがフェードインで逃げるよりも早く、地面から漫画のような
”! フォルテのオラクル……”
「はい。ナイアが直接使い魔を狙おうとも、私が必ず防ぎます」
フォルテの持つ
自分の身に迫る危機を予知、それを避けることができるのだ。
ユニットであるが故の弱点――それは使い魔を狙われたらどうしようもない、ということだ。
ナイアが理解しているのと同様に、いやそれ以上にトンコツたちは深く理解している。
だから、フォルテの周囲に使い魔たちを集め、フォルテが自分の危機を予知して回避する――ことで使い魔たちを守る。そして襲ってきた敵はキンバリーの『影』で拘束・迎撃、あるいはシオの
「……ぼくゆっくりやすめそうだなー……」
確かに一斉攻撃でもされない限り、フォルテたちで十分使い魔たちは守れそうな勢いだった。
もちろんブランの言葉は冗談だ。いつでも動けるように戦闘態勢を崩してはいない。
いざという時は、自由に動けない
後はこの世界を守る――『平和になった世界』を見たいという自分の願いのため、ラビたちにやれるだけの協力をするだけだ。
戦況は今のところナイア側に対して一歩も引いていない、とは見える。
むしろアリス一人で戦っていた時より優位に立てているとは言える。
しかしそれはあくまで見かけだけの話だ、ということは誰もが分かっていた。
《停滞の邪眼》の効果時間内でしか戦えないし、相手の戦力はおそらく無限――加えて、霊装『アルアジフ』に身を包んだナイアにダメージを与えるのは難しい。
10分間戦い抜くのも簡単ではない。
まだナイア自身も動いていない状態だ。ピース軍団に加えて魔法生物、そしてナイア本人が動き始めたらどう転ぶかはわからない。
”シャロ、残り時間は?”
「《停滞の邪眼》効果終了まで、残り約7分です」
耐えるだけなら耐えられるが、流石にここからナイアまで倒すのは難しい時間だ。
10分間――ありすの魔力を完全回復するための時間稼ぎ、これだけはマストだ。
「……ライドウ、キャプテンさんに連絡を」
”うぬ? 心得た!”
そこで再びフォルテの予知が危険を捉えた。
一切疑うことなくライドウが遠隔通話でオーキッドへと連絡――その数秒後、前衛と後衛の間の通路に魔法陣が現れ、ピース軍団が出現してきた。
”……なるほど、後ろに全戦力を投入ってわけか”
もう状況がわかりきっているためラビも冷静だ。
そこそこの広さの通路であり、前衛との距離もやや開いてしまっている。
その間を狙ってピース軍団を直接後ろへとぶつけて一気に全滅させてしまおうという魂胆だったのだろう。
「ハーッハッハッ!! 撃て撃て撃てぇぇぇぇぇいっ!!」
が、魔法陣からピースたちが姿を現した瞬間、近くで浮遊していたエンペルシャークから主砲が一斉掃射――その場から一歩も動くことができずにピースたちは蹴散らされていった。
「ついでだ!」
テンションが爆上がりしているのか、高笑いしながらピースを掃討した勢いそのままにナイアへも砲撃。
『チィッ!? エクスチェンジ《クトゥルフ》!』
最初の攻撃は問題なかったが、乱入対戦状態の今はエンペルシャークの砲撃はダメージを受ける。
回避する余裕もなく、エクスチェンジで属性を変更――青白い装甲の『クトゥルフ』へと変更し、放たれた砲弾を受け流して回避する。
『クトゥルフ』の属性は『水』……それだけではなく、全身がぬるぬるとした粘液に覆われ、熱や打撃を受け流すようになっている。
『……うざい……うざいのよ、あんたたち……!!』
使い魔たちへの不意打ちも失敗し、自分へと攻撃を加えられたことでナイアは警戒の度合いを高めた。
自分が倒されることはないとは思っているが――それだけ『アルアジフ』の戦闘力には自信があるのだ――アリスが復帰した時にダメージを負った状態にはなりたくない。
しかし、気を抜けばどうなるかわからない相手であることは確かだ。
《停滞の邪眼》の効果時間終了まで『逃げ』に徹して、効果時間後に【支配者】で一網打尽にする……という『賢い』手はあるにはあるが、ナイアはそれを選択しない。
彼女の薄っぺらいプライドが、格下と見下す相手に演技であっても『逃げ』ることを許さない。
ただでさえ最強の軍団と思っていたアビサル・レギオンを真っ向勝負で打ち破られているのだ。
これ以上の『敗北』はたとえ演技でも許容できない。
「後ろ、気にしてる……余裕、は、ない……わよ……」
『こ、この……!』
目の前の自分たちに集中しなければ、アリスの復活を待たずに倒すぞ――プラムたちの気配がそう雄弁に語っているのを、ナイアも理解していた……。
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