第65話:異世界結婚式

思い出の鐘楼でエアリスにプロポーズをしてから2日後、結婚式当日になった。


その日は朝起きたらメイドさんに囲まれていた、そのまま担ぎ上げられ城の大浴場へ放り込まれ徹底的に洗われた、それから爪を磨かれ透明のマニキュアを塗られ産毛等も綺麗に剃毛される、そして垢すり師の方につるつるにされ服を着せられたのはお風呂に放り込まれて2時間後だった。


それから髪を整えられタキシードではなく騎士服を着せられた、少し向こうの世界のコスプレチックなマントだったり装飾品付いてるんだけど……これ雛菊さんの作品だな……


「では、勇者様こちらでお待ち下さい」


メイドさんに案内されて待っていると、扉が開き両親が現れた、ちなみに両親はスーツなりなんなりを持ってきていたが今はこっちの貴族が着る服とドレスを着ている。


「おう!優希昨日ぶりだな」


「元気?眠れた?」


「おはよう、父さん、母さん」


「うーん誰だ?」


「間違えたかしらね……」


「酷くないですかね!?」


「いやぁ……まるで別人みたいだし」


「そうね……」―――カシャカシャカシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ


「母さん……撮りすぎ……」


「いやぁ後で、皆にあげないといけないし」


「うーん……色合いが悪いわね……ちょっと優希窓際に立ってくれるかしら?」

 

そう言って俺を窓際に移動させると新たにけたたましいシャッター音を響かせ写真を撮る。


なんか途中で薔薇を愛でる様にとか物憂げな顔をしろと指導が入りかなりの枚数が保存された、何なのその熱量怖いよ……


それからしばらく話をして両親は先に会場入りなので出て行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆

それから1時間程何する事も無くただ本を読んで待っていた。


―――コンコン


「はい、どうぞ」


「失礼します、準備が出来ましたのでご案内致します」


「ありがとうございます」


部屋に入って来たメイドさんに促され廊下に立つ、それから歩く事10分程で城にある教会の裏手まで来た。


「ここからはメイド長が引き継ぎますので、どうぞお入りください」


扉を開けられ中に入る、中にはメイド長が頭を下げて待っていた。


「勇者様、本日は誠におめでとうございます、これから神の御前みまえに案内致します」


「ありがとうございます、メイド長」


そう言うとニコッと笑って歩き出した。


そうして聖堂の中に入るとそこには各国の参列者の方が居た、ドクリンからは上位竜の方が数名、有翼種の長であるハーピィとドラゴニュートの総長が一人づつ。


リューンからはユフィと親交のあるエルフの方が数名居てこのそれなりに早い時間なので眠そうだ。


魔国からは魔国の貴族の方と最前列にサヴバースさんが座ってこちらに手を小さく振っている。


アストラはガリウスの娘さんであるセレーリと、各種族の長、兎人・虎人・馬人等々が居る、気性の荒い種族の長がこちらを爛々とした目や推し量るような目で見ている。


リーベルンシュタインの貴族もたくさん入っていて前の方にはホークアイツさん一家とヴォルフ、劉英リーエンさんも座っている。


後は親族席で父さんと厳徳さんにばあやさん、そして神楽坂さんのご両親である巧さんと里香さんは復調したものの今回は父さん達の隣に座っている、母さんとエレナさんと姫華さんと簪さんがアルティティーさんとミュリのお母さんであるアウリエさんとミレフィアさんと楽しそうに話している。


ちなみに綴さん綿貫さんは祭壇の横が綺麗に入る位置でカメラを構えている。


見回していない人が居るのでなんか嫌な予感がし始めてるんだけど、気のせいだと思いたい。


そして左右に並んだ音楽隊から音楽が流れ始める、すると聖堂の中は楽器の奏でる音のみになる。


「勇者カミナギ ユウキよこちらへ」


司会進行役兼ウツリヨ教の司教さんが俺を呼ぶ。


そして近づくと、こちらへと促され皆を待つ状態になる。


「それでは、新婦の方々ご入場下さい!」


司教の言葉に扉が開き、皆が入って来た。


エアリスがシド様と一緒に。


耀が誠吾さんと一緒に。


春華と冬華が鷲司さんと一緒に。


ユフィが長老と一緒に。


巴ちゃんが方厳ほうげんさんと一緒に。


ここまでは普通……さっきから嫌な予感はこの後だった。


メアリーが理映と入って来たのだ。


二人はしてやったりとニヤニヤしてる。


その次は鈴香がティアさんと。


そして最後にユキがガリウスと一緒に入って来た。


「クフフ……どうしたんじゃ竜が石礫を受けた様な顔をして」


「大方予想できなかったんだろうよ」


「優希あなたねぇ……」


「ユウキ様まさか……ユキの気持ちに気付いてなかった?」


「流石鈍感王だね」


「私も擁護できないです……」


「あはは……優希君頑張って……」


「ユウキだし」


「ユウキだもんなぁ……」


「それでこそ旦那様でス」


「ユウキ様……駄目でしょうか?」


会場も「えぇ……あんな小っちゃい子を……」って空気になってる。


「駄目じゃないんだけど……ユキはもう少し大人になってからと思ってたから……」


「じゃあ良いのですね!ありがとうございます!!」


そうしてミュリのお父さんに肩を叩かれる、やめてええええ!!その同志を見つけた様な目をするのは!!。


「いらっしゃい、ロリコンの世界へ」


「アルファエルさん、後で模擬戦をしましょう、俺全力でやりますから」


---------------------------------

あとがき


作者です。

登場人物そこそこ増えた様な感じですね

簡単な説明を置いときます。


ミュリのお父さん:アルファエル・レンライト・グロウナイト

ミュリのお母さん:アウリエ・レンライト・グロウナイト

ミュリのお義母さん:ミレフィア・レンライト・グロウナイト


兎人族:数が多いウサ耳生えてる・人耳も生えているが機能が無い

虎人族:数が少ない虎耳生えてる・人耳は生えていない

馬人族:数は普通、全員足が速い、馬耳生えてる・人耳は生えてる人と生えていない人が居る機能が無いけど。(ウ〇娘)


ハーピィ:手と翼が一体化、魔法が上手く飛翔魔法ならぬ飛び魔法が使える。

ドラゴニュート:角は無いけど羽根と尻尾がある頭だけ竜で身体は人間。



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