第2話:VSお寿司
エアリス達に各部屋の使い方を教え俺の家に戻ると、夕食はまだ届いていなかったが皆が集合していた。
冬華と鈴香がゲームをしている、珍しいな。
春華とメアリーは夕食の準備と簡単な前菜やサラダ等を作っている。
巴ちゃんはまだお風呂みたいだね
「ただいまー、使い方は一通り教えて来たよ」
「ありがとう、大丈夫そう?」
「はい、大丈夫です」
「ん、問題ない」
「大丈夫だ(です!)」
「それじゃあ、今のうちに、これを渡しておこうかしら」
そう言うと耀が人数分のスマートフォンを出した。
エアリスとミュリは、林檎で、ユフィは俺と同じ型、ユキはキッズスマホである。
用途に即してエアリスとミュリはなるべく使いやすいのを、ユフィは自分で弄り出すから拡張性が高いOSを、ユキは耐久性とその内学校にも通わせるのでキッズタイプを選択した。
「これはスマートフォン……まぁ少し触ってたから基本的な問題は無いと思うけど、使い方で分からない事があったら私達の誰かに聞いて?」
「ん!!」
「わかりました」
「わかった」
「(そわそわ)」
三人は耀の説明を聞いてるけど、ユキはゲームが気になるみたいでさっきからそわそわしている。
「ユキ、気になるのはわかるけど先に話を聞こうね」
ユキの頬を抑えて耀の方へ向かせる。
「すみません、ユウキ様……」
「ありがとう、優希。ユキにはまた後で説明するわ」
「そっか、任せた」
「それじゃあ皆、これをどうぞ」
「ふおぉぉ~」
手渡されたユフィが興奮したようにスマホを掲げる。
「ありがとうございます」
「ありがとう、助かる」
エアリスが青色のカバーをミュリが白色のカバーを各々取り付ける、ユキのはシリコンカバーにしてある。
そうこうしていると巴ちゃんが戻って来たので髪を乾かしてあげているとドアチャイムが鳴った。
耀とメアリーが取りに行き戻ってくるとすごい量の食事が見えた。
約10人だもんな……そりゃ多いよね。
そしてピザとお寿司が並べられ、夕食の時間となった。
無論我が家にはそんな大人数が座れるテーブルが無いので、
「それじゃあ食べようか……その前に
神様の名前を呼ぶと隣の空間に顔だけ出てきた。
「どうしたの優希君?」
「いや、皆で食事を食べるし。理映も良いかなって」
「え?いいの?」
「皆、良いよね?」
「全然良いわよ」
「はい、大丈夫です!」
「私も大丈夫だよ!」
「大丈夫です」
「是非、理映さんともお話したいと思ってましたので!」
「ん、大丈夫」
「そういえば初めて、一緒に食べますね」
「神様と一緒は恐れ多いが…」
「ですね…緊張してしまいます…」
おおむね皆好評だが、ユキとミュリは腰が引けてる様だ。
「二人共、この部屋に居る時は理映も家族の一員だから、気にしないで良いよ」
「そうだよ~僕は耀ちゃんと優希君の子孫だし、気にしないで~」
理映は、あははーと笑っている。
「それなら……これからよろしくお願いします」
「よろしくお願いいたしますっ!」
「はい!よろしくね~ミュリちゃん、ユキちゃん」
二人の近くに移動した理映が椅子を取り出して座る
「それじゃあ、いただきます」
「「「「「「いただきます!!」」」」」」
皆好き好きに食事に手を付ける。
「わー久しぶりのお寿司だ~」
「これは……手でそのまま食べるのですか?」
「ん~このお寿司美味し~」
「凄い量よね、こうして見ると」
「そうですネ、一堂に集まると凄いですネ」
「なぁ……ユウキこれは生魚か?」
ミュリがお寿司を指差して聞く。
「うん、煮たり卵を加工してるものはあるけど、基本は生魚だね。美味しいから食べてみて欲しいけど、駄目そうなら無理に食べなくても大丈夫だよ」
「やっぱり、生魚は駄目なんですか?お城でも見ませんでしたし」
「はい、流通技術が発展はしてるのですが、生のお魚は痛みが怖いとメイド長に教えられました」
「ん、川魚も基本は焼いて食べる」
「アストラの一部だと生魚を食べてる地域はあるけど、そこから離れると殆ど人は食べないね」
「そういえばユウキはあの時も食べていたな」
「あの時は正直ゾッとしましたわ……」
「ん、気が狂ったかと思った」
「そんな風に思ってたのか……」
確かにあの地域で醤油が作られてたのもあって、喜びながら食べてたな……毎食刺身食ってたし。
「ま……まぁ、食べてみてよ、箸が使いづらいなら食べさせてあげるし」
促してみるとおずおずと異世界組の皆がお寿司を選ぶ。
「じゃあ私はこの色が綺麗なのを……」
中とろね……色が綺麗だしサシも綺麗に入ってる、それを箸で持ち上げ醤油を少し垂らし持っていく。
「はい、あーん」
差し出すとエアリスがおずおずと口を開ける、半分ほど頬張ると目が開かれた。
「―――んんん!!美味しいです!このねっとり感がすごく美味しいです!!」
「良かった、じゃあ次はミュリかな」
「わかった……じゃあ私はこのオレンジので……」
サーモンを指差すミュリ、持ち上げて醤油を付けて口元に持っていく
「はい、あーん」
エアリスとは対照的に一口で食べるミュリ、すると顔が緩んだ。
「これはおいしいぞ……」
「じゃあ次はユフィ」
「私は……これ」
「生エビね、これは美味しそうだね」
生エビを取って、醬油を少し垂らし口へ持っていく。
「はい、あーん」
生エビにかぶりついたユフィが目を見開く。
「凄い、濃厚……」
「じゃあ最後はユキ、どれがいい?」
「じゃあ、これでお願いします!」
指差したのはいくらだった。
「好みが分かれそうだけど……食べてみようか」
「はい!キラキラして美味しそうです!」
いくらを取って少し醤油を垂らしユキの口へ持っていく。
ぱくっと音がするような感じで一口で食べる、すると微妙そうな顔をする。
それでもちゃんと飲み込んで口を開く。
「なんか……不味くは無いのですが……プチプチ感があまり好きではないです……」
「そっかーじゃあ今度は別のに、チャレンジしようか」
「はい!」
「ユキさン、それでしたらこれをどうゾ」
ユフィが甘タレがかかった煮穴子を差し出す。
「はい!」
元気よく食べると途端に耳がピコピコ動き始めた。
「美味しいです!メアリーさん!」
「ぐふっ……良かったでス、ユキさン」
そして他のみんながこちらを見ている。
「もちろん私達も」
「あーんしてくれるよね?」
「ずるいです……」
「私は~どれにしようかな~」
「僕も僕も~」
「優希さんのあーん……」
これはやらないといけないよなぁ……
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あとがき
作者です。
72万5000PV超えました!!感謝!!
昨日は6900PVでした!
10000PV超えないですね
読んでいただける方、ありがとうございます!
♡も1万5700!超えました!
☆720を超えました!!
ありがとうございます!感謝!!
新規ブクマもありがとうございます!
☆もらえるとランキング上昇するのでくれると嬉しいです!!
皆様の☆(星)とブックマークのお陰で登ってます!
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