第50話:子供達奪還作戦・破Ⅱ

同時進行中の他2ヶ所の別視点です。

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◇鈴香side◇


「5.4.3.2.1...Operation begins! !(5.4.3.2.1...作戦開始!!)」


その直後ブラスチック爆弾により入り口が破壊される。


「行くよ!!」


「あぁ!」


「えぇ~」


「あいよー」


「(コクリ)」


先行部隊は私達が務め、中の敵を次々と無力化していく。


「Shit! ! what's that! ! !(クソ!! 何なんだ!!!)」


「C'est ça! Cette entrée a-t-elle été découverte ? ?(そんな! あの入り口がバレたのか!?)」


襲撃を察知したテロリストによって警報が鳴る、次々とゲームの様に出てくるが関係ない。


「今の!!」


「私達なら!!」


「このくらい~」


「余裕(ボソッ」


刃を落とした武器でどんどん皆が攻める、重火器は菫が前に出て盾で防ぎ、そこに翠の魔法と矢が飛来する、それを搔い潜っても私と紅さんの近接攻撃でアーマーごと吹き飛ばしていく。


「What are these guys...guns, grenades, and even rocket bullets are ineffective.(こいつらは何なんだ……銃も手榴弾も、ロケット弾だって効果がない)」


「It's a monster...(バケモンだ……)」


今のは高校の英語しかわからない私でもわかった。


「って! 誰がモンスターよ!!」


その言葉に剣でなく爪先で蹴り飛ばすと、サッカーボールの様に跳ねて装甲車に突っ込んだ。


「あちゃー鈴香やりすぎ……」


「ありゃ死んだね」


「まぁまぁ~」


「(ガクガクブルブル)」


すっ飛んで行ったテロリスト見て、皆が唖然としてる。


「え? 今の私が悪いの!?」


「ジョークだよジョーク!」


「まぁーしょーがないよね」


「化け物なんて言われちゃったらね~」


「(ぷんぷん)」


流石に化け物発言に皆怒りながら進んでいくと、一際大きな部屋に出た。


「前情報だとここに子供達が……」


「みたいだね~」


「じゃあここは翠ちゃんに~」


「任せた!」


「(コクコク)」


『雷よ風よ、その暴威をもって我が前の障害を打ち砕け――プラズマカノン』


静かに唱えられた呪文と、高威力の雷撃砲が、大きな鉄扉を破壊する。


「ぐっ(親指を立てながら)」


中に入ると沢山の子供達が、壁一面の牢屋に押し込められていた。


そしてそれを監視するかのように、子供達で遊ぶ屑共の姿があった。


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◇水城 耀side◇


「はい!! カウント3……2……1……開始です!!」


巴ちゃんの声と共に、私達は敵の基地前へ飛んだ。


「それじゃ、耀」


「えぇ! ユフィさん!」


私とユフィさんで魔力を充填していく、異世界でやった魔力砲撃を最初にお見舞いする為だ。


「ん、OK」


「こっちもOKです!!」


「3……2……1……行きます!!」


二人分の魔力砲撃で入り口諸共吹き飛ばす、大きな衝撃と共に警報が鳴り響く。


「ユキちゃん、春華ちゃん、ミュリさん!!」


「「はい!!」」


「任せろ!!」


三人がすかさず飛び出して行く、内部から出てくるテロリストたちを紙屑の様に吹き飛ばしていく。


「嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎嘎!!(ぎゃああああ)」


「准备好你的装甲车! !(装甲車を用意しろ!!)」


私達が追い付くと大きなトンネルの入り口が内側から吹き飛ぼされた。


「――ふっ!!」


「はああああ!!」


飛んできた鉄板をユキちゃんと春華ちゃんが吹き飛ばす、あの二人凄いなぁ……。


それからは私とユフィさんが悠々と中を進み前衛二人に防御魔法をかける、出てくる装甲車や戦車をユキちゃんが殴り飛ばし、大斧から大剣に切り替えた春華ちゃんが一刀両断にしたり。


「はあああああ!」



出てくる武装した兵士をミュリさんが攻め、その隙を冬華ちゃんの矢が射貫き守る、そんな形が出来上がってる。


「ギャアアアア」


「ボオオオオオオ」


「ビヒイイイイイイイ」


そんな咆哮がして目の前に3体の改造兵士が現れた、1体はオーガみたいな見た目、もう一体はオークみたいな見た目、最後の1体は見た目が不明だが鎧みたいな金属を纏っている。


「うわぁ……きもっ」


「醜悪」


「今日の御夕飯生姜焼きなんですけど……食欲無くなりますね……」


「不味そうですね」


「でも雑魚っぽくない?」


その発言に三体が地鳴りを鳴らしながら走って来る。


「私は、オーガタイプを!」


「じゃあ私も! 春華、行こう!!」


「では私はオークタイプを、ユキ行くぞ!!」


「はい!」


ミュリさんとユキちゃんが駆けていく。


「じゃあ最後の、あの鎧?」


「そうですね、それじゃあ行きましょうか!」


私とミュリさんで鎧型の相手をする為に飛び出した。


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