第11話 街に迫る危機
◇ダンジョン庁―長官室―◇
「すみません綴です!」
「綴君か、どうしたんだ?」
「それが諏訪に居る探索者が、諏訪湖周辺でモンスターの姿が発見されていると……」
「本当か?それならば大変なことになるじゃないか!」
「それと現地には、登録済みの探索者【水城耀】【小鳥遊春華・冬華】の三名、それと現地の協力者が4名ほど居るそうです」
「現地の協力者……民間人か。ともかく、探索者3人では時期に被害が出る、早く地元の警察と近隣の自衛隊に連絡して、住民避難をさせなければ」
「こちらで先んじて手配できる場所は、手配済みです。後は長官の許諾を頂きたいです」
「わかった、早急に動いてもらおう、それと特例で書類は後日で大丈夫だ、今は動ける探索者にも連絡を」
「了解しました」
「任せた、何か進展があれば教えてくれ」
「はい!」
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――現在4階層・隠し通路の一番奥――
「―――ドドドドドドドドドドドドド」
ユフィに指定された道を進むと、滝のある広間に出た。
「ユウキその水鑑定してみて……」
「わかった――鑑定。ってこれ諏訪湖の水?」
「やっぱり……」
「水がダンジョンに流れ込んでるのか……これは塞いでも大丈夫そう?」
「ん、平気、ダンジョンを通して、諏訪湖に戻ってる循環水だから」
「それって諏訪湖にモンスターが流れ出ることにならない?」
「ん、出る。だから対処はこっちでする。ユウキはボスを倒してきて。そうすれば流入は止まると思う」
「了解、じゃあ進んじゃうよ」
「任せた、私は一応ナビをしておく、魔眼で見ながら、最短ルートを教える」
「任せた、最短をすすむよ」
「それじゃあ先ずはこの穴を塞ぎますか……」
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◇ガールズside◇
「よし!一体目!」
「耀さん次は西側です、メアリーさんは東側を!」
「わかった!」
「わかりましタ!」
「SNSでの情報や、定期的にメアリーさん魔眼、耀さんの広域探知でまだ人的被害は出てないですが……ここからが正念場ですね」
「大丈夫、溢れきる前にユウキが塞ぐ」
「そうですね、優希さんならこの状況を変えてくれるはず……」
「とりあえず私達は出来ることをする」
「はい!」
「「ユフィさん!巴ちゃん、今大丈夫ですか?」」
「「大丈夫(です)」」
「今警察の人が私達の所に来てくれて、移動用に車を持ってきてくれました」
「どこに進めばいいの?」
「そうしたら、メアリー聞こえる?」
「了解しましタ、東側はお二人に任せまス」
「ありがとう、北に向かって」
「はイ!」
「じゃあハルカ、トウカはそのまま東へ」
「「了解!!」」
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◇とある配信者A◇
「————♫♪♬」
「すまない、仕事のメッセージが入った。恐らく政府の先程の発表についてだろう」
”そうか”
”がんばれー”
”諏訪だっけ?”
”主の配信楽しみなんだからかえって来いよー”
”やべっ非常警報鳴ってる、逃げないと”
”はよ逃げろ”
”逃げろ”
「ともかく逃げてくれ、避難民が一人でも残ると。捜索に人手が割かれて被害が大きくなりやすいから、ご近所のご老人とか保育所の子供達だったりを助けながら逃げてくれ」
”わかった”
”カッコイイ!”
”主の言葉に従って逃げるよ!”
”生きて又合おう”
”○ぬなよ!”
”みんなありがとう!”
そうして俺は配信を切り、準備を整えた。
「待っててくれ上凪さん、あんたに救われた命だ。必ず返すよ」
装備を整え家を出ると、集合場所へ向かう車が到着していた。
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◇優希サイド◇
――現在5階層――
4階層で水の流入を魔法と
「よし、それじゃあ行こうか」
「ん、頑張れ」
ユフィから貰った世界樹のリング改(意匠等にこだわった一品)を装着し魔法を発動する。
『風よ、我が身を守る盾となりて、その吹き荒れる力を我が身に纏え―――
ユフィが昔使ってた風の障壁を張る魔法で身体を包む、それに浮遊魔法を組み合わせ水に潜り込む。
「ユフィ、聞こえる?」
「ん、大丈夫そのまま進んで」
水中でも通信は大丈夫の様だ。
それからしばらく進むと、ユフィが「敵が来る、全方位」と伝えてきた。
探知魔法を使うと確かに全方位から敵が来ていた。
『数多の氷の槍よ!我が魔法にて数多の敵を屠れ―――氷の槍衾』
氷の槍を大量に作り出し全方位に射出する、するとマーマン達はそれに貫かれ息絶えた。
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◇上凪チャンネル◇
現在優希の配信は国内外問わず視聴されていて、数々の配信サイトでミラーリングされていた。
だが本放送が凄い人気で今は
”うおおおおおおお”
”すげええええええ”
”なんだ今の!?”
”氷の槍とか言ってたな!”
”さっきのモンスターハウスでの攻撃といい、水を塞ぐ手段と言いトンデモ過ぎる……”
”そもそも魔法使いなんて一人しか存在してないのに、コイツは何なんだ?”
”そりゃ上凪様よ”
”あの
”納得の強さだな”
”顔が見えないのがな~”
”顔は映せないのかな?”
”ボディカメラだから無理だろ”
”つか……あれだけ激しい戦闘でカメラがほぼブレ無いのすげえよ”
そして本人の知らない所で世界に晒されているのであった。
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あとがき
作者です。
76万8000PV超えました!!感謝!!
昨日は3300PVでした!うーん凄い下落w
読んでいただける方、ありがとうございます!
♡も1万6100!超えました!毎日ありがとうございます!!
コメントもありがとうございます!
☆ありがとうございます!!!!
☆760超えてました!!!感謝!!感激!!
ブクマ3333突破しました!!ゾロ目!!
☆もらえるとランキングが上昇して作者のメンタルが復活するのでくれると嬉しいです!!
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