第9話:上級ダンジョン①
ユフィに貰ったボディカメラの魔道具を起動する、凄い……これARディスプレイとか言う奴じゃ……
「ユウキ」
「うわぁ!?びっくりしたぁ!」
「ん、成功」
「もしかしてこの魔道具で、そっちと会話出来てるの?」
「ん、出来てる。それに皆がカメラの映像を見える様にしてる」
「作るの大変だったんじゃ……」
「そうでもない、元々あるものを改造した」
「そっか……凄いな……」
「むふー」
見えないけど、ユフィがドヤ顔してるのがわかる。
「それじゃあサクサクと進行しちゃいますか……」
「ん、あんまり激しく動くと、酔う人居るから気を付けて?」
「何で疑問形……あぁそうか、まだ試してないのか」
「ん、正解」
「オッケー、なるべく揺らさない様にするよ」
「ありがと」
そう言って一旦通信が切れた。
「さて……行きますか」
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◇ガールズside◇
「よし、じゃあ始める」
ユフィのその一言で皆が動く。
「わかりました、配信用のチャンネル、準備出来ました」
「Twi〇terの投稿終わったよ!」
「同時配信大丈夫です!」
「御爺様からも、開始してOKだそうです」
「作戦……開始」
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◇とある配信者A◇
「ではでは~今回は中級ダンジョンの……」
ヘッドホンを外し、編集の最終チェックを終えた俺は一息つく。
「ん?着信?」
着信音が鳴っているスマホを取り通話に出る。
「どうした?」
『おい見たか?』
「何が?今編集してたんだけど」
『Yo〇Tubeだよ!配信してる奴がやべーんだって!!』
「何て言う配信者?」
『上凪チャンネルだって……』
「上凪って、あの死んだ探索者の?」
『あぁ……その上凪と同じ苗字を使ってる』
「憧れた系かな……何にしても、俺達を助けてくれた恩人の名前を使うんだ場合によっては……」
『怖いっての……だからお前だけ子供のファンが付かねーんだよ』
そう言って電話相手のパーティメンバーが笑う。
「うっせ!おっ見つけたぞこれか……って上級ダンジョン!?」
『あぁ……しかも俺達が調査した大諏訪ダンジョンだ……』
「あそこはまだ、進入禁止のはずだろ!?」
『だからだよ、さすがにまずいと思って政府の人に確認したら許可が出ていますと言われてな……』
「まじかよ……」
『だけど見てみろよ……スゲェ強さだぞ』
確かに次々と敵を屠っている、作業的だがとても美しさがある。
「もしかしてほんとうに、あの上凪なのか……」
そうだとしたらどうして生きていたんだろう……確かに俺達はあの場で首が斬られる映像を見たんだ。
『ともかく、今はこいつが無事攻略できるか楽しみにしようじゃないか!!』
「そうだな……がんばれよ……」
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◇優希side◇
――現在4階層――
「しかし……上級だけど、出てくるモンスターが弱いなぁ……」
今も角待ちしていたマーマンを一撃で倒したところだ
正直すごく単調だ……何故なら……
「ユウキ、次の角にもゴブリンナイトが居る」
「了解……ねぇユフィ、こんな単調な映像見てて楽しいもんなの?」
「結構楽しい、それにみんなも楽しんでいる」
「そうか……それなら良かった」
その後もユフィの魔眼を使った、リアルタイムナビゲーションでスイスイと進んでいく。
「この階層もそこの部屋で終わり、多分モンスターハウス」
「了解……どうやって仕留めるかな……」
「皆敵を纏めて倒す、どうやって倒す?」
誰と話して……って耀達だろうし気にしないでおこう。
「決まった、大きな風の刃で纏め斬り」
「了解」
そうして4階層最後の部屋に入った。
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◇とある配信者A◇
「だーかーら、これはマジに凄い奴なんだって!!」
”嘘乙”
”こんな簡単に倒せるなんてゲームの映像でしょ”
”だって主が必死にモンスター倒してるのを俺達はずっと見てたんだぜ”
”そうそう”
”そうだそうだ!”
急遽現れた『上凪チャンネル』の紹介文から、DM(ダイレクトメッセージ)で配信をミラーリングしたいと連絡をすると二つ返事でOKがもらえた。
そして配信しながら、凄さを紹介していると、視聴者さんがこの探索者を偽物と言い出したので、凄さを語っているのだが……イマイチ信じられてない。
「いや!そう言ってくれるのは嬉しいけどな、この強さは俺より数倍は強いんだ」
”数倍って”
”人間辞めてるじゃん”
”主達は現状最高ランクの探索者じゃん”
”それこそゲームなんじゃね?”
”それなら納得”
"もしくは映画かな?"
「正直映画やゲームと言われても仕方ないが……仕方ないこの人が凄い理由を説明するか……」
”主は知ってるの?”
”俺達の知らない秘密が?”
”はよ!”
「実はなこの大諏訪ダンジョン、データベースには登録はしているが。一般の探索者達には告知もされていない上級ダンジョンなんだ、実は以前の遠征で俺達はこのダンジョンの調査にも向かっている」
”は?”
”マジ?”
”ホントだ……俺の端末じゃ大諏訪で検索しても出てこない”
”じゃあ本当に……”
「それにまだあってな、今この配信者が倒してる敵、本当は鱗も硬いし切れる相手じゃないんだ……」
”は?”
”え?”
”じゃあどうして倒したの?”
”そんなはず無いでしょ……”
”コイツ楽々倒してるじゃん”
「だから凄いんだよ、ちなみに俺達は原型が無くなるまで叩いたけどな」
”オエッ”
”聞きたくなかった”
”そんな強いんか”
”唐突なグロで草”
”じゃあコイツは、最強ってコト?”
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あとがき
作者です。
ここまでされたら政府は無視できないねぇ~(暗黒微笑
76万1000PV超えました!!感謝!!
昨日は4300PVでした!うおー低下しまくりww
読んでいただける方、ありがとうございます!
♡も1万6100!超えました!毎日ありがとうございます!!
コメントもありがとうございます!
☆ありがとうございます!!!!
☆750超えてました!!!感謝!!
☆もらえるとランキングが上昇して作者のメンタルが復活するのでくれると嬉しいです!!
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