第48話:子供達奪還作戦・序
今回集まって貰ったのは耀達、我が家と神楽組のメンバーそして以前、諏訪防衛戦で防衛に出ていた
「それで上凪君。来ていていきなりなのだが、どうやって場所の特定と絞り込みを行ったんだい?」
天霧さんが不思議そうに聞いてくる。
「それは企業秘密なのですが……裏社会の情報網って奴ですね……」
リッカルドさんを見るとにっかりと笑っている。
「あーうん……深くは聞かない事にするよ……」
天霧さんもリッカルドさんをみて納得したらしい、まぁ特定してもらったのも全部神様頼りなんだけどね、だからリッカルドさんは口裏合わせしただけの仕込み人という事だ。
「まぁまぁ、精度は十分だぜ。なんて言ってもどの国の組織もテロリストたちが邪魔で邪魔でしょうがないからな、いくらでも情報が出てくる。」
「ホント助かりました、おかげでこちらから奇襲が出来ます」
「良いって事よ! うまい酒頼むぜ!」
「今度両親に聞いて、美味しいお酒送りますね」
「おう!」
そう言ってどかっと座るリッカルドさん、傍から見ると気の良いおじさんなんだけどね。
「それで、場所なんですが、中東に1か所ここが本拠地です、そして中国に一つここは色んな国の国境に面していて、どの国にも行き来が出来る程大きいです。後は南米のギアナにあるところですねここは北米地域やメキシコ、南米地域で攫った子供達を集める場所になっています」
「本当に全世界でやってるんだな……」
「殆どの組織は身寄りのない子供や難民の子供を攫ってるんだよね」
「本当に気分が悪いな…」
「それで俺達が乗り込むのはどこなんだ?」
「一応全部なんで、メンバーを分けようと思うんですね」
「それは大丈夫なのか?」
「正直心配なところはありますが、銃火器程度には負けませんから」
「負けないって……」
「そうだね~ティアニールさんのが怖いもんね」
「私達の強化した武器でも、薄皮一枚が限度ですしね~」
「あの人は銃もミサイルも効かないでしょ……」
「(こくこく)」
うん、ティアさんは絶対効かないと言える、核ミサイルの直撃位しないと倒せないと思うし、とゆうか核ミサイルを途中で叩き落すから無理。
しかも人型でその強さだがら、完全に竜になられたらもう手が付けられない。
「あはは……それじゃあ分けるよ、本部は俺とメアリー」
「はイ!」
「南米は神楽坂さんのパーティと朝霧さんのパーティ。ここはアメリカ連合軍との共同作戦で捕まった子達の救出がメイン」
「わかったわ」
「おう、任せとけ」
「中国は耀達、事前情報だと銃火器との撃ち合いになるからしんどいと思う」
「大丈夫よ、みんな居るもの」
「それでこれを皆に渡しておくよ」
作戦参加メンバーにネックレスを渡す。
「これは?」
「万が一致命傷になった場合の緊急脱出装置、控えにはエアリスが居るから回復してもらって」
「わかった」
「えぇ」
「ただ数は用意できなかったから、一度発動したら待機してもらうね」
今回の作戦で神様とユフィが俺達の安全確保の為に作ってくれたもので一応死んでも発動する、本当ならば使いたくはないけど万が一の為だ。
「という事で、作戦会議は終了、作戦決行は明日の明朝になるから。皆、休んでおいてね」
「「「「「はい!!」」」」」
◇◆◇◆◇◆◇◆
そうして作戦会議を終えて各々が自由行動となった。
「それで、お前さんのその手品のタネは明かせるのか?」
リッカルドさんに連れて行かれた個室居酒屋で問い詰められていた。
「うーん……リッカルドさん達はキ〇スト教の人でしょ。これを明かすと世界がひっくり返っちゃうんだよね」
「っとなると、異世界の神様か仏様の関わりか……」
「うーん……そんな感じ」
リッカルドさんのお猪口にお酒を注いであげる。
「それじゃあ仕方ねえ」
グイッと一飲みしたリッカルドさんが追及を止める。
「それで、お前さんに一つ聞きたいんだが。本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫って?」
「そりゃお前、皆の安全性とか……」
「うーん……正直それは、なんとも言えないかなぁ……」
「いっちまえば、お前さんの女を死地に送るんだぞ?」
「そこら辺は、対策済みだよ」
「あのネックレスか?」
「うん」
「だがあれは致命傷だけだろ? 毒ガスや瞬間的な爆破には意味がないんじゃ?」
リッカルドさんが心配そうに言う。
「そうですね、一応致命傷ってなってますがあれ死亡した場合でもどうにかなるんですよ……」
ここで俺はあの魔道具が体内の魔力が検知できなくなったか急激に下がった場合に発動するようにした事を教える。
「っていうと、応用すればエベレストなんかで死んでも遺体は配送されるって事か」
「そうですね」
「後は、秘密の方法で元に戻すだけです」
「大体わかった、大丈夫そうだし信じてるぞ」
「えぇ、心配してもらってありがとうございます」
「水臭いなぁ……娘の命の恩人だからな」
「あれ?そういえばエメラルダさんは?」
「あぁ、今回は置いてきた、なにせお前が生きてるなんて確証も無しの噂で振り回すのもな」
ぎろりと睨まれる、そういえば戻って来て連絡もしてなかったもんな……
「あはは……そういえばそうでしたね」
「ったく……まぁお前が元気でいてくれたのが俺は嬉しいぞ」
そう言って何十回目かのお猪口を呷った。
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あとがき
作者です。
仕事の交代が来なかったので投稿が遅れました、すみません。
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