第8章64話 アニキラシオン 9. "ミステイカー"ヴィヴィアン&"終天使"サリエラvs"奇術師"ルシオラ(前編)

◆  ◆  ◆  ◆  ◆




 ――い、一体何が起きたの……!?


 ピッピアストラエアは自分の身に起きたことが理解できていなかった。

 マサクルたちが目の前に現れたかと思ったら、いつの間にか血を吐いて意識を失う寸前にまで追い込まれていた。

 幸い――と言っていいのかどうかは怪しいが――意識は辛うじて保てていたが、だからこそ逆に事態の不可解さがわかる。


 ――くっ……胸を刺された……!? でも、一体……!?


 刺されたことは間違いない。

 なのに、いつ誰がどうやって刺したのかがのだ。

 背後から刺されたわけではない、胸を前から刺されたというのに刺された瞬間がわからないというのは不可解だ。

 魔法を使われた――とも思えない。目の前にいたルシオラもそのような様子はなかった。


 ――拙い……傷が塞がらない……!? これはただの攻撃ではなく、魔法――いえ、ギフト……!?


 

 だというのに胸の傷が治らない――より正確には、治した直後にまた傷が開いてしまうのだ。

 ピッピの能力の範囲外、つまり『異世界の影響』――『ゲーム』によるものだと考えられる。

 すぐにどうにかなるというわけではないが、このままではそう長くは保たない。


「ぐっ……あっ……」


 激痛と喉から溢れる血で上手く喋ることも出来ない。

 元より、ヴィヴィアンの召喚獣ヒュドラが身体を完全に囲っていて周囲から遮断されている。言葉が伝わるかどうかは微妙なところだ。

 それでも、これだけは伝えなければならない――というピッピなりの現状に対するある『推測』があった。


 ――この『敵』は……おそらく……――




*  *  *  *  *




 状況はかなり拙い――どころか、私の想像を超えたレベルで『最悪』に至ろうとしている。

 今回のマサクルヘパイストスとの戦い、その勝利条件の一つが『ピッピの命を守る』というものだ。

 しかし、今私たちの誰も認識できない攻撃でピッピは胸を刺し貫かれ瀕死の重傷を負っている。

 即死でなければ大丈夫、と思っていたけど……ヒュドラに守られてはいるもののピッピが動けるようになった様子はない。

 果たして意識もあるのかどうか、それすらも私たちからはわからない。


「申し訳ございません、ご主人様」


 私にそう謝罪すると、ヴィヴィアンは私を抱きかかえる腕の力を一層強める。

 ……何に対してだろうと思ったけどすぐに私も理解した。

 本当なら私はヴィヴィアンの肩にしがみつく――いつものアリスとのように――のが一番いい体勢なんだろう。なにせ、ここにはヴィヴィアンとサリエラしかいない。私がサリエラにしがみつくことは難しいし、ヴィヴィアンがメインで戦うのであれば両手がフリーになっている方が都合がいい。

 でも、それは今回はできない。

 なぜならばピッピを刺した『見えない攻撃』を常に警戒しなければならないからだ。

 下手に私がヴィヴィアンの視界外となる背中側にしがみついてしまうと、背後からの攻撃でやられてしまう可能性がある。

 もちろん胸側に抱きかかえていてもその危険性はないわけではないが……。

 ……そうなるとベストだったのは、私が足手まといにならないようにピッピと一緒にヒュドラに包まれていることだったのかもしれない。そうなると魔力の回復が私から出来なくなるというデメリットがあるが……。


「ヴィヴィにゃん!」

「はい、サリエラ様。サモン《サラマンダー》!」


 二人の判断は迷っている私よりもよほど素早く適切だった。

 ヴィヴィアンはサラマンダーを召喚すると、すぐさま狙わせる。

 ……そりゃそうだ。ここでマサクルを討ち取れれば、それで大半の問題に片が付けられるのだから。


「おっと、流石にマサクル殿を狙われては敵いませんな」


 熱線が発射されると共にルシオラがまるで指揮者のように腕を振るう。

 すると……。


「なっ……!?」


 マサクルへと一直線に向かって放たれた熱線が、空中に空いた『穴』に吸い込まれて消えていってしまったのだ。

 魔法を使った様子もなかったぞ……!?


「んふっふっふ、吾輩がいる限り、マサクル殿には指一本触れさせませんぞ~」

”うははっ! きゃールシオラさん素敵ー!”

「……バカにしてんのかにゃ」


 ルシオラにマサクル、どちらも芝居がかった白々しいセリフを吐いてこちらの神経を逆撫でしてくる。

 けど……バカにはできない。

 実際、今のヴィヴィアンの攻撃にしろピッピへの攻撃にしろ、使のに行っているのだ。

 ふざけた態度ではあるが、決して油断してはならない相手なのは間違いない。


”くっ、ヴィヴィアン攻撃を続けて!”

「もちろんでございます、ご主人様!」

「じゃんじゃんやるにゃ! あたちがかたっぱしから強化していくにゃ!」


 こちらが出来ることは数少ない。

 相手の能力の謎を解くためにも、今はひたすら行動するしかないのだ。




 しかし、こちらの攻撃は全て徒労に終わる。


「くっ、こんな……!?」

「な、なんなんにゃこいつ……!」

 とにかく死角を突こうが何をしようが、その全ての攻撃が防がれてしまうのだ。

 遠距離からの攻撃は『空間の穴』に吸い込まれたり、あるいはルシオラ自身がまるで蜃気楼のように攻撃がすり抜けたり……。

 近距離型の召喚獣の攻撃も同じだった。

 この調子だと、《クリュサオル・トライデント》の砲撃などでも同じ結果になりかねない。


「そろそろ手詰まりですかな?」

”けけっ、ま、こんなもんだろ。アストラエアもそろそろじゃねーか?”

”くそっ……!”


 闇雲に攻撃していたつもりはない。

 いや、まぁ攻撃自体はとにかくひたすらに撃ち込んでいたわけだけど……その目的はルシオラの謎を解くためだ。

 しかし何度攻撃をしても、その謎を解くきっかけすら見つからない。


「…………」


 ヴィヴィアンとサリエラも沈黙してしまっている。

 向こうからは一度も攻撃をしてきていないが、だからと言ってこちらの攻撃が当たらないのでは倒すことなど不可能だ。

 それに、向こうが攻撃できないと決まったわけではないのだ。


「それでは、そろそろこちらからも攻めさせてもらいますかな。マサクル殿、吾輩から離れぬように」

”けけけ、任せたぜぇルシオラ”


 ヤバい、何のダメージも与えられていないというのに、向こうからの攻撃が来る!?

 ルシオラが被っていたシルクハットを手に取り……。


「サプライズ――》、

”はぁっ!?”


 シルクハットの中から現れたのは、ヴィヴィアンが召喚したのと全く同じ姿の《サラマンダー》だったのだ!


「! サリエラ様、こちらへ! サモン《イージスの楯》!」

「にゃふっ!?」


 敵の能力の真贋を推し量るほど悠長ではない。

 すかさずヴィヴィアンは《イージスの楯》を展開、サリエラも慌てて隠れて《サラマンダー》から放たれる熱線を防御する。


「くっ……まさか本当に……!?」


 《イージスの楯》で攻撃は防げているものの、ヴィヴィアンの表情に困惑と焦りが見える。

 楯で防いでいるが熱線の放つ熱気は確実に伝わってくる。

 それで体力が削られるというほどではないが、感じられる熱量からしてヴィヴィアンの《サラマンダー》と遜色ない――どころかブラッシュがかかっている分だけ強化されていることがわかる。

 ……まさか、本当に魔法をコピーしたとでもいうのか!? それも、ヴィヴィアンとサリエラの両方を……。


「ふっふっふ、なるほど……そういう魔法も持っていましたか」


 《サラマンダー》をシルクハットに引っ込め、ルシオラは不敵に笑う。

 ああ、くそっ。相手がピースだから持っている魔法もわからない!

 しかもあの余裕、そしてさっきの《サラマンダー》とブラッシュから考えると……《イージスの楯》すらもコピーされる恐れがある。


「……にゃ……んなわけないにゃ」


 焦る私たちに対し、サリエラは真面目な表情で一人そう呟く。

 何だ……? 確かにありえないことが起こってはいるが、何かサリエラは気付いたのだろうか?


「サリエラ様?」

「んにゃ、まだ確証はにゃいにゃ……にゅー、でもぐずぐずもしてられないにゃー……」


 そうだ、確かに時間をかけている余裕はない。

 こうしている間にもピッピの命は危険に晒され続けているし、外だってどうなっているかわからない。

 何よりもピッピの今の状態では避難も中断されてしまっているはずだ。


『ヴィヴィにゃん、このまま召喚獣を何度か使って欲しいにゃ』

『それは構いませんが……複数同時に召喚して攻撃いたしましょうか?』

『いにゃ、それは止めて欲しいにゃ。にして欲しいにゃ』


 む?

 さっきまでの攻撃は手加減をしていたわけではないけど、それでも魔力回復薬キャンディの節約のためにリコレクトしながらだった。

 でもそれだとルシオラに通用しないのは試した通りだ。

 だからこそヴィヴィアンは今度は魔力を惜しまない同時召喚による攻撃を考えたのだろうけど……サリエラはそれをするなと言っている。


『”……? それは何か意味があるの?”』

『もちろんにゃー。あ、後外で動かしている召喚獣はそのままにしておいて欲しいにゃ』

『……かしこまりました』


 外で活動している騎士型召喚獣を複数体呼び出した方が戦力的には頼もしい。

 なにせここは広いとはいえ室内だ。モンスター型の召喚獣はモノによってはかなり扱いづらい――最後の防衛拠点でもあるし、あまり壊したくないのだ。

 でもそれをさせないということは……いや、サリエラが何かに気付き始めているようだし、ここは彼女の頭脳を信じよう。


『あたちは自分でなんとかするから、ヴィヴィにゃんはうーにゃんを守りつつ召喚獣をお願いにゃー』


 そう宣言すると、サリエラは自身の霊装ドリル槍を手にルシオラへと突進していく!

 無茶苦茶だけど――でもサリエラなら回避しようのない全方位攻撃でもない限りはなんとか出来るはずだ。


”ヴィヴィアン!”

「はい!」


 サリエラの突進には驚いたようだが、私の声にヴィヴィアンはすぐさま我を取り戻し召喚獣を呼び出してルシオラへと攻撃――サリエラへの援護を開始する。


「サプライズ、サモン《イージスの楯》!」

”けけっ、いい魔法貰ったじゃねーか”


 サリエラの攻撃を、やはりと言うべきかコピーした《イージスの楯》であっさりと受け止めてしまう。


「サモン《サラマンダー》!」


 ほぼ同時にヴィヴィアンも再び《サラマンダー》を呼び出して別の方向から攻撃しようとするが……。


「サプライズ、サモン《イージスの楯》」

「……えっ?」


 何とそちらの方にも《イージスの楯》を召喚して防いでしまったのだ。

 …………そんな馬鹿な……。


「にゃー……これは失敗だったにゃー」


 サリエラがそう呟くが――その表情に浮かんでいたのは『呆れ』であった。


「んふっふっふ、こんな強力な楯……吾輩に見せたのは失敗でしたなぁ」

「いにゃ、失敗したのはあんたの方にゃ」

「……何ですと?」


 そう言うとサリエラはさっさとこちら側へと戻って来てしまう。

 ……何となく私にも、そしてヴィヴィアンにも『からくり』は分かってきた。


「いかがいたしましょう、サリエラ様」

「んー……にゃー。攻撃してきたのだけ防げばそれでいいにゃー」

「――でしょうね」

”だね”


 もちろん、こちらから攻撃しなければいつまでたってもルシオラを倒すことはできないのは明白だけど――多分だがこのまま攻撃したところで意味はないはずだ。

 こちらがルシオラの『からくり』に気付いたことを察知したか、余裕の笑みを浮かべていたルシオラの顔が凍り付く。


「あんたの魔法……わかったにゃー」

「ふ、ふっふ……そんな――」


 再度余裕の笑みを浮かべようとするルシオラだったが、やはりその笑みは少し不自然にひきつっていた。

 そりゃそうだろう。

 言葉通り、サリエラにはもうルシオラの魔法がどういうものか理解されてしまったのだから。


「あんたの魔法は、要するに『幻覚』にゃ」


 ――ルシオラの笑みが完全に無くなった。


「おかしいと思ったにゃー」


 反対にサリエラがにやぁっと笑みを浮かべる。


「こっちの攻撃を魔法も使わずにかわしたこと自体もおかしいし、のなんかおかしすぎにゃ」

「ええ、サリエラ様の仰る通りです」


 ……そうか、サリエラのギフトは【贋作者カウンターフェイター】――相手の魔法をコピーするものだ。

 とはいえ、ギフトの力を以ってしても『完全なコピー』は出来ない。7割程度の性能しかコピー出来なかった。

 だというのにルシオラは完璧に召喚獣をコピーしていた――ギフトの性能を超える魔法を持っている、という可能性はゼロではないけどかなり低いだろう。ギフトの効果って概ね似た効果の魔法よりも強いしね。

 それに相手の魔法を完全コピーできる魔法なんて『反則』どころの話じゃない。対ユニット戦に限っては『無敵』の能力になってしまう。

 まぁ、そういう理不尽バランスでもおかしくないくらいのクソゲーなのが、この『ゲーム』でもあると言えるんだけど……。


「こっちが使った魔法を、そのまま自分が使ってるように『幻覚』を見せているだけってのが本当のところだにゃ。

 『幻覚』見せられてるこっちは魔法の性能を知っているんにゃから、完コピできて当然にゃー」

「うっ……」


 なるほど、魔法の本当の性能を知っているのはこちらなんだから、その『幻覚』を見せられていたってわけか。


”攻撃が魔法も使わずに防がれていたのは……そういう幻覚ってことかな”

「多分にゃー。それか、『攻撃が当たらない』という幻覚で、こっちの攻撃を中断させてたってところかにゃ」

「う、うぅ……!?」

「後、調子に乗りすぎたにゃー。『魔法をコピーできる』ってこちらに思わせたいのと、絶望感を味わわせたかったのか……まぁどっちでもいいけどにゃー、《イージスの楯》を二つも出したのは失敗だったにゃ。あたちが思ってたよりも速くボロ出してくれて感謝にゃ」

「な、なんですと!?」


 事ここに至って、ルシオラは自分の何が失敗だったのかを理解していない――それこそが、ということの証明だ。

 ヴィヴィアンの召喚獣は同じものを同時に呼ぶことは出来ない、というルールがある。

 それを完全に無視した《イージスの楯》の同時召喚は、魔法の本当の性能を知っている私たちからすれば失敗もいいところだった。

 完全コピーすらありえないくらいおかしいのに、魔法そのものが持つ『ルール』を破ることなんて出来るわけがない――それもコピーする側が。


「……ま、あんたに全部教えてあげる義理はないにゃ」


 ごもっとも。

 ともかく、ルシオラの魔法――サプライズだろうか?――は『相手の魔法をコピーする』ではない。『幻覚を見せる』、これだけだ。

 幻覚の内容は彼女自身が決めているのだから、知らないものを幻覚として見せることが出来ない――逆に『同じ召喚獣を複数同時に呼び出す』などという本当ならありえないものでも見せることが出来るということだろう。


「……ふっ、ふっふっふ……! なるほどなるほど、どうやら吾輩がミスをしたようですなぁ」


 魔法の正体に気付かれたことには驚いたようだが、ルシオラは再び笑みを浮かべる。

 ……まぁ少しはひきつっているようだが……。


「確かに『幻覚』であるということを見破ったのはお見事と言わざるをえませんが――しかし、だからと言って吾輩が敗北したわけではありませんぞ!」


 立ち直りやがった!

 けど……確かにまだルシオラが敗北したというわけではない。


『…………うーにゃん、ヴィヴィにゃん』


 相手の能力を見破り、こちらも余裕の表情を浮かべていたサリエラではあったが、私たちへと送ってきた遠隔通話の声音には少しも余裕はなかった。


『このままだと拙いにゃ。勝てないかもしれないにゃ……』

『! そんな……』

『”くっ……”』


 やはりか……。

 サリエラが言うことは正しい。私も薄々気付いていたことだ。

 ルシオラの能力が『幻覚』であるということは見抜いた。

 でも、なのだ。


『幻覚だとわかってても、今のところどうすることもできないにゃ……』


 相手の攻撃が幻覚だとして、だからと言って食らって無事に済むかは――あまり確かめたくないな……。

 逆にこちらの攻撃は向こうに通じるというわけでもない。

 …………ん……? あれ? なんか、今があったような……?


「貴女が敗北するのはこの後でございます」

”ヴィヴィアン……?”

『ご主人様、サリエラ様。状況は理解いたしました。ですが、屈することはできませんよね』

『当然にゃ』


 ピッピのこともある。何としてもここを切り抜けなければならない。


『でしたら、やることは変わりません。相手の能力にまだ謎がある――それだけのことでございます』

『”……だね。サリエラ”』

『にゃ、了解にゃ。ヴィヴィにゃん、ごめんにゃ……ちょっと弱気になっちゃってたにゃ。でも、弱気になってる場合じゃなかったにゃ』


 いざという時の切り替えは、やはりヴィヴィアンは早い。

 彼女はルシオラの能力を見破ったとはいえ攻略したわけではない、ということを理解するや否や、こちらの動揺や不安を悟られないように『ハッタリ』をかましたのだ。

 目論見通り、うわべだけ余裕を見せていたルシオラだったがこちらを警戒しているようだ。


”……よし、仕切り直しだ、二人とも! ここでルシオラと――マサクルを倒すよ!”


 改めて私たちはルシオラたちに向かい合う。


”……けけけっ”


 マサクルは一体何を考えているのか、相変わらずにやにやと笑みを浮かべているだけだ。

 それほどルシオラの能力に自信があるのか――私たちを倒せるかどうかはともかくとして、ピッピが死ぬまで抑えきれるという意味で。




 ……でも、何だろう……さっきから何か頭の隅に引っかかるものがあるんだけど――この違和感の正体がわからない……!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る