第9章50話 Strike down
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
『エクスチェンジ《ハスター》、ロード《イタカ》!!』
ナイアの乗り込んだ『アルアジフ』が魔法と共に姿を変える。
エクスチェンジ――ホーリー・ベルの場合は衣装を切り換え、扱う属性を変更する魔法であった。
ナイアの場合は衣装……服型霊装『アルアジフ』を変形させる効果を持っている。
もう一つ、ロードはラビの推測通り魔法生物を召喚する効果を持ち、オペレーションは召喚した魔法生物に特殊行動を指示する魔法である。
……ナイアの力の本質は、『徹底的な他力本願』だということはこの時点でアリスもラビも理解していた。
おそらく本人に自覚はないだろう。
彼女からしてみれば『自分が創った』『自分の力』だという認識であるはずだ。
それは正しい側面もあるが、大筋では正しくない。
たとえばヴィヴィアンの
もっと言えば、そもそも全ユニットの能力全てが『ゲーム』からの借り物であるとも言える。その意味では、全員が他力本願と言えなくもないだろう。
アリスたちとナイアの決定的な違いは、『自ら傷を負うことを厭わず戦う』という『覚悟』の差だ。
ヴィヴィアンにしても召喚獣を呼び出しはしても、結局のところ自分も戦う覚悟を以て戦いに臨んでいる。
だがナイアにはその覚悟はない。
ラグナ・ジン・バランという大群を造ったのも、アビサル・レギオンを創ったのも、『アルアジフ』という強大な霊装に身を包んでいるのも、【
全て、
自分は一切傷つかず、他者の力だけで相手を倒す――ホーリー・ベルから受け継いだはずの魔法も、そのような形に変質している。
臆病な小心者であり卑怯者……ラビがかつて指摘した通りの人格であると言える。
果たしてナイア自身がそれを自覚しているかどうか……。していたところで、対するラビたちにとってはどうでもいいことではあるが。
それはともかく、エクスチェンジによって『アルアジフ』が変形する。
黒をベースとしたボディカラーは濁った黄色へと変わり、背中にある二対のブースターが広がり四枚の翼となる。
ロードによって呼び出されたのは、同じく濁った黄色に染められた『鳥』のような魔法生物――先のダゴンのような機械のようではあるが――『イタカ』だ。鳥のようなフォルムではあるが、頭部はまるで拳銃のような形となっており顔のようなものはない。その数は三体。
ナイアのロードにはホーリー・ベルのものと大きく異なる点がある。
それは、『エクスチェンジで選択している属性に合わせた魔法生物しか呼び出せない』というものだ。
また、ホーリー・ベルのように武器型霊装の形態を換える魔法ではないため、複数の異なる種類の魔法生物を呼び出すことが可能だ。
『ロード《トラペゾヘドロン》!』
更にもう一つロード――『アルアジフ』の右手に槌部分が赤い結晶となったハンマーが出現する。
『終わらせてあげる!』
ナイアの宣言と共にイタカたちがアリスを取り囲むように飛翔、頭部替わりとなった砲口から不可視の弾丸――圧縮された空気の塊を発射する。
「チッ!? 広くなった分、敵も自由に動けるか!」
理解はしていたが、戦場が広くなったことで自分が劇的に有利になったわけではない。
三方向から距離を取り見えない弾丸を放って追い詰めようとするイタカたちに追われ、アリスもその場から飛び立つ。
もはや『塔』の屋上となった大広間に留まる理由はない。
空に飛び、イタカの攻撃を回避しながらナイア本体へと迫ろうとするが、
『あっはははははっ! 遅い、遅すぎる!!』
「!? 速い!?」
背の翼から炎が噴き出すと共に、『アルアジフ』の巨体がまるで瞬間移動したかのように消えた。
瞬時にアリスの背後へと回りこみ手にしたハンマーを叩きつけようとする。
「cl《
咄嗟に壁を出して防ごうとするも、あっさりと壁は砕かれてしまう。
……が、壁を出した時点で既にアリスは同時に後ろへと自ら飛んでいたため衝撃を受けることはなかった。
「……流石に強いな……!」
以前は『アルアジフ』によって倒されているためその力はわかっていたはずだが、6つの『神核』により更にパワーアップしており想定していたよりも強くなっている。
何よりもエクスチェンジによる『変形』は以前には
その一つこそが、アリス・ヴィヴィアン・ジュリエッタの三人を纏めて一瞬で葬り去ったものであり、最も警戒していたものだったのだが……『ハスター』『クトゥルフ』『シュブニグラス』と他の変形による戦闘力も侮れない。
また、ロードによる魔法生物召喚も前回はなかった。
こちらの人数が減っている上に相手の数が魔法生物の分増えている。更には頼みの綱のラビの回復も底が見え始めている。
「だが、ラスボスなら
厳しい状況だが、アリスに絶望はない。
『ハスター』の機動力はわかっている。巨星魔法では捉えきれないだろうと、速度の早い流星魔法で牽制しながら『準備』を進めてゆく。
――ふふふ……折角広い場所に出てきたんだし、当然狙うのは『アレ』だよねぇ。
ナイアにはアリスの狙いがわかっていた。
残りの魔力回復と威力を考えれば、アリスの取れる手段は限られる。
当然、最大の魔法である《
狭い場所ではばら撒いた『星の種』が潰されやすいが、外であればたとえショゴスを分裂させたとしてもほとんど潰せないだろう――空を飛んでいる状態ではナイア側も迎撃の手段が限られるが。
ナイアには《エスカトン・ガラクシアース》を止めることはほぼ不可能、しかし『アルアジフ』を纏っている今ならば無抵抗で全弾直撃を受けたとしても耐えきれる可能性は高い。
――確実にこいつは殺す……! そのためには――
ナイアにとって唯一にして最大の障害は、【支配者】の通用しないアリスであることは疑いようがない。
アビサル・レギオンを壊滅させたラビの他のユニットについては、いかなる力を持っていようとも【支配者】がある限りナイアの敵ではない――唯一の懸念はナイアの認識外となる超遠距離からの狙撃くらいだが、それも『アルアジフ』がある限り防ぐことは十分できるし、何よりも使い魔の体力を兼ね備えているナイアはたとえヴィヴィアンの《ケラウノス》の直撃を受けたとしても耐えきることが可能だろう。
だから、アリスの確実な抹殺のために策略を練る。
結果――『アルアジフ』を使うまで追い込まれはしたものの、それでも自分の負けはない、と確信した。
今『ハスター』による空中戦を繰り広げ、アリスと一進一退の攻防を繰り広げている。
このまま戦って魔力を削り切る……という手もあるが、おそらくそうなる前に勝負を仕掛けてくるはずだ。
《エスカトン・ガラクシアース》を確実に当てるために何か『小細工』を仕掛けてくるだろう――その『小細工』を見切りアリスの攻撃を捌き切る。
それさえできればナイアの勝利だ。
当初の予定よりも大分時間がかかったが、もう間もなく自分の勝利が決まる――この期に及んで尚ナイアは慢心していた。
……それがただの慢心と言い切れないほど、ナイアの力が強いというのも事実ではあるのだが……。
ともあれ、イタカ三体による不可視の砲撃でアリスを追い立て、『ハスター』の機動力で攻撃を回避しつつ死角からトラペゾヘドロンで襲い掛かる。
地味ながらも対処しにくい堅実な行動で、ナイアは着実にアリスを追い詰めようとしていた。
「……良し!」
――ふふっ、
クリアドーラやピース軍団との戦いの中で使った《エスカトン・ガラクシアース》の準備時間を考えれば、そろそろだろうとナイアは判断。
ほんのわずかだが、アリスの表情が変わったのを見逃さなかった。
それこそが『準備』の整った証だとナイアは判断した。
「ext《
『!?』
何かしら動きを止めてくるだろうとは予想していたが、アリスが取ったのは意外な手段だった。
強烈な閃光と爆音による目くらまし――いわゆる『スタングレネード』の巨星魔法版を放ってきたのだ。
『うっ、くぅ……』
物理攻撃にも魔法攻撃にも高い防御力を持つ『アルアジフ』ではあるが、ナイアの感覚を通じて外の様子を見るという都合上、こうした閃光等の影響はどうしても受けてしまう。
これもまた、ナイアの『隙』を突いた形だ。
『アルアジフ』の防御性能に頼り切っているナイアならば、機動力で回避できない攻撃を食らったとしても問題ないだろうと油断しているはずだとアリスは考えた。
実際にナイアは直接ダメージを受けることのない『妨害』については全く考えておらず、《フォーマルハウト》の光と音を諸に食らってしまっている。
……これが他のユニットやピースであれば、よほど戦闘経験がないのでなければ完全回避……とまでいかずとも動けなくなるということはないだろう。
”今だ、アリス!”
「おう、当然だ!!」
――やっぱり来た!
ナイアの隙を突き、最大の攻撃を叩き込む――予想通りの動きにナイアは内心ほくそ笑んだ。
多少の想定外ならば無理矢理押し通すことができるほどの絶対的な力……いや、
アリスの狙いはナイアの視覚と聴覚を一時的に奪って行動不能にし、《エスカトン・ガラクシアース》を発動するための『間』を作ることだろう。
『やっぱりね! 【支配者】――《ルールームゥ、迎撃!》』
<ピピー>
目くらましはほんの一瞬、すぐに回復したナイアの目が周囲に出現した巨星群をはっきりと捉えていた。
すぐさま計画通りルールームゥに指示、対空砲火を《バエル-1》から放たせる。
こうなることを見越し、ナイアは密かに空中を移動しながら徐々に《バエル-1》から距離を取っていたのだ。
《エスカトン・ガラクシアース》を事前に止めるのは、広い空間では難しいのはわかっている。
だから発動後に潰すことを考えたのだった。
広い場所だと事前に『星の種』を潰すのは難しい。しかし、逆に広い場所なら迎撃もしやすくなる。
『あはははははっ!』
狙い通り、《バエル-1》から放たれる弾幕が次々と巨星を打ち落としていく。
幾つかは弾幕を逃れることはできているが、数さえそろっていなければ『アルアジフ』の防御を貫くことは出来ないし、何よりも『ハスター』の速度で回避も容易だ。
アリス最大の攻撃もこれで叩き潰せた。
後は力任せにひねり潰すだけ――自身の勝利を確信したナイアがようやく余裕を取り戻し、高笑いをする。
――それを、アリスは醒めた目で見ていた。
「ふん、何を浮かれているんだ、貴様は」
『……は?』
アリスの周囲に、九つの黒い竜巻が出現していた。
《エスカトン・ガラクシアース》を使ったはずなのに、なぜ神装を使う余裕があるのか、潰されたはずなのになぜ余裕なのか。
そこでナイアはようやく違和感に気付いた。
『……しまった……!?』
ようやくナイアは自分が嵌められたことに気付いた。
《エスカトン・ガラクシアース》はフェイク――それっぽく見せかけただけの『張りぼて』を作っただけだったのだ。
《フォーマルハウト》の目くらましは《エスカトン・ガラクシアース》を使うための隙を作るものではなく、偽物の発動の瞬間を見られないようにするためだったのだ。
本命は神装――その中でも最も威力の高いと思われる合成神装の一つ。
「ext《
ありとあらゆるものを呑み込み、噛み砕く九頭の世界蛇が『アルアジフ』へと襲い掛かる。
『くっ、こ、のぉぉぉぉっ!? ロード《ロイガー》《ツァール》!!』
これ一撃で『アルアジフ』が砕けるかは微妙なところではあるが、直撃を受けて無傷でいられるとはナイアも流石に楽観的にはなれない。
イタカたちを呼び戻しつつ新たに魔法生物を呼び出して、《ヨルムンガンド》を防ごうとするが……小型のイタカたちでは全く歯が立たず、黒い渦に巻き込まれ引き潰されていく。
そして九つの黒嵐が『アルアジフ』を捉えた。
『ふ、ふふふふふっ……!』
狙い通り攻撃を潰すことは出来なかったが、魔法生物を生贄にして《ヨルムンガンド》の威力を減衰させることには成功した。
後は『アルアジフ』の防御力と魔眼の力で防ぎきることは出来るだろう。
多少の想定外でも結局は自分の思い通りになる――ナイアが今度こそ勝利を確信する。
「cl《
『な、に!?』
だがアリスの攻撃はまだ終わっていない。
フェイクの巨星の欠片へと魔法を上書き――『アルアジフ』全体を包み込む超重力空間を発生させる。
いかに頑丈な霊装とはいえ、周囲から押し潰そうとする圧力を防ぐ術はない。
これを覆すには『パワー』が必要になるのだ。
更に《ヨルムンガンド》の持つ重力の力が加わり、『アルアジフ』は完全に身動きが取れなくなってしまう。
「潰れろぉぉぉぉぉぉっ!!」
アリスが腕を振るうと共に、《ジュピター》の結界ごと『アルアジフ』が《バエル-1》へと墜とされる。
『ゴエティア』入口付近……ジュリエッタたちが戦っていた、やや広めの塔前広場には人気はなく、そこに《ジュピター》が着弾。
『ぐ、うぅぅぅぅぅぅぅっ!?』
《ジュピター》が内部に捕らえた『アルアジフ』を逃がすことなく、ひたすらに押し潰そうとする。
……霊装が砕けずとも、内部にいるナイアへの負荷はどうしようもない。
銀河魔法、神装の二つを囮にしたアリスの最後の攻撃は確実にナイアを追い詰め――
「エクスチェンジ《クトゥガ》!!」
あらゆるものを潰す重力空間が、内部から破裂した。
”なっ……!?”
「ちぃっ、拙い……
ラビは初見だが、アリスには見覚えがあった。
エル・メルヴィンでアリスたち三人を一瞬で葬り去った『アルアジフ』の攻撃形態――《クトゥガ》である。
『いい加減にしなさいよ、あんた……!』
その姿は、正しく灼熱の魔神だった。
全身は赤く燃え上がり、背中にあった光輪もまた赤い輝きを放っている。
本体もかなりの高熱を持っているのだろう、一歩歩むたびに《バエル-1》の装甲が煙を上げ溶け、足跡が残っている。
炎熱と爆発――二つの属性を一気に放出し、《ジュピター》を構成する連星を吹き飛ばして脱出したのだ。
『廻れ天輪――』
「ヤバいのが来るぞ、使い魔殿!」
”え、え!?”
『アルアジフ』の背中の光輪がぐるぐると回転――『アルアジフ』の前面に光の魔法陣が出現する。
ピースたちを呼び出した魔法陣とは違う。地面にではなく空中に――明らかにアリスたちに照準を向けた、『砲口』そのものだった。
『消し飛ばせ、クトゥガ!!』
――先ほどの《フォーマルハウト》をも超える眩い閃光と轟音、そして触れるだけで生物を焼き殺す熱気が空を裂いた。
「くぅぅっ!?」
極大の熱線が空を裂き、《バエル-1》の貫き、そして――
”な、なんて威力……!?”
そのままはるか先の地上へと着弾。
勢い止まらず地面を焼き裂いてゆく。
……もしもこれを真っすぐ地上へと向けて放ったら、周辺の地面ごとエル・アストラエアが消し飛ぶ……どころかこの星そのものを滅ぼしていたのかもしれない、そう思えるほどの威力であった。
これがエル・メルヴィンでアリスたちを一撃で葬り去った攻撃の正体だ。
たとえ《イージスの楯》であっても熱までは防げない。
あらゆる防御をも無視して全てを焼き殺す、ナイア版の《
『ほんと、しぶといやつね!』
「ぐあっ!?」
『クトゥガの炎』を回避したアリスへと向かって、熱線を放つと同時に迫りトラペゾヘドロンを叩きつける。
これをアリスはかわせず――しかし咄嗟に『杖』で受け止め直撃は避ける……が、流石に『アルアジフ』のパワーは抑えきれず大きく飛ばされ《バエル-1》へと叩きつけられてしまった。
『くっ……』
追撃で『クトゥガの炎』を放てば終わりであったが、『アルアジフ』の色が再び黒く戻る。
流石に放つ熱量が多すぎて
アリスにとっては幸いであったが、だからといって危機には変わりない。
叩きつけられた痛みで動くことができず、また先ほどの攻撃で魔力をほぼ使い果たしてしまっていたのだ。
もはや逃げることも抵抗することもできない。
『まぁいいわ――虫けらみたいに叩き潰してやる!!』
『クトゥガの炎』でなくても、動けないアリスに対してはトラペゾヘドロンを叩きつければそれで済む。
一撃で終わらずとも、後は滅多打ちにするだけで十分だ――他のユニットが駆け付ける様子もない。たとえ駆け付けてきたとしても【支配者】で動きを止めることは容易だ。
今度こそ、本当にアリスを倒せる……そう思い、ナイアはとどめの一撃を放つ。
……この時、ナイアは重要なことを見逃していた。
なぜアリスがここで動かないのか――《
なぜここまで追い込まれて尚仲間が駆け付けようとしないのか――いくら【支配者】があるとはいえ、ほんのわずかであればアリスを助けることも可能なはずなのに。
それらの意味が、『臆病な卑怯者』のナイアには理解できなかったのだ。
『あっははははははっ! これで……今度こそ終わりよ!』
目先に見えた勝利に飛びつき、ナイアは渾身の力を込めたトラペゾヘドロンを倒れたアリスへと振り下ろす――
アリスは自分に振り下ろされるトラペゾヘドロンを見ても、微動だにせず受け入れるつもりでいた。
――業腹だが、仕方ねぇな……。
ナイアに倒されるのは癪だが、
最終的な勝利をもぎ取るためには、現状ここでアリスは倒されなければならない――それがアリスとラビの出した結論だった。
もちろん、アリスが倒されれば傍にいるラビにも危険は及ぶことになる。そんなことは承知の上で、それでも二人は『アリスの死』を選ばざるを得なかった。
痛みを恐れず、ただひたすらに勝つために――そしてそこまでしても勝てるかどうかはわからない、『大博打』を仕掛けようとしているのである。
『アルアジフ』がエクスチェンジで選んだのは『クトゥガ』――炎の属性だ。
『クトゥガの炎』を放ったことで冷却中ではあるが、属性自体は健在だ。
トラペゾヘドロンの槌も高熱を纏ったままである。
ユニットを打ち砕く炎熱の打撃が、身動きできない――しかし『覚悟』を決めたアリスへと振り下ろされ、
「《ナウル・ガンズ・ゴゥ・ブリス》!!」
激しい衝突音と共に、トラペゾヘドロンがアリスの直前で氷の壁に防がれ、勢いが一瞬止まる。
その一瞬の隙にアリスがラビと共に抱え上げられその場から退避。トラペゾヘドロンの一撃をかわす。
『な……なに!?』
「貴様は……!?」
ナイアにも、そしてアリスにとっても予想外のことが再び起きた。
アリスたちを窮地から救ったその人物は――
”ぶ、ブランなの!?”
ラビの驚きの声に、姿の変わった――そして
「たすけにきた、つかいま」
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