第10話:上級ダンジョン②
優希の上級ダンジョン攻略、勝手に全世界放映中♪
――現在4階層・モンスターハウス手前――
「さて……装備も変更したし行きますか!」
先程まで使用していたバックラーとショートソードからいつもの刀に持ち替える。
「左手に魔力を集中……」
魔力を充填した状態で部屋の中に入る、少し進むと四隅の檻が開いて中からモンスターが飛び出してくる。
「うわ、四方からか……出来るかな?」
『小鳥遊流刀剣抜刀術改——風円刃!』
風の魔力を纏わせて、抜刀からの抜き身で一周回転するとそのまま円形になった風の刃が広がっていく。
「「「「「ギャギャギャ!————ギャー」」」」」
「「「「「ギェギェギェ!!————ギェ?」」」」」
「————ふぅ……」
「ユウキ、ナイス(グッ」
「ありがとうユフィ」
「さて他のモンスターは居ないよね?」
ぐるりと周囲を見回すと生きているモノは居なかった。
「ユウキ!ストップ!」
「ん?どうした?」
「さっきモンスタが―出てきた、檻の内一つが別の道になってる」
「そうなのか……どこ?」
「今度はゆっくり回って」
「了解」
ユフィに言われた通りゆっくり回ると進行方向の左手の檻が隠し通路との事だった。
「とりあえず、そっちを見に行くよ」
「ん、何かあったらまた通信する」
「ありがとう、助かる」
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◇ガールズside◇
「凄いですね……」
「ん、流石ユウキ」
「それにしてもユフィさんの魔眼凄いですね……」
「ん、まさかここまで出来るとは」
「流石の発想力です」
そして誰かのスマホが鳴った。
「はいは~い!あっミュリさん、どうですか?はい、はい、やっぱりユフィさんの考え通りでしたか……わかりました、伝えておきます」
耀がスマホの通話を終了させ、皆に向き直る。
「やっぱりユフィさんの立てた仮説の中で、一番不味いパターンです」
「わかりました、綴さんに連絡します」
「ん、私はこのまま優希に指示を出す」
「私は街の防衛に」
「私も行くよ!」
「私モ、戦いまス」
「それじゃあ巴ちゃん、ユフィさん後は頼みます!」
「では、街まで送りますね♪」
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◇とある配信者A◇
「は?あっつう!!!!!!」
”どうした?”
”大丈夫?”
”溢したか”
”主の主は大丈夫か!?”
「ごめんごめん、驚きのあまりコーヒー溢したよ」
”まぁ、あれは驚く”
”あのハーメルン事件の時のあれって本当だったんだ……”
”
”じゃああれが上凪 優希ってコト!?”
”死んだんじゃ?”
”まさか……幽霊?”
”だとしたら怖すぎるでしょ”
”でも人外の強さじゃん”
「あぁ……生きててよかった……」
”ちょ、主どうした?”
”○鹿、主はあのダンジョン崩落殺人事件の被害者の1人で”
”そうゆう事放送で言うな”
「あぁ、大丈夫だ、その件はトラウマにはなってないよ……むしろアレのお陰でもっと強くなろうって思えたんだから」
”流石俺達の主”
”配信に女性は皆無だけどね”
”俺、女なんだけど……”
”マジで!?”
”いたのかよ!!”
「あはは、来てくれてありがとうな!リーダーとかのがイケメンなのに」
”そんなの事無いぞ!”
”主のがイケメンだ!”
”どっちかって言うとナイスガイ?”
”ジェイソン〇テイサムみたいな?”
”シ〇ワちゃんは……若い子には通じないか……”
”ターミ〇ーターのあのロボットだよ”
”ター〇ネーター見た事無い……”
”終わったら配信レンタルで良いから見てこい、面白いぞ”
「あはは……去年なら髪があったんだけどね、蒸れるから剃っちゃったんだ」
スマホで昔の去年の写真を見せるとコメント欄が大騒ぎになる。
”シル〇スター・スタローン……”
”シルベス〇ー・スタローンじゃねーか!”
”シルベスター・ス〇ローンだろもう!”
”シルベスター・スタ〇ーンだった”
”そっちのが驚きだ!!”
”抱いて!!”
「あれ?そんなに似てるのか……」
”120点”
”満点”
”合格”
”抱いて!!”
「あはは……皆ありがと」
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◇ダンジョン庁―長官室―◇
出勤して、前日からの書類をチェックし終えたタイミングで扉がノックされた
「失礼します、大変なことが起きました!!」
「どうしたんだ?」
「それが、単独上級ダンジョン攻略をしてる人が居てネットで話題になってるんです!!
「は?何を言っとるんだ、見間違いではないのか?それか偽っているか…」
「わからないです……」
「それでどこのダンジョンだね」
「それが…大諏訪ダンジョンなんです」
「あのダンジョンか……報告じゃダンジョン自体が水没してて、進行不可になってるんだろう?なら大丈夫じゃないか?」
「でも上級ダンジョンですよ?」
「到達難易度で上級に分類されているだけで中身は、中級の最上位だからな」
しかし中級とはいえソロダンジョン攻略なんて……出来る奴は居るのだろうか……
「それにしてもどこのどいつだろうな……上級にソロ攻略なんて、頭のおかしいことするやつは」
「上凪チャンネルという名前ですよ」
上凪?まさかな……
「とりあえず、そのチャンネルを見れるように手配してくれ」
「わかりました、機材を手配します」
「――――コンコン」
「ん?誰だ……まぁいいか入って大丈夫だぞ」
そう応えると扉が乱雑に開かれた。
「すみません綴です!」
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あとがき
作者です。
ここまでされたら政府は無視できないねぇ~(暗黒微笑
76万1000PV超えました!!感謝!!
昨日は4300PVでした!うおー低下しまくりww
読んでいただける方、ありがとうございます!
♡も1万6100!超えました!毎日ありがとうございます!!
コメントもありがとうございます!
☆ありがとうございます!!!!
☆750超えてました!!!感謝!!
☆もらえるとランキングが上昇して作者のメンタルが復活するのでくれると嬉しいです!!
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