第8章88話 Requiem for a Bad Dream 6. この世界にショッピングモールはまだない
* * * * *
”うわっ!? なんだ、アレ……!?”
ジュリエッタとクロエラの元へと急いで戻った私たちが目にしたのは……。
「ドラゴンのゾンビ、かみゃ……」
「どっからあんなのでてきたにゃ!?」
そう、ドラゴンゾンビとしか言いようのない巨大なモンスターだった。
ただし結晶竜とは全く異なり、身体は結晶で出来ているわけではない。腐ってはいるが確かに生物の『肉』で形作られた……ある意味で『本物のドラゴン』だと言えるだろう。
流石に背中の翼は被膜がほとんど腐り落ちていて、骨格が残っているだけではあるが……。
「! サモン《グリフォン》!」
と、ヴィヴィアンがいきなり《グリフォン》を召喚してすぐさま向かわせる。
《グリフォン》が飛んで行ったのはドラゴンゾンビ――の足元だった。
”ジュリエッタ、クロエラ!!”
ドラゴンゾンビの足元に二人が倒れているのが見える。
それだけではない。
「ゾンビ女みゃ!」
今まさにボロボロのゾンビ女――ベララベラムが、倒れたクロエラへと覆いかぶさろうとしているところだった。
それを遠くからいち早く見つけたヴィヴィアンが《グリフォン》を呼び出し、援護をしようとしたのだ。
諸々判断が早い。
……言い訳するつもりはないけど、ドラゴンゾンビに気付く直前にアリスからちょっと衝撃的な話を聞かされて動揺していたというのもある。
…………ガブリエラがゾンビ化している、という話だ。
以前トンコツにベララベラムの話を聞いた時に、モンスターがゾンビ化するということまでは聞いていた。その時はユニットもゾンビ化するかは不明だったが……ガブリエラがゾンビになっているということは、感染すると思って間違いないだろう。
感染――自然とその言葉が出てきたけど、その表現がぴったりだと思う。
ともあれこれでガブリエラと連絡がつかない理由はわかった。ゾンビ化が阻害しているのだろう。
……となると結構長い時間ゾンビ化しているってことになるが……治せるだろうか……。
”ふぉ、
ガブリエラのことは心配だけど、目の前の危機を疎かにするわけにはいかない。
《グリフォン》が急いでベララベラムへと向かって攻撃しようとしてたけど間に合わない。
そう判断した私は咄嗟にクロエラを強制移動で手元へと引き寄せる。
「キャッチみゃー」
「ヴィヴィにゃん、こっちは任せるにゃ!」
「はい!」
後先考えず強制移動させたため、放っておいたらクロエラは地面に落下してしまう。
そこを素早くウリエラたちがキャッチ。
ヴィヴィアンは《グリフォン》だけでなく《ペガサス》自体も突っ込ませる。
”ヤツに触れないように気を付けて!”
「心得ております。サモン《フェニックス》!」
「うぅぅ……!」
《グリフォン》三匹が一斉にベララベラムへと襲い掛かり、《フェニックス》はドラゴンゾンビへ。
ノロノロとした動きのベララベラムは、小柄ですばしっこい《グリフォン》の動きには全くついてこれず翻弄されるだけだった。《グリフォン》よりは動きの遅い《フェニックス》であっても、ドラゴンゾンビを翻弄しているようだ。
……むぅ、この様子を見る限りだと、正直『大した相手ではない』という印象だ。
ゾンビ化の方法は不明だけど、まぁ間違いなくベララベラムの魔法であるとは思う。で、ヤツの魔法だとして、ガブリエラがそれを食らうかっていうと……それはかなり疑問だ。ていうか、間違いなく一方的にガブリエラがフルボッコにして終わるだろう。
でも現実は違う。
街中の人間もガブリエラもゾンビにされてしまい、ほぼエル・アストラエアが壊滅させられたと言ってもいい状態にまで追い込まれている。
ベララベラム一人でというわけではないだろう。
……おそらく、昨日の戦いで倒した妖蟲たちの死骸をゾンビにして襲わせたってところだろう。ジュリエッタが【
とにかく、現にエル・アストラエアが壊滅状態なのだ。いくらベララベラムがそこまで強くなさそうとは言え、油断など決して出来ない相手であるのは間違いない。
「ご主人様、今のうちに」
”うん。強制移動・ジュリエッタ!”
倒れたままのジュリエッタも強制移動でこちら側へと引き寄せて安全確保。
ベララベラムとドラゴンゾンビ――そして遠巻きにこちらを見ている住民ゾンビたち――をそれから相手にする、そう考えた私たちであったが……。
”あ、あれ!? ジュリエッタ!?”
強制移動が発動したというのに、ジュリエッタの位置が変わらない。相変わらず地面に倒れたまま、私たちの方へと移動してこないのだ。
コマンドを間違えた? いや、そんなわけは……。
戸惑う私であったが、当のジュリエッタの方が気が付いたかよろよろと起き上がろうとしているのが見えた。
”ジュリエッタ! そこから離れて!”
「!? ご主人様、アレは……」
ジュリエッタならば自分の判断で動いてもらった方がいいだろう。
目が覚めたことに安堵する私だったが、ヴィヴィアンが先に異変に気付いた。
「う、ぐぅ……ぅぅぅ……!」
起き上がったジュリエッタの様子がおかしい。
普段の彼女だったら意識さえあれば起き上がった瞬間にとにかく行動し始めるはずだが、その場にとどまり前傾姿勢で動きを止めてしまっている。
既に深いダメージを負っている? それとも立ち上がっただけで意識がはっきりしていないのか?
……そう考えたけど、事態は思った以上に深刻であることに私も気付いた。
”まさか……ジュリエッタまで!?”
「うぐぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁ……」
顔を上げたジュリエッタ――しかし、その顔はいつものものではなかった。
どす黒く変色し、皮膚がボロボロになった顔……いや、よく見ると顔だけではなく袖から覗く手も同様だった。
「くっ……
どのような感情か、不快そうに表情を歪めるヴィヴィアン。
……ヴィヴィアンの言う通り、街の住人たちと同じようにジュリエッタもゾンビ化しているのだ。
彼女の首筋辺りに、深く肉を抉られた形跡がある。あの程度の傷――もちろん人間基準では致命傷だが――ジュリエッタのメタモルでならすぐに治せるものだ。
それが治っておらずメタモルを使った形跡もないということは……さっき倒れている間に、ジュリエッタは既にベララベラムの攻撃を受けていたということか!
となると――
”……くそっ! ヴィヴィアン、ウリエラたちの方へ! 牽制はそのまま続けて!”
ゾンビ化の原因の一つはまず間違いなく、
スカウターが機能しないから確実なことはわからないけど、おそらくは
で、ジュリエッタはヤツに噛まれたことでゾンビ化……そんな感じだと思う。
”ウリエラ、サリエラ! クロエラは大丈夫!?”
「大丈夫みゃー」
「パッと見、噛まれた跡はないにゃ」
二人も遠目にでもジュリエッタの状態を見て察したのだろう。
とにかくクロエラはまだベララベラムに噛まれていないようだ。
多分、あのドラゴンゾンビ辺りの攻撃を食らってジュリエッタともども気絶。その間にベララベラムがジュリエッタを噛み、続いてクロエラを……というところで私たちが駆けつけた、という流れだろう。
ドラゴンゾンビがなぜか大人しかったのもその辺りが理由と思われる。ベララベラムの邪魔をしないように大人しくしていたんじゃないだろうか。
……そうなると、
――が、あぁぁ……!!
ドラゴンゾンビが虚ろな咆哮を上げつつ、こちらへと近寄って来ようとする。
……そうなるよねぇ……!?
”くそっ、一旦退くよ!”
ガブリエラに続きジュリエッタまでもがゾンビ化……こちらの戦力は既に大幅ダウンしている。
クロエラが目を覚ましたらとは思うけど、どちらにしてもあの大型のドラゴンゾンビを含めて今の状態で戦うのは厳しい。
「拙いにゃ! 他にもドラゴンのゾンビがいたにゃ!」
”うぇっ!?”
路地裏に身を潜めて隠れていたのか、他に二体のドラゴンゾンビがいてそれらも動き出した。
ティラノサウルスのような、いわゆる『獣脚類』型のドラゴンと、デカいトカゲ――火龍のような形状のドラゴンの二体だ。
どれも図体はやたらとデカいが、ゾンビ化していることもあってか動きはかなり鈍い。
《ペガサス》ならば余裕で振り切れる速度でしかない……が、今はクロエラが気絶していることもあってこちらも移動に制限がかかっている状態である。
「サモン《ワイヴァーン》……クロエラ様を!」
”ついでにブランもそっちへ!”
「うー……」
《ワイヴァーン》にクロエラとブランを乗せ、ヴィヴィアンは動きやすいようにする。ウリエラたちも二人が落っこちないように《ワイヴァーン》に乗ってもらう。
ただ、ヴィヴィアン一人でドラゴンゾンビ三体、そしてベララベラムを同時に相手にするのは厳しいだろう。
”どうするか……”
アリスと合流というのは考えないでもないが、ガブリエラのこともある。
ウリエラたちにいつ、どうやって伝えるかも悩ましい。
ジュリエッタのゾンビ化の件もあるし……。
……悩んだ末、私は――
”ブラン、ノワールとオルゴールがどこにいるかわかる? まずは二人と合流しよう”
私たちにはベララベラムについての情報が足りていない。
二人の方が情報を持っているはずだ。アリスからの連絡によれば、ガブリエラたちを神殿に閉じ込めて封じていたみたいだし、どこか別の場所に退避しているとは思う。
そこにピッピも一緒にいるかもしれない――最悪、ピッピさえ生きていてくれていれば、住民ゾンビたちについてはどうにか出来る可能性がある。
「……おるごーるはわからない、けど、おーさまは――」
ブランがノワールの位置を探ろうとした時だった。
――おぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!
またベララベラムが咆哮を上げる。
それと同時に、ドラゴンゾンビたちが三匹ともこちらへと向き直り、街を破壊しながら追いかけてこようとしてくる。
”ベララベラムにはゾンビを操る力があるってことか……”
「おそらくそうでしょうね。住民たちも……ジュリエッタも動いているようです」
ドラゴンゾンビだけでなく、住民ゾンビも動き出している。
ベララベラムの咆哮……のようなものがキーとなっているのは今目の前で起きた通りだし、間違いないだろう。私たちが最初にゾンビを見た時も、その直前に咆哮が聴こえていた。
ゾンビ化させるだけでなく、そのゾンビも操るとはかなり厄介な能力である。
ただ、ゾンビは動きもかなり遅いし、ユニットの場合はどうやら魔法も使えなくなっているみたいだ。ジュリエッタもゆっくりと地面を歩くだけで、ライズやメタモルを使う様子は見えない。
……だからと言って何も安心は出来ない。
最悪ジュリエッタとガブリエラはリスポーン出来るけど、住民についてはそういうわけにはいかない。ピッピが無事ならば……というのは、本当に最後の手段である。というよりも、ピッピの無事さえわからない現状頼るわけにはいかない。
”ドラゴンのゾンビも今は無視しよう”
「かしこまりました。《ワイヴァーン》に指示をお願いいたします、ブラン様」
「うー、わかったー……でも」
ともかくブランにノワールの位置を探ってもらいつつ、私たちはベララベラムたちをアリスのいる広場から離すように移動しよう。
囮になるのは私とヴィヴィアンの方だ。《ペガサス》の機動力ならばドラゴンゾンビに捕まることはないだろうし。
ヴィヴィアンも察してくれていて、《ワイヴァーン》の後ろを飛ぶようにしてくれている。
”さて、ドラゴンゾンビ一匹くらいなら……とも思うけど……”
ここで欲張ってピンチに陥る、というのは避けるべきだろう。
放置しておく理由はないが、かといって今急いで倒さなければならないという理由も……多分ない。
「? ……ご主人様、敵の姿が見当たりません」
”え!? あれ!?”
《ワイヴァーン》を庇いつつ、後ろからゆっくりと迫るドラゴンゾンビを牽制していた私たちだけど、ヴィヴィアンに言われて気付いた。
ドラゴンゾンビの足元辺りにいたはずのベララベラムの姿が消えている。
距離が離れているからドラゴンゾンビの陰に隠れて見えなくなっているだけなのか?
「! うーみゃん、相手が魔法を使ったみゃ!」
「! うーにゃん、相手が魔法を使ったにゃ!」
ウリエラとサリエラが同時に警告を飛ばす。
二人のギフトは『発動中の魔法』に作用するものだ、戦場にいる敵が新しく魔法を使えばそれを察知できる――タイミングや効果次第では消すこともコピーすることも出来ないから、あくまでも監視としてしか使えないけど。
それはともかく、ベララベラムが何かしらの魔法を使ったことを警告してきたが、それと同時に《ペガサス》が激しく揺れる。
「こ、これは……!?」
「あぁぁ……うぅあぁぁぁ……!」
”べ、ベララベラム!?”
一体どうやって移動してきたのか、姿が見えなくなったベララベラムがいつの間にか《ペガサス》の足へとぶら下がってきていたのだ!
あ、ありえない……! 瞬間移動したとしか言いようのない現象だ。
いや、ともかく――
”ヴィヴィアン、《ペガサス》から飛び降りて!”
「はい!」
迷いなくヴィヴィアンは私を抱えたまま《ペガサス》から飛び降りてベララベラムと距離を取る。
ゾンビ化の原因はわからないけど、わからないにしたってこの状態でヤツに触れる・触れられるのを避けるべきなのはすぐにわかる。
飛び降りながら召喚済みの《フェニックス》をインストールして、ベララベラムへと炎を浴びせながら離れる。
「うぅぅぅ……ろとぅん……」
”くっ、召喚獣を一撃!?”
超硬度のはずの
……これ、ユニットがまともに食らったら本当に一撃必殺になりかねないな……。
回収する間もなく《ペガサス》は消滅、ベララベラムはも真っ逆さまに落っこちて行ったけど……。
”……頑丈だな……”
そこそこの高さから落ちたというのに、むくりと起き上がりこちらへと虚ろな目を向けている。
少しだけだけど浴びせかけた炎もあまり効いていないみたいだ――RPGとかのゲームだと、アンデッドモンスターって炎に弱いことが多いんだけど……ユニットだとそういう弱点はないのか……。まぁそれは特に期待してなかったからいいけど……。
問題なのは《ペガサス》がやられてしまったことだ。再召喚は可能だけど魔力を多く消費してしまうし、ベララベラムの魔法――『ロトゥン』だろう――で一発でやられてしまうのがわかったのだ、迂闊な召喚は控えたいところだ。
でもだからと言ってインストールしていれば大丈夫ってわけでもないし……。
ちょっと想定よりも更にベララベラムは危険な相手であると認識しなければならないだろう。
「ドラゴンゾンビも迫ってきます!」
”むぅ……奴らに捕まるのは流石に拙いね。ベララベラムから目を離さないようにしつつ、私たちも下がろう”
さっきのベララベラムの瞬間移動としか思えない移動を考えると、ヤツから目を離したくない。でもドラゴンゾンビが迫っている以上、そちらも無視するわけにもいかないし……。
ああもう……! わかっている範囲で
どうする……? とりあえず距離を取って様子を見つつ、クロエラの復帰とノワールたちとの合流を待つ……しかないか? アリスの方も状況次第で呼び戻さないといけないし……。
「《ディ・ゴウ・ボルクス》!」
次の行動を決めかねていた私だったが、外から事態が動いた。
民家を吹き飛ばす業炎が巻き起こり、ベララベラムを横から巻き込んで吹き飛ばす。
今の声は……!?
”ノワール!”
「うむ、『ぞんび』が騒ぎ始めておったが、やはり其方らであったか」
”……ノワール、その傷……!?”
ベララベラムを一撃で吹き飛ばしたノワールだったけど、その姿は私の知るものとは変わっていた。
左肩が大きく抉れ、今にも腕が千切れそうになっている。
背中の翼も左側が無くなっている……。
でも一番目を引くのは『顔』だ。顔の左半分が焼け爛れたようになっていて、左目は完全に潰れてしまっていた……。
「話は後だ、アストラエアの遣いよ。ここから離れるぞ」
”え、でも……”
傷ついているとはいえ、ノワールの攻撃力は健在のようだ。ベララベラムも、ドラゴンゾンビも彼女が一緒ならば戦えそうだけど……。
……と思ったのも束の間。
「……ろとぅん」
「ぬおっ!?」
瓦礫に埋もれていたベララベラムが
ノワールの魔法……と思しき攻撃を食らっても、やっぱりピンピンしている。腐った死体のような見た目とは裏腹に、相当タフみたいだ――いやまぁアンデッドモンスターって結構しぶとい、っていう意見もあるけど。
とにかくベララベラムはまだまだ倒すには程遠いって感じだ。
ノワールも酷いダメージを受けているし、ここは彼女の言う通りにした方がいいか……。
”――わかった。ノワール、移動は!?”
「我が引き付けている内に離れるがよい。『真の避難場所』へと向かうのだ!」
自力でどうにかするってことか。
心配は心配だけど、まぁノワールなら傷ついていたとしても自力で何とか出来るか。
”よし、ヴィヴィアン、《ペガサス》を再召喚、《ワイヴァーン》と一緒に逃げよう!”
『真の避難場所』――昨日の襲撃時にピッピが住民たちをワープさせていた場所のことだ。
そうか、神殿を放棄してあそこに皆で逃げ込んでいたのか……確かにあそこならばよっぽどのことがない限りは安全だろう。
……それでも絶対に安全かどうかは、ベララベラムの能力を考えると言い切れないものはあるが……現時点でこの街での唯一の安全地帯と言えるのは間違いない。
「ご主人様、どちらへ向かうのでしょうか?」
あ、そうか。ヴィヴィアンたちは『真の避難場所』の正確な位置は知らないのか――私とノワールは知らされていたんだけど。
『”「神樹」の方へ向かって!”』
ベララベラムに果たしてまともな聴覚があるかはわからないが、聞かれないように遠隔通話で答える。
あとは、ヤツに移動経路を見られないようにどこかで姿を隠して――これは《ハーデスの兜》でいけるか――隠し通路から避難場所に入ろう。
アリスは……状況次第で強制移動させるようにしよう。下手に今合流しようとしてもガブリエラに捕まってしまうかもしれないし、ウリエラたちにもまだ伝えられていないし……問題の先送りしちゃっているのには自覚はある……。
こうして私たちは迫りくるゾンビの群れから逃げ回り、『真の避難場所』を目指すこととなった。
街の至るところにゾンビたちは徘徊しており、更にドラゴンゾンビたちもこちらを追ってくる。
それだけではなく、やや小型ではあるが
……これは本格的に拙いな……他のピースがいないにしても、ベララベラム一人だけでこちらを圧倒するほどの戦力を有している。それでいてベララベラム本人も異様にタフな上に一撃必殺の魔法を持っていると、割と絶望的な性能ときている。
どうにか倒す必要はあるが、そのためにはヤツの能力についてしっかりと理解しなければならない。
とにかく考える場所と時間が欲しい。それがこれから向かう『真の避難所』になってくれることを願おう。
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