第8章55話 動き、蠢き――始まる

◆  ◆  ◆  ◆  ◆




 国――マサクルたちの前線基地と思しき場所から離れた位置で、巫女・アストラエアの送り込んだ監視兵は待機していた。

 『ラグナ・ジン・バラン』とは異なるがそれに類する侵略者たち――マサクルたちの存在は、実は『天空遺跡』の時点で気付いていた。

 『天空遺跡』から出て行った後にどう行動するかを監視するため、早くから斥候を出していたのだ。

 そして彼らがハ国に到着してから三日が経つ。




 この世界の現代において『ラグナ・ジン・バラン』の脅威に直接直面したものは数少ない。

 散発的に襲われる都市はあったものの、今からおよそ100年ほど前に神樹ジン・ディ・オドの結界を利用した神樹都市が建設されたことで、少なくとも都市内で襲われるということはなくなっていた。

 そのため『ラグナ・ジン・バラン』のことは実感のない『おとぎ話』のように感じているものがほとんどである――ありすたちと交流のあるトッタたちを見ればそれはわかるだろう。

 しかし、全く脅威がなくなったわけではない。

 極稀にではあるが『バランの鍵』による封印を免れた『ラグナ・ジン・バラン』による襲撃は起こっていたし、記録魔法メモリアによる200年前の全盛期の『ラグナ・ジン・バラン』の脅威を兵士たちは見せられている。

 今ハ国にいるのが、その『ラグナ・ジン・バラン』の生みの親――あるいはそれに与する存在であるということは監視兵の全員が認識していたし、たった三日程度で油断はしていない。




 だが――目の前で起こったことはあまりに信じられないものであった。




<[システム:戦闘コンバットモード起動]>


 三日の間沈黙を続けていた鋼鉄の船――ルールームゥの空中戦艦が動き出す。

 この世界には存在しない、『ラグナ・ジン・バラン』とも似ていない鋼鉄の船から異国の言語が流れ出す。


<[コマンド:インクルード《ゴエティア・ライブラリ》]>

<[コマンド:トランスフォーメーション《アガレス-2》]>


 ルールームゥの魔法起動のキーワードが辺りに響き渡ると同時に、不動だった空中戦艦が変わる。

 ゆっくりと戦艦が空中に浮かび上がると、船体の両脇から三対六本の鋼鉄の『脚』が生える。

 ただしその大きさは尋常ではない。

 一本ずつが雲にまで届こうかという、正しく天を衝く柱である。

 まるで神樹が如き六本の脚が胴体部分――今となってはあまりに小さすぎる船体を持ち上げる。

 船体部分も空中で脱皮するかのように変形を繰り返し姿を変えていく。




 ――それは、あまりに巨大な鋼鉄の『蜘蛛』としか言いようのない威容であった。




<[システム:作戦行動を開始します]>

<[システム:目標――エル・アストラエア]>




 鉄蜘蛛がゆっくりと動き始める。

 だが大きさが桁外れだ。

 たった一歩で、斥候たちの隠れている場所を通り過ぎ『エル・アストラエア』の方へと突き進んでいく。

 一歩踏み出すだけで地面は大きく揺れ、大地にヒビを入れ、辛うじて残っていたハ国の建物は崩れ落ちる。

 動く災害――それこそがルールームゥ:アガレスなのだ。




 見たこともない――そして『ラグナ・ジン・バラン』とは比較にならない脅威を目にした斥候たちは、パニックに陥りながらも『エル・アストラエア』へと急報を届けるしかなかった……。




◆  ◆  ◆  ◆  ◆




 『異世界の侵略者たちが動いた』


 魔法によってその報を受け取った巫女・アストラエアはすぐさま行動を開始する。

 全都市の民に避難命令、兵士たちは戦闘準備を整えいつでも動ける状態で待機。

 もちろんラビたちにもマサクルが動いたことは伝えている。

 ただしラビたちに関しては、『エル・アストラエア』側から特に指示は出すことはない。

 そもそも指示を聞く理由も義理も義務もない。

 それでも全員が――オルゴールさえも含めて――『エル・アストラエア』を防衛するという意志は見せている。




「……このままのペースだと、おそらく明日の朝くらいに『エル・アストラエア』に到着するわね」


 ピッピはラビたちにそう告げる。

 既に斥候も追い付けない位置にいるルールームゥたちをどのようにして捕捉しているのか――疑問に思うものもいたが、特に言葉には出さなかった。

 ラビが突っ込まないのであれば、きっと納得のいく『何か』の理由があるのだろう、と思っている。それにそのことを追求することに今は意味がない。


”思った以上にペースが速いね……しかも夜中に行動開始とか、性格悪いなー……”

「まぁ正確には夜襲ではないけどにゃー」


 既に日は落ち、良い子撫子らは寝る時間である。

 だが相手が動き始めたとなれば寝ているわけにもいかない。

 『エル・アストラエア』到着まで数時間の猶予はあるが、それはルールームゥが今のペースを変えなければの話だ。

 遅くなるのであればいいが、速くなる可能性もある。


”もう少し焦らしてくると思ってたけど……いや、まぁそれはいいか。

 ヴィヴィアン、皆は配置についた?”


 今神殿内に残っているのは、ラビ、ヴィヴィアン、サリエラの三人だけである。


「はい。オルゴール様、ノワール様、ブラン様も準備は整っております」


 ヴィヴィアンは既に小型召喚獣を複数放ち、都市全体に配置している。

 遠隔通話と合わせて、この召喚獣による『目』が各地の状況を伝える役目となる。


「わたくしの召喚獣も配置完了いたしました。ウリエラ様の《ゴーレム》部隊も各所に展開中です」

”ウリエラのは少し時間かかっちゃうかもね……それに魔力も厳しいかも”


 圧倒的戦力差、そして守るべきものが多すぎる『エル・アストラエア』側は、数の不利を少しでも補うために幾つかやらなければならないことがあった。

 一つはヴィヴィアンの召喚獣――特に《ペルセウス》を始めとした『騎士型』の召喚獣を多く呼び出し、都市の各所に展開。アリスたちの援護を行うこととしている。

 もう一つはウリエラのビルド&アニメートによる《ゴーレム》部隊だ。ただし、こちらはアニメートで複数のものを操作するとウリエラに負担がかかりすぎるため、戦力としてはそこまで期待できるものではない――ある程度の簡単な命令だけ与えておいて、襲われそうな人の身代わりとなって時間を稼ぐのが主な役割となる。


『”皆、魔力が危なくなったら教えてね。私の方に強制移動で呼び出すから!”』


 都市全体が戦場となる今回の戦いで最も問題となるのは『魔力の回復』である。

 いつもならば多少戦場が広がったとしても全員が目の届く範囲にいるため、ラビが回復することも容易ではあった。

 今回は全員が散らばってしまうためにそういうわけにもいかない。

 多少のタイムラグが出てしまうことは承知の上で、強制移動による引き寄せをして回復を行わざるを得ない。


「……ごめんなさい、ラビ、皆。私が動ければよかったんだけど……」

”まぁ仕方ないよ。それに、都市も守らなきゃいけないしね”


 このような不便を強いられるのは、マサクルの狙いが『ピッピの命』にあるという予想のためだ。

 神殿に残っているのはピッピを守る必要があるためである。

 ……もし『エル・アストラエア』そのものを守ることも放棄するのであれば、ユニット全員で神殿を防衛するということも出来たのだが――


『ダメ。この街も守る』


 と、ありすが言ったことにより却下となった。もちろん、元々ラビもこの街を見捨ててピッピだけ守るという選択はするつもりは毛頭なかったが。

 ただでさえ戦力の劣るラビ側が、都市防衛班とピッピ護衛班で戦力を分散するのはより厳しくなるだけなのだが、それでもやらなければならない。


 ――後は皆を信じるしかない……!


 この段階に至るまでにラビは思いつく限りの手は尽くした。

 後は実際に戦う自分のユニットたちを信じ、任せるしかない。

 厳しい戦いになるだろう。

 しかし、やり切らなくてはならない。

 ピッピの話を聞いたラビはそう思うのであった。




◆  ◆  ◆  ◆  ◆




 『エル・アストラエア』に住むレレイ・トッタ姉弟は今起きていることが信じられなかった。


 ――都市の外には『ラグナ・ジン・バラン』という怪物がいる。

 ――だから子供たちは絶対に外に出てはならないし、いざという時は何もかもを捨てて『避難所』へと移動すること。


 常々そう言われてきたし、月に一度は『避難訓練』を行って来ていた。

 ただ、この世界にしろ異世界にしろ、人間とは『慣れる』生き物である。

 レレイたちに限らず『避難訓練』は形骸化し、実際に目にしたことのない脅威ラグナ・ジン・バランは薄れてゆく。

 そんな中、突然の避難である。警報でも警告でも指示でもない、命令である。


「トッタ! 急いで!」

「わ、わかってるよレレイ!」


 彼らの親は共に巫女・アストラエアに仕えている。父親は神殿の警備兵――今は何かしらの命令を受けて都市の外へと出ている――母親は神殿の職員――日本で言うなら公務員のようなものだろう――だ。どちらも今はレレイたちの傍にはいない。

 都市の外へと出ている父親はともかく、都市内にいる母親もこの避難命令に対応しているところだろう。

 それ自体は子供として――そして自称『アストラエア親衛隊』として誇らしく思うものの、この非常事態に両親が傍にいないということを不安に思う気持ちもある。

 だがそんな気持ちを表に出すことはなく、姉弟二人は手を取り合い『避難所』へとひたすら駆ける。

 最寄りの避難所まではそう距離はない。しかし、大勢の住人が一斉に避難を始めているためなかなか思うように進まない。


「どうしよう……別のところに行った方がいいのかな……?」

「いやダメだろ、地区ごとに決まってるんだし。それに、どこに行ったって同じだって」

「……そうだよね……」


 200年前の大侵攻の教訓から、『エル・アストラエア』の避難所は複数、そして広大に作られている。

 都市の住民全員が逃げ込んだとしても余裕のある造りにはなっている――が、かといってそれだけの人数が一気に入口を通れるわけではないのだ。

 何とか避難所近くまで無事に来た二人だが、人が多すぎて中にすぐさま入れる状態ではなかった。

 『避難する時間は充分ある』『落ち着いて行動するように』と都市全体に放送魔法音声が響き渡っているが、初めての事態にレレイは震えている。

 トッタも不安を抑えられないが、ここで自分まで恐怖で震えてしまったらレレイの不安を更に煽ってしまう。


「大丈夫大丈夫! なんとかなるって!」


 何の根拠もない空元気だが、トッタにはそう言うしかない。


「う、うん……」


 レレイもトッタの気遣いがわかったのだろう、尚も不安そうな表情は晴れなかったものの、握る手の力をぎゅっと強くする。




 ――そんな幼い姉弟の前に、『死』を形作ったものが降り注ぐ。


「…………え……?」


 最初は悲鳴だった。

 近い位置から聞こえてきた悲鳴が次々と伝播し、パニックを呼び起こす。

 悲鳴の先にあったのは――


「なに……あれ……?」


 それはだった。

 この世界においても蟲はいる。それも、ありすたちの世界とほとんど変わらない姿のものが多い。

 そこにいたのは『カマキリ』だろう。

 カマキリくらいはレレイもトッタも知っている。季節によっては街中でも普通に見かける昆虫だ。

 だが、大きさがまるで違う。

 形も違う。

 カマキリは家よりも大きくはないはずだ。

 特徴的な『鎌』状の前肢も四本も生えていないはずだ。

 何よりも、その『鎌』は明らかに物体を切断するような鋭い刃にはなっていないはずだ。


「う……あ……?」


 カマキリ特有のどこを見ているのかわからない眼が、自分の方を向いている気がした。

 トッタも、レレイも見たこともない異形を目の当たりにし、恐怖で足がすくんで動けなくなってしまう。


 ――ああ、本当に怖い時って……身体が動かなくなるんだな……。


 などと冷静に自分の状態を考える反面、あまりに強すぎる恐怖の感情が身体の機能の一切を停止させている。

 このままだと、確実に『死』ぬ――それが頭のどこかでわかっていても、動くことが出来ない。




 一体こんなバケモノがどこから現れたのか?

 レレイたち同様に恐怖で動けなくなった者たちの中にも、そのことを考える者はいた。

 答えは簡単だった。


「……み、の化物……!?」


 都市の至るところの地中から、巨柱が現れていた。

 ……否、それは柱ではない。

 うねうねと蠢くそれは、ありえないほどの巨体の『ミミズ』だったのだ。

 蟲たちはミミズの掘った穴から這い出て、都市に現れたのだった。

 一匹や二匹どころではない。

 レレイたちの前に現れたカマキリだけではなく、同じくありえない巨体のクモ、ハチ、トンボ等など――様々な蟲が穴から這い出て来ている。


 ――逃げ場が……ない……。


 避難など無駄だった。

 敵は地下から既に都市へと潜り込んでいたのだ。

 であれば、各所の避難所に立てこもったとしてもそう長くはもたない――それどころか避難所に先回りされてしまっているかもしれない。

 周囲を城壁に囲まれた『エル・アストラエア』は外からの攻撃を守るのには適していたが、逆に内部に入り込まれてしまったら逃げ場のない『牢獄』と化してしまう。

 ここはもう人の住む場所ではない。

 邪悪な蟲たちの『狩場』でしかないのだ。


「れ、レレイ、逃げ――」


 それでも、トッタは勇気を振り絞ってレレイを庇おうとする。

 恐怖で動けないのはどちらも同じではあったが、ほんの少しだけトッタの方が立ち直るのが早かった。

 あるいはそれは、『男だから』という意識が彼の中にあったのかもしれない。


「ダメ、ダメよトッタ! あんたも逃げて……!」


 レレイもまた、『姉だから』という意識があったのかもしれない。逆にトッタの手を引いて逃げようとする。

 ……しかし、そんな庇いあう姉弟へと無慈悲に蟲は迫り、鎌を振りかざす――




「mk《ウォール》!」


 凛とした声が響く。

 と同時に、突如現れた光の壁がレレイたちと蟲の間に立ちふさがり鎌の一撃を防ぐ。


「チッ……こいつらか……見覚えあるな、忌々しいッ!」


 そして、レレイたちの前に黄金の髪の『英雄』が降り立った。


「cl《焦熱矮星プロキオン》!」


 『英雄』――アリスが壁に阻まれたカマキリへと接近、右手を翳す。

 すると、カマキリを取り巻くように『球』状のマジックマテリアルが展開――次の瞬間、《赤色巨星アンタレス》のように燃え盛ると共に内部のカマキリを押し潰すように一瞬で収縮する。

 後には何も残らなかった。死骸さえも残さず焼きたのだ。


「え、あ……」

「……あ、アリス、ちゃん……?」

「ん? 何だオレが誰かわかるのか? 不思議だな」


 変身前とは似ても似つかない姿だというのに、なぜかレレイたちはそれがありすなのだと理解できた。


「それはともかく、レレイ、トッタ。早く行け」

「で、でも……」


 『敵』は既に街中に入り込んでしまっている。

 これではどこにも逃げ場はないのではないか、そう言おうとするも言葉が続かない。

 恐怖はまだ完全に消えておらず、その上全く姿の異なるありすが現れ一瞬で蟲を倒してしまったことに、頭がついていけずに混乱しているのだ。

 そんなレレイたちの状態を理解しているのかどうかは定かではないが、アリスは笑ってみせる。


「問題ない。使殿

 この不愉快な蟲共はオレたちが絶対に食い止める。だから貴様らは生き延びることだけを考えよ!」


 更に現れたカマキリとハチの群れに対して魔法を放ち、これも一撃で全滅させる。


「行け!」

「お、おう!」

「アリスちゃん、気を付けて!」


 蟲たちは逃げようとするレレイたち――そして他の住民へと(おそらくは反射的に)視線を向けるが、


「cl《炎星雨ブレイズミーティアレイン》! ab《爆縮インプロ―ジョン》!!」


 飛び散る無数の炎星が、まるでブラックホールのように周囲を呑み込み磨り潰す。

 それに巻き込まれた蟲たちはあっという間に全滅させられてしまう。


「……ふむ、多少は建物に被害は出てしまうが……まぁこれならば《赤爆巨星ベテルギウス》とかよりはマシだろう」


 都市内で迂闊に得意の《巨星》系魔法を使ったら、ある意味でモンスター以上に被害を及ぼしてしまう。

 そう考えたアリスが創り出した新しい魔法、それが《矮星》系魔法――『爆発』ではなく『爆』を行う魔法である。

 狙い通り、目標となるモンスター以外には大きな被害を与えることなく倒すことができるようだ、と確認し満足気に頷くアリス。

 しかし、すぐさまその表情を一変させ、迫りくる蟲たちを見やる。


「ふん、どうやら生き残りがいたようだな」


 忘れるはずがない。

 かつてアリスは散々この蟲たちに苦い思いをさせられたのだから。

 その名は『妖蟲ヴァイス』――『冥界』に棲息する悍ましき冥獣たちだ。


「まぁいい。また現れたというのであれば、また鏖殺すだけだ」


 目の前に現れた蟲たち――そしてその向こう側にいる巨大ミミズ。

 敵はきっとそれだけではないはずだ。

 まだ姿を現さないマサクルたち――アビサル・レギオンもまた、この機に乗じて『エル・アストラエア』へと襲撃を掛けて来るのは疑いようがない。


「貴様らを鏖殺し、マサクルのクソ野郎もブチのめし、街もトッタたちも守る――か」


 やることは多く、そして敵は強大かつ膨大。

 だというのにアリスはいつものように獰猛な笑みを浮かべる。


「ふん、問題ない。この戦い――オレたちが必ず勝つ!!」




 ラビたちが異世界へと来てから七日目が終わろうとする時、マサクルたちによる『エル・アストラエア』襲撃は開始された。

 『バランの鍵』『ピッピの命』――2つの『宝』を奪おうとするマサクルに対し、ラビたちは都市ごとそれらを守り抜かなければならない。

 今ここに、ラビvsマサクルの『魔法大戦マギノ・マキア』は幕を開ける――

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